青春18キップ・函館


7月20日〜22日(木〜土)くもり時々小雨。
さあー、今年も夏休みがやってきましたねー、20日から青春18キップが使用出来る季節でもありますよー。
去年同様、青春18キップを利用して、滝見を兼ねた旅行を考えてみました。
キップは5回利用できるので、北と南へのニ方向を考えてみました。
第一弾は、週末を利用し、早速20日から、北海道の函館・夜行2泊3日の旅を計画しました。
当初は、鳥取へ行く計画でしたが、梅雨が一向に明けず、天気予報が良かった函館に急遽変更しました。

本当は、北海道へは9月1日から、行きたかったのですが、大雨で電車が遅れては困るのと、 雨ばかりではかなわないので、しかたなく、先に函館へいくことになってしまった。
7、8月のレンタカー料金は、北海道のみ夏季料金で、すべての会社が示し合わせたように、上乗せしている。
まあ、それども、天候にはかなわないので、しかたない、タイムイズマネーである。
さて、計画は以下の通り、どうなることやら・・・。
自宅(4:55発)−横浜ー東京ー上野(7:00発)−宇都宮(8:45発)−黒磯(9:39発)−郡山(11:06発)−福島(12:00発)−白石(12:36発)。
仙台(13:40発)−一関(15:27発)−盛岡(17:46発)−大館ー(21:06発)−弘前(21:55発)−青森(22:39着)ー フェリー(1:10発)−函館(5:00着)。
少し乗り換え時間がある駅で、買出し、トイレ休憩、青森、函館のフェリーターミナルへは徒歩の予定。
21日は、五稜郭まで徒歩、函館朝市で朝食、レンターカーを借り、恵山登山、古部の滝、三味線滝、上大滝を見学、駒ケ岳周辺ハイク、函館山夜景、 新鮮な魚介類で一杯、最終電車で五稜郭駅へ、徒歩でフェリーターミナルに行き、最終便のフェリー(0:30発)青森行に乗る、 2泊ともフェリー内で仮眠。
22日、青森発6:12分、横浜着23:00頃を予定。
天気が悪いとすべてがおじゃん、前日まで予報をチエック、晴れの見こみなので、決行した。

20日、自宅を予定通り出発、天候はくもり。
上野までは予定通り。 ふと、電光掲示板を見上げると、なんと、宇都宮線(小山〜小金井間)は、路盤チェックのため、運転見合わせ、回復見こみがわからないとある。
早くもトラブル発生、さあー、どうしよう、とりあえず大宮まで行くか。
宇都宮線発車ホームに降りても、朝一で来た電車は回送になり、到着電車の見込みがない。
高崎線で大宮まで行っても、その先回復見込みがなければ、徒労に終わる。
しばらく迷ったのち、常磐線経由で仙台へ出ることにする。 上野発6;51分勝田行に乗る。
これで行くと、仙台駅で、たった1分の差ながら、予定の電車に乗れず、計画通りには行かなくなる。
ー1分なので、間違っても乗れないだろう(なんとかしてよJRさん、5分の乗り換え時間がほしい)最悪は、牛たん弁当食って、 仙台日帰り旅行になってしまうのか。

じたばたしてもしょうがない、次は電車に乗っているうちに考えよう。
水戸、いわきで乗り換え、途中停車時間が長い原の町駅から、電話し、ネットで仙台から先の時間を調べてもらう。
花輪線経由は無理だが、八戸経由で行けば、今日中に青森へ着けそうだ。
これで、函館まで行ける見込みがたったため、そのまま旅を続ける。
仙台3分遅れで到着、次の一関行き電車まで1時間ほどあるので、改札から外に出る。
昼食休憩と笹かまを試食、単品をつまみとして購入、アルコール類を仕入れる。
仙台から一関行きに乗る。 小牛田までは4両編成だが、ここから2両編成の旅になる。
編成は少なくなっても、トイレは必ずついているので安心だ。 どの電車もガラガラ、足が伸ばせるので楽だ。

一関から盛岡行きに乗り、盛岡からは、第三セクターの銀河鉄道線への乗り換えだ。
この乗り換えは、階段の登り降りしたりするので、時間があまりない時は、ゆっくりしてられない。
まして、キップを買わなければならないので、なおさらだ、乗り換えには、5分は必要。
当初の花輪線経由大館行きには、乗れないので、もう八戸行きに乗るしかない(新幹線で追いかける手はあるが、最低特急料金が2500円だ)。
好摩まで630円が、八戸までの2960円になってしまった、痛い出費だ。
銀河鉄道で八戸に着くと、最終電車まで2時間近くある。
駅の本屋で閉店まで立ち読みで時間をつぶし、その後駅前をぶらぶらし、ビールを買ってきて、ベンチで一杯やる。
新幹線に接続する電車は特急ばかりだ。 やっと青森行き最終電車の時間になった。
11:09分青森着、やっとこさ長い乗車から開放された。

何もない西口に出ると、タクシーだけが止まっている。 乗ってほしそうな目で見られたが、目もくれず、さっさと歩いていく。
先行で同様な二人組がいたので、あとをついていこうとしたが、すぐに見失ってしまった。 あとは、前後に誰もいない。
観光客も少ない平日だし、まして夜中に歩いてフェリーターミナルへ行こうなんてものずきはいないんだろうなあ。
星空になっていた、明日の天気は約束されたようなものだったが…。
少し道を間違ったが、40分ほどで、フェリーターミナルについた。 ラーメン屋は24時間営業だ、生ビールもある。
乗客は少ない、30分前に乗船、すぐに寝てしまった。
目覚めると、もう函館港内、どんよりした曇りで、函館山は半分雲の中だった。
待合室のテレビで天気予報を見ていると、予報が悪くなってきている。
アナウンサーは、予想より悪い天候になってきました、なんてしゃーしゃーとしゃべっている。 なんちゅうことか、本州も全滅、北海道よおまえもか、なんてこったい。
ここまで来たからにやぁー仕方がない、ゆっくり支度し、おもむろに五稜郭を目指し、早朝の函館市内を歩いていく。
西に少し晴れ間があるものの、どん曇り。
五稜郭公園に1時間ほどで着く。
ラジオ体操の音楽を聴きながら、公園内を横切る。
丸井今井の前から、市電に乗り、函館駅に出た。 まずは、朝市で朝食。
さっそく、イカ刺定食をいただき、函館の味を楽しむ、安くてうまいねー。
レンターカーを借りに、JR駅レンタに寄る。
最初に「予約してますか」、と聞かれ、「いえしてません」 と言うと、「免許証以外に、身分を証明できるものもってますか」と聞かれた?。
今は、偽造もあり、クレジットカードか写真付身分証明書、保険証などが必要とのこと。 幸、保険証を持っていたので、借りることができた。
結構、この時期でも借りる人がいる、立ち代り入ってくる。幸、目的の軽も借りることができた。
さあー、出発と思ったところ、始めてづくしばかりで、車を動かすことができない。
少々あせった。ちょっと声をかけ、操作方法を教わる。
まず、足踏み式のサイドブレーキの操作を確認、コラムシフトのオートマ も乗ったことがないので、パネルメーターを見ながらシフト操作、位置を確認。
おまけに、カーナビも使ったことがないので、目的地だけの操作を教えてもらう。
とりあえず市内は静かに走り、車に慣れるようにして走る。 30分も走れば、違和感なく乗れるようになった。
海岸線を湯の川温泉方面へ向かう、途中、小雨が降ってきた。
恵山登山道へ向かう林道に入ると、霧雨になり、視界50Mほどになる。
駐車場についたはいいが、お先真っ暗、早々に登山はあきらめた。
次に向かうは、古部の滝。
一旦戻り、恵山を巻くように、森町方面へ走る。 20分ほど走り、トンネルを出たところで、古部の滝が見られるらしい、駐車スペースが 右に見えたが、車をすぐに止められない。
一度、滝ノ沢トンネルを抜けてから、Uターン、再度滝ノ沢トンネルを抜け、洞門先、左側の路肩に車を止める。

鍵のかかった駐車場から、眺めると、見えました、古部の滝が!!。
300Mくらい先の海岸に、トンネルの上から見事な直瀑が落ちている。
近くへ行けないかと思い、洞門の歩行者スペースを滝ノ沢トンネル入り口まで歩いてみる。
トラロープが垂れていて、海岸の岩の上に降りられた。 滝は目の前に落ちていて、すごい迫力だ。 波しぶきに注意しながら、カメラを構える。
時たま、かもめも舞い、いい感じになるが、なにせ、波が心配で、おちおちしてられない。
落差は30Mほどに見えるが、駐車場から遠めに見た姿は、まだ少し上がありそうだった。 全容を眺めるには、海上からしかないだろう。
小雨が降っているので、足元にも注意、冷えたせいか、腹が急に痛くなってきた、急がねばならない。
車に戻り、トイレを探しながら走る、左側に旧町役場が見えた、これで助かる。 危機一髪セーフ、軽くなったところで、雨も上がり、海岸通りを気分よく走って行く。
道路脇にある三味線滝(落差20Mくらい)を見物、次に目指すは、鳥崎渓谷にあるという上大滝。
森町に入り、鳥崎川沿いの道路を登って行く。 鳥崎八景というのが、あるらしいが、たいしたことはない。
ダムを過ぎ、ダートを少し走ると上大滝の看板があった。 ここに車を止め、川に降りる。
下に降りると滝はすぐ目の前。 大きな滝壺に豊かな水量を落としている上大滝の姿は、落差(12Mくらい)こそないが、すばらしい。
滝を眺めながら、ゆっくりと昼食をとる。
次は、大沼公園へ行く。
駒ケ岳は見えないが、時間があるので、島巡りのハイキングでじっくりと時間をつぶす。
日暮山に寄り、山頂からじゅんさい沼を眺める。 これで駒ケ岳が見えれば最高なんだけれどねー。夕日でもみられればなおいいね。
時間はまだまだある、70kくらいのゆったりした速度で走ると、すぐ後ろに車を引き連れてしまう。
さすが北海道、あっという間に函館駅前に着いてしまった。
函館山は雲を被り、夜景は無理そうだ。 これも早々にあきらめ、コインロッカーに荷物を詰め込む。
さあー飲み屋を探すか。 駅前を歩いて見る。 一人だと、なかなか入りにくい。
ぐるぐる回っていたら、いい屋台村(大門横丁)を見つけた、二年前くらいに出来たらしい。
刺身は新鮮で美味しい、またまた、いか刺を食べてしまった。
二色丼(うに、あわび以外の組み合わせで600円)も美味しかった。
二時間飲んでも、最終電車までは、時間がありあまっている。 結局、一つ前の電車に乗り、五稜郭駅へ。
駅舎入り口は一箇所しかないので、とりあえず降り、海岸方面への出口を探す。
少し線路沿いを歩いたら、跨線橋があり、女子高校生が渡ってきた。 海岸方面へ出られるらしい。
くねくねした道を辿り、朝歩いた、見覚えのある海岸通りに出た。
あとは、フェリーターミナルまで、函館の匂いをかぎながら、ぶらぶら歩いた。
出港30分前になると乗船でき、大の字になって、眠りに入った。
函館発0時30分、青森近くになり、放送で目を覚ます、もう外は明るい。
食堂でラーメンを食べ、ゆっくり仕度をしてから、おもむろに、青森駅まで 朝の海岸通りを歩いていく。
フェリー料金を比べると、東日本フェリーより道南フェリーの方が安くて早い。 しかし、夜行便は、函館、青森とも、夜中早朝の到着になるため、ちょっと利用しにくい。
青森始発は6時12分だ、時間がある、駅前を散策。
帰りは順調だ、長く座っていると尻が痛くなるので、時折立って、軽い運動をしていく。
大館駅でビールと昼食を調達、盛岡までのロング区間を乗る。
一関、仙台、福島、黒磯と遅れもなく、順調に宇都宮に着いた。ここまで来ると安心する。
宇都宮駅で、札幌行き北斗星とすれ違った。シャンデリヤのように光るテーブルライトに包まれて、ディナーを楽しむ姿を見ていると、別世界に感じる。
いつか、こういう旅でも出来ればと思いつつ、現実に戻り、快速ラビットは発車する。
古河から湘南新宿ラインに乗り換え、一気に横浜へ。 池袋、新宿、渋谷は、週末で遊ぶ若者達の世界、今までと違った首都圏の風を感じながら横浜に着いた。
予定通り23時着。以外と疲れもなく、二泊三日の旅を楽しむことができた。
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