丹沢・春岳沢


8月4日(土)くもり。
涼を求めて何処かの沢へと思い、簡単に行ける春岳沢へ行った。
くそ暑い日の連続で、水浴びがしたくなったのだ。
そこそこ水量があって、お気楽の沢は・・・?、と考えたら、
そうだ、春岳沢があるじゃないか。
今日は日差しこそないが、暑さはそう変わらない。
ゆっくりめに自宅を出発し、蓑毛に着く。
バス停の前から沢沿いの林道に入り、堰堤横の空きスペースに車を止める。
水量の多い沢が横を流れているが、この沢が目的の春岳沢なのだ。
県道のバス停近くに止められる場所はないが、この林道には2,3箇所、数台程度は止められる場所がある。
仕度をし、春岳沢沿いに歩いていく。

沢沿いの道はヤビツ峠への登山道で春岳沢を横切り、少し登った所で髭僧の滝への入り口になる。
金目ダムを過ぎ、髭僧の滝下へ下る。
ここからが、春岳沢登りのスタートだ。
車から20分ほどで着いた。
以前、金目ダムを見下ろす林道のところで車を見たことがあるが、そこまで来れればさらに近い。
まずは滝の写真を撮影し、右側から巻いて登る。
滝の上で紅葉谷が右岸から合わさる。
紅葉谷でヒルにとりつかれたことがあったので、足元には十分注意しながら登って行く。
春岳沢は明るく水量の多い沢で、ほとんどの滝の直登が出来る沢だ。
今日は出来るだけ水線どうしに歩き、滝はすべて直登していく。
水は湧き水が近いので、非常に冷たい。
ちょっと水に長く手をおくと、じんじんしびれてくる。

気温は高いので、水に浸かるのは楽しい。
巻きはすぐ横を巻いて行けるので、初心者にも楽しめる沢だ。
山百合や岩たばこの花、紫陽花等、滝横に咲いているので、滝と花がいい絵になっていい。
水を浴びながら登っていくのは楽しい。
あまりゴーロはなく、滑と小さな滝が続く。
大きな滝といっても、2段8Mくらいの滝だ、これも簡単に登っていける。
岩はしっかりしていて、ホールドもいいし、足元もあまり滑らない。
ゆっくり撮影と滝登りを楽しみながら登っていく。
途中、カメラケースとレンズフードを落としてしまった。
落としたという記憶がないので、ザック周辺を探したがない。
一つ下の滝下まで降りて確認したがない。
どうも流れの中に落ちてしまったようだ。
カメラ本体ではないので、あきらめて登ることにした。

春岳沢は短い、ゆっくり登ったつもりでも、あっという間に、湧水帯についた。
この辺はいたるところで、岩壁から水が落ちている。
左は少し上が湧水帯で、滑滝で落ちている。
中央は本流で、水のない岩石帯。
右は岩壁から三筋になって冷たく美味しい水を落としていて、ここが春岳沢の源流ともいう場所だ。
ここから下社方面にはっきりしたトラバース道が伸びている。
遡行はここでお終い、美味しい水を味わう。
最終的にヒルチェック、一匹も付いていなかった。
水線近くを歩いたこともあるが、春岳沢自体あまりいないようだ。
さあ下山だ、少々登りぎみのトラバース道を歩いていくと、蓑毛道の尾根にぶつかり、道標がある十字路だ。
”左御拝殿道”と書かれた古い石碑が横にあり、座る場所もある。
ここでカレーぱんを昼食がわりに胃袋にいれ一息つく。
上から少しトレランふうな感じの登山者が降りてきた。今日会う初めての登山者。
蓑毛道を下る途中でも、早歩きで登ってくる登山者とすれ違う。
林道を3回横切るともう蓑毛は近い。
少し水量がある沢があったので、その上はどうなっているんだろうと興味が涌き、最後の林道を沢沿いに歩き適当な所で降りてみた。
堰堤があり、諏訪入沢と書いてあった。
もう一つ堰堤を越え、いい感じになってきた。
3Mの滑滝があり、その上に両サイドから湧き水をおとす5Mくらいの感じいい滝があった。
水はほぼここでお終い、滝上には5連の堰堤が続く。
上を車が通っていったので、そのまま堰堤を登ると林道に出た。
これをそのまま下れば、歩いた林道にでるなあ、と思っていたら、登山道から最初に出会った林道だった。
そんなに登った記憶はないが、林道三つが、どうかみ合っているのか考えながら、もう一度、登山道を下る。
常夜灯と書かれた蓑毛道入り口に出る。
ここから、車を止めた場所までは500Mくらい沢沿いを登る。
丁度いい時間だ。そろそろ雲行きが怪しい、帰宅途中かなりのにわか雨に降られた。

車―――湧水帯―――十字路――車

8:55  11:30   12:10  14:30

 

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