奥多摩・八割沢沖の滝


5月28日(日)雨のちくもり。
桧原村の滝の中に、まだ行ったことのない滝があったので、先週に引き続き行ってしまった。
土曜日は一日雨、日曜日は雨のち晴れ、と言っていたので、早朝雨ながら、天気予報を信用し、 出かける。
雨は降りやまず、だんだん暗くなる。 とりあえずは、簡単に行けそうな、笛吹の不動滝へ、先に行って見ることにした。
途中、かなり激しく降る。
天気予報は、奥多摩、丹沢方面は雷雨で、9時すぎでないと、晴れないらしい。
笛吹地区に入り、しばらく車の中で雨やどり。 8時半過ぎ、小雨になってきたので、林道をうろうろするが、一向に滝のある場所がわからない。 確か、案内があるとあったが?。
9時過ぎ、予報通り雨が上がる。 部落の真ん中に、不動橋があり、ひょっとしてすぐ近くにあるのでは、と思い、一旦県道まで 下りかけた。

すると、途中に不動の滝入り口という看板が目に付き、なんだこんな近くにあったのか、とあんどする。
適当に駐車する場所が近くになかったので、県道に下り、路肩の空き地に車を止める。
滝入り口は、県道から100Mくらい上がったところだ。 雨あがりのため、周りは濡れていて、歩きにくい。
滝は沢に降り、ほんの50Mくらい上に行ったところにあった。 あまり、見栄えのする滝ではなく、4段8Mくらいの滝だ。
簡単に写真を撮り、車まで戻る。 雨が上がり、水量も増えたので、次の滝が楽しみだ。
次は、八割沢沖の滝へ行く予定だ。
檜原村の分岐まで戻り、北秋川沿いの白倉地区まで行く。
手前から右折し、沢沿いに登る地区内の生活道路に入る。
右に大獄神社を見送り、道が沢から離れるヘアピンカーブの上に車を止める。
丁度、一台止められるスペースがある。
ここから、沢足袋を履き、取水タンク横の仕事道を登っていく。 仕事道は、山葵田まで続いている。
この先は、沢や、沢沿いを適当に登っていく。 しばらく登ると二股、水量比は、2:1。
滝がどこにあるか判からないので、とりあえず水量の多い左の本流を登ってみる。
植林帯の中の、ゴーロや小滝を登って行くが、一向に滝が出てきそうな気配がない。
植林帯が切れたところで、水も一旦、伏流になる。 もう少し登って様子を見るか、と登ってみると、また水が少し戻る。
しかし、またすぐに伏流になってしまった。 上を見ると、もうガレのゴーロが広がるだけ、もう、この沢に滝はないな、とあきらめ、下る。
先ほどの二股に戻り、少ない流れながら、滝があるかもしれないと思い、右の支流を登ってみる。
すると、木々の間から、大きな堰堤のような流れが、ちらーと見えた。
ひょっとすると、あれが目指す、八割沢沖の滝かもしれない。
近づくと、大きな滝が、断崖の壁から落ちていた。 雨後で水量が多いため、すばらしい姿になっている。
落差は30Mくらい、上の10Mは直瀑、下20Mは末広がりになって落ちている。
たぶん、普段の姿はみすぼらしいかもしれないが、今日はすばらしい。
こんな大滝が、こんな山中にあったなんて、感激、雨に感謝!!。
二股から、ほんの200Mくらいのところだ。 しばらく写真を撮って過ごし、下山する。
滝のある場所を知っていれば、ほんの30分くらいで着けるだろう。
さて、次はどの滝にするかと考え、一旦、払沢の滝駐車場に戻り、地図を見に行く。
途中、萱倉橋から、萱倉の滝の写真をついでに撮って行く。
どうでもいい滝で、すぐ上に見える堰堤が気に入らない。
地図を眺めつつ、次は、サカサオッパの滝という、なんでこんな名前が付いたのか、わけの分からない 滝を見に行く。
場所的には、藤倉の奥、白岩沢の支流のようだ。 再び、白倉を通り過ぎ、藤倉まで行く。
倉掛のヘリポートへ行く分岐道(後日間違いにきづく)の近くに車を止め、対岸にあるらしい沢を伺う。
滝で落ちている沢が対岸に見えるので、たぶんあれがそうだろう、と勝手に決め、民家の横から沢に降りる。
4M滑滝を越えて、沢に入ると、滑滝の連続、大きな滝はないが、休む間がない。
4段10Mくらい、滑滝の中で最大の滝が出てくる。 ここは右壁を越えていく。
ここを登ると水も消え、明るいゴーロになる。
しばらく、歩くと水が戻り、ゆるやかな平流が続く。
沢登りをしている時に出てきた、さっきの10M滝が、サカサオッパ滝じゃ、おかしい、もう少し 人くさい所になくっちゃおかしいな、と思い、また少し沢を辿ってみる。
左岸には、植林帯も見えてきて、やや人くさくなってきた。
前方に綺麗な、幅広の5M滝が見えてきた。 これが、サカサオッパ滝かぁー?。

時間は、もう3時、帰らないかん時刻だ。
もう、この先は、あまり望めないので、とりあえずここまでとし、ここから戻ることにした。
さてー、どうやって戻るか?。 あまり、沢は下りたくないし、植林帯を上がれば、仕事道が見つかるかも、と淡い期待を 持ちながら、左岸を登る。
登ると、上へ上へと追い上げられ、植林帯をドンドン登る。 一向に上が明るくならず、植林帯は続く。 これじゃ、らちあかん、登りすぎてしまう。
途中から、方針変更、植林帯と広葉樹との境を探しながら、沢の上とおぼしき箇所を、本流に向け 横に歩く。
下まで植林が続くところを探しながら、今度は、ロープを出し下る。 沢音が近くなった、まだ、支流の上だ。
さらに、斜めに下りながら、降りると、出会い近くの滝が見えた。
ここまで、くれば、難しいところはない。 そのまま、出会い近くの上に降りる。
やっと、出会いに降りることが出来た。 道路から、降りてきた道筋を眺めてみると、ほぼ正解だ。
どんどん植林帯を登り詰めるとかなり上まであがってしまい、そこから本流に、植林帯は続いていなかった。 降りてきた、左岸の出会い近くが、唯一、下まで植林が続いているところだった。
今日は、日曜日、結構、歩きすぎたなー、と思いながら家路に着く。
途中、矢柄橋を走ったとき、滝のような流れが、ちらっと見えたので、少し先に路駐。
県道を歩いて戻り、様子を見にいく。 おおー、立派な滝が飛んでいるではないか!!。
12Mはあるぞ、空中をぶっ飛んでいる滝だ。 雨が降ったときだけ、見られる滝なのだろうか?。
たぶん、普段も水の流れはあるだろうとは思う。 思わぬもうけものの滝でした。
家に帰ってから、調べると、八割沢沖の滝は、あれだと思うが、サカサオッパの滝は疑問だ。
どうも、沢をひとつ間違えたらしい。 HPを覗くと、入った沢は、シンナソーのようだ。 本当は、先のオハヤシ沢に行くつもりだった。
しかしながら、払沢の滝の駐車場にあった、サカサオッパの滝の位置もおかしい。
神戸川支流、水ノ戸沢支流にサカサオチバ沢というのがある。
カッパからオッパになったのか、オチバがなまってオッパになったのか、いずれにしてもはっきりしない。
サカサオチバ沢も探検してみなくちゃ、いかんなー。

車――不動滝――――車   車――八割沢沖の滝―――車  車――シンナソー5M―――車

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