西丹沢・東沢、本棚沢
７月３０日（土）くもり。
最近、体のアチコチに痛みがあり、これも年のせいか。
東北遠征からの、膝の痛みがなかなかひかない。虫歯が痛み、夜眠れない、総入れ歯を覚悟し、２０数年ぶりに歯医者に行ったら、即抜かれてしまった。
食いたいものが、美味しく食べられないことは、悲しいことだ。
これで酒が飲めなくなったら、人生終わりだ。
しかし、前向きに生きよう。歯医者は半年通えばいい、少しでも山に行き、体力を保持しよう。
息子に車を盗られてしまった。久しぶりに、電車とバスで行けば、ビールを飲むには不自由しないぞ、と内心ほくそえんで出かけた東沢だがー。
ゴーラ沢の出会いまでこんなに遠かったっけ？、一体堰堤はいくつあるんだー？。
赤い橋が見えるまでにかなり疲労困憊、涸棚までいけるんだろうか。
幸、暑さはそれほどでもなく、水の中は非常に気持ちいい。
それまでのゴーロと堰堤の繰り返しから脱し、橋の下から続く滝と滑は、今までの疲れを忘れさせる雰囲気だ。
東沢って、こんなに良かったっけ、この前きたのは何年前だったろう。
水量も豊富で、申し分ない、Ｆ２・１０Ｍの滝がでてきた、いい感じ！！。
左から巻き、Ｆ３・大滝へ向かう。
２５Ｍ・スラブの大滝、今日はかなりの水を落としている。
前回、来たときは、ここまでだった。
この大滝も左側から高巻く。
さあ、この上は未知の世界だ。
谷は狭まり、滑と滑滝で急激に高度をかせいでいく。
Ｆ４・１０Ｍの滝で、行き詰まってしまった。
なんとか、水線近くを越えて行かなければ、上に行かれそうもない。
階段上の中央突破を試みたが、最初の一歩が登れない。
しばらく、水を被りながら、挑戦して見たが、むだだった。
右側の水が湧き出しているところから、登れるルートがないかと、探してみたら、なんか足を乗せたあとらしき、あとがあった。
一歩、一歩手がかりと足を乗せる岩を確認しながら、ギリギリで滝を越えることが出来た。
最初の中央突破のラインは、上の方が以外と立っており、へたをすると行き詰まってしまったかもしれない。
帰りの下りは、とても降りられそうもない、大きく巻いて降りる道を探さなくては。
次は、狭いトイ状の滝が続くところ。
両足、両手で突っ張りながら越えていく。
天から降るような、Ｆ６・２０Ｍの滝が見えてきた。
左に大きく丸い、大岩があり、山百合がたくさん咲いている、丁度今が盛りのようだ。
次はいよいよ、Ｆ７・４０Ｍ涸棚だ、こんなところを一体どういう風に登っていくんだあ、なんて考えていると、
遠くでカミナリの音がしてきた。
おまけに、霧がだんだん深くなり、ドンドン降りてきている。
今日は車じゃないので、無理もできない、帰りのバスの心配もしなきゃあならないしなあ。
ここで、涸棚見物はあきらめ、下ることにした。
こんなことなら、橋のしったにビールを冷やしておくんだった、”冷てぇービールが飲みてぇー”。
ポツポツ雨も降ってきた、霧は下りと歩調を合わせるように降りてくる。
さて、登りがきつかったために、このゴルジュの下りは、慎重に慎重を重ねて降りねばならない。
ロープを出し、Ｆ４は大きく左岸を巻いて降りる。
Ｆ３の上まで降りてくれば、ほぼ一安心、あとはしっかりした巻き道がある。
幸、雨も小雨程度で、下に降りるほど明るくなってくる。
雨も上がり、薄日がでてきた、かえすがえすもビールを冷やしておかなかったのが残念。
Ｆ１の滝を眺めながら、ぬるビールを一気に飲む、ああー最高！！。
バスの時間を考えながら、林道を下るだけだ。
咲いている山百合を撮ったり、蝶の吸水風景を撮ったりしながら、ぶらぶら降りていく。
東沢林道は、ダートだが、犬越路への道は完全舗装だ。
ミニバイクが一台、林道を走っていった。
注意するのは、濡れた苔の舗装道路、下りは良く滑るのだ。
こんなに広い道路はもったいないなあ、だれもこないし、なんて思いながら下ると、ゲート、以外と早く下に着いた。
夏休みも本番、オートキャンプ場は、人で溢れている。
４時台はないし、もう最終５時１５分だなあ、あまり早くバス停に行ってもしょうがない。
ぶらぶら時間をつぶしながら、西丹沢のバス停に着いたのが、４時２５分。
時間を確かめるため、念のため時刻表を見ると、ネットで調べた時間と違っていた。
最終は５時５分で、なんと４時２０分という時間があったのだ。
すんなり、歩いていたら、十分間に合ったのにー。
そういえば、新松田発の時間も微妙にずれていたし、登る前に確認しておくんだったな。
今度くるときは、ゲート前に車を置き、自転車を押して行くのがいいかも。
最終バスに乗る人は、７，８人おり、居眠りしているうちに新松田についた。
西丹沢――ゴーラ沢出会――赤い橋――Ｆ６（終了点）――赤い橋――西丹沢
8：20 9：10 10:30 12:50 14:20 16:25