丹沢・姫次


1月19日(土)晴。
予報は晴れ、冬晴れの快晴を期待したのだが、朝から雲が多い。
おまけに、春霞がかかったような、空模様。
あまり気乗りがしなかったのだが、もったいないので、姫次へ富士を見に行く。
青野からの林道は、雪がなく走れる。
登山道入り口近くになって少し雪が残っていたため、早めに車を止めて出発。
支度をし、5分ほど歩いて、登山道に取り付く。
この八頂坂の頭越え登山道は、以外と急登で疲れる山道だ。
おまけに、平坦になったかと思うと、また、急登が始まり、二段、三段のロケット発射よろしく、急登がある。
そろそろ、巻きかなあと思うとジグザグの急登ががあり、結局、ほとんど尾根越しで、尾根道にぶつかる。
過去に歩いたことがあるとはいえ、あまり登りたくない道だ。
出たところは、1400M近くのところで、もう姫次と大差ない。
積雪は2,3CMで氷ったところもなく、霜柱を踏みしめるように歩ける。
分岐から20分ほど、緩やかな道を辿ると、姫次に着いた。
足跡からして、誰かいるかと思いきや、一人もいなかった。ほとんどの人は蛭ヶ岳を目指すのだろう。
富士の眺めはいまいち、やはり霞がかかり、雲も多い。
北の空は青く澄んでいるのだが、西から南にかけ、いまいちの空。
風もなく、比較的暖かい。しかしながら、気温は低く、手袋を取ると、かなり冷える。
今日は、いつになく、暖かいものと、鍋焼きうどんを買ってきたので、早速ラジュースで温める。
ゆっくりしていくつもりだったので、ビールも持ってきた。
まずは、富士を眺めながら、ビールを開ける。

ゆっくり、周りの景色を眺めながら、暖かいうどんをつつく。
今まで、あまり気がつかなかったが、ここからも南アルプスを眺められるのだ。
大室山を挟んで、左側に赤石と聖岳、右に白峰三山が見えている。
丹沢の主峰はもちろんだが、こんなにも見えるとは思わなかった。
さて、空模様はいまいちだが、夕方まで停滞することにした。
ヘッドランプが付くことを確認してから、時間つぶしに周辺を少し歩いて見る。
多少、歩いたところで、時間はまだまだ2時。
じっとしていると寒いので、少し窪地に入り、風を避け、午後の日にまどろむ。
ようやく日も傾き、赤みがさしてきた。富士山周辺には、かなり雲がある。
通常だと、左の斜面に日が沈むのだが、そこまでの間に雲に入りそうだ。
飛行機雲が幾筋にも流れ、上空は綺麗だ。
月も上がってきた、また月明かりがありそうだ。
夕景に染まったいまいちの富士を撮影後、姫次をあとにした。
かなり冷えてきたので、早足で歩き、身体を温めながら、下る。
帰りは、避難小屋手前分岐からの、東海自然歩道サブになっている、登山道を下る。
こちらの方が、八頂坂の頭越えよりは、いささか安全、夜道なのでなおさらだ。
分岐の下りから、ヘッドランプをつける。
一気に降りる坂道だが、危険なところもなくどんどん下る。
やっと沢音がしてきた。雪はあるが、滑ることはない。
林道終点まで、休まず、降りた。以外と早く林道まで降りることができた。
月が煌々と、林道の雪を照らしている。
ゲートまでは、軽い雪を踏みしめながら、林道を下る。
林道ゲート前に一台、下の登山道入り口にも一台、車が駐車していた、泊組だろうか。
足元に気をつけながら歩き、車に着いた。以外と夜道は気楽に歩くことが出きた。
風景はいまいちだったが、これでダイヤモンド富士を見られる見込みもついたような気もする。

車――尾根道分岐――――姫次――――避難小屋分岐――林道――車

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