四十八瀬川・本沢


一年前に訪れた四十八瀬川本流の本沢、平成13年7月27日再度訪問。
なぜもう一度かというと、上流に有るという大滝が頭に引っかかっていたからだ。
丹沢の谷110ルートには、水を貯めた堰堤より上には何もなく、ずっとガレが続いている。 そのため、前回はF1(10M)の滝から堰堤まで登り、上に続く広いガレ場を見て、 やはりもう滝はないだろうと思い、ここから尾根に上がり、登山道に出て、二俣に降りた。
しかし、厚木図書館で見た、古い白山書房の沢の遡行図には、右俣に25Mの大滝がある。
沢は長い年月で滝が埋まったり、現れたりすることがあり、ひょっとしたらもう埋まって 無いのかと疑問に思っていた。
お化け沢のこともあり、結構丹沢の谷110ルートの本の記述も間違っていたり、 調査もれもある。
まあ、常識から考えても25Mもの滝が無くなったりしないだろう。
丹沢の谷110ルートの本の遡行は、左をそのまま詰め、尾根に行ったので、 右俣は気にしなかったのだろう。
そのため、今回は大滝の調査のために出発。
二俣まで下を少しこすりながら狭い林道を行く。 ショートカットをして、水を貯めた堰堤の上に降りようと思い、二俣からすぐの小丸へ至る 登山道を登る。
30分ほど登りなだらかな尾根になった。 前回沢から上がってきた尾根を探しながら行き、そろそろかなと周りを注意しながら歩く。 ちょっとしたピークを少し下ったところから沢方向を見ると、 ガレた涸れ沢の下に、水面が光って見える。以外と近そうだし、なんとか降りられそうだ。
降り始めると簡単、すぐ下には記憶にない、三連の堰堤がある。 やった、あの堰堤の上の堰堤だろう、さああと少し上だ。
堰堤を越えるとさらに二つ堰堤がある。 こんな上にも堰堤があるんだなあと思いながら行くと、前方に滝が見える。 あれ、この滝は見覚えがあるぞ。
そうだ、まぎれもなくF1だ。 なんと三連の堰堤はF1までの途中だった。 記憶はいい加減である
がっかり、これからきついゴルジュと、滝の連続なのでどうしよう、せっかく近道を来たと思ったのに、 しょうがない、ここは徹底的に巻いて早く、上に行こう。
F1からの滝の写真は前回撮ったし。 F1の滝手前から大きく巻きながら上に登る。 すると、尾根伝いにケモノ道的な道が沢沿いに続いている。
水を貯めた堰堤が下に見えるところまでくると、尾根が平らになった広い場所にでる。
周りに人工の石垣があり、炭焼きでもいたような場所だ。 この先から堰堤の上のガレ場に降りる。
きれいな透明な水をため、10M四方のプールのようだ。 これから先は50Mくらいの幅のガレがずっと上に続く。
はたしてめざす大滝は?。
急ナガレの途中から振り返ると海が見える、かなり登った感じだ。
さらに登って行くと、右から本流と同程度の水量の沢が合流してきた。 正面にはまだまだ、広いガレが続く。 さて、ここが二俣で右の沢が右俣か? 右俣側はゴルジュ状で狭く、先が見えない。
右俣に入り、少し行くと沢はまた二俣になり、水量の多い沢は左に曲がる。 すると、その先に見えた。 あった、大滝だ、垂直に落ちている見事な滝だ。 やはり滝はあったのだ。
滝下まで行くとかなりのガレが落ちて詰まっている。 公称25Mと有ったが、どう見ても15Mくらいだ。
下、数Mが少し埋まっていて、大きくみても20Mくらいだろう。 それにしても、こんな上に以外と水量もある、滝らしい滝はないだろう。 充実感を胸に下る。
先ほどの巻き道を使い、F1の滝下に降りる。 三連の堰堤からは沢沿いにそのまま下る。
なんということか、堰堤を数個巻いて下ると、すぐ鍋割へ続く林道の登山道に出た。 林道を二股まで下る。

二股―――三連堰堤―――プール堰堤――――大滝―――二股

6:50 7:40   8:30    8:50  10:40
トップへ戻る