鳳凰三山


8月23日(木)〜25日(土)快晴。
「鳳凰に行ってみようか」という話しがいつものメンバーから出て、「よっしゃじゃあ行こう」とすぐ決まった。
丁度三人とも行ったことがないし、ドンドコ沢には滝がいっぱいあるし、楽しみだ。
コースは、青木鉱泉→ドンドコ沢→鳳凰小屋(泊)→鳳凰三山→中道コース→青木鉱泉の周回コース。
8月23日(木)夜、出発し、”道の駅にらさき”を目指す。
韮崎インターで降り、国道141号とぶつかる交差点角に丁度いいスーパー(夜11まで)があり、酒と朝食までを調達。
21時頃、”道の駅にらさき”に着き、奥にテントを張り、寝る準備をしてから、酒盛りを始める。

トイレ横に、おあつらえ向きの、イスとテーブルがあり、ロケーションは最高。
明かりの直下ではないので、虫も居ず、ややすずしい風もあり、気持ちがいい。
あまり飲みすぎないようにして、テントと車に分散し、夜をすごす。
夜は満天の星空だったらしいが、朝起きてみるとうす曇。今日は沢コースのため、丁度いいか。
朝飯のため、水を探したが、飲み水らしきところがない。 トイレの蛇口の水を使うには、ちょっとやばいかもしれないと思い、買ってきた水を使用し、お湯を沸かす。
ちなみに、道の駅にらさきの自動販売機でも水は売っている。
朝食後、青木鉱泉へ向かう。少し走るとセブンがあり、昼食と水を買う。

国道141号線、絵見堂の信号を右折し、道なりに進むと、国道20号の信号に出る。
ここを真っ直ぐ横断し、道なりに進むと、青木鉱泉の案内が小さく出てくる。
最初少しダートがあるが、すぐ舗装に変わる。
あとは、一本道をどんどん登り、武川からくる道とぶつかり、ここまで舗装だ。
ここを左折し、ダートの道を少し走ると、青木鉱泉だ。
途中、車を止められるところはあるが、今日は三人の割り勘のため、駐車料金1500円(二日分)を払って堂々と止める。
自分一人だったら、絶対とめないが・・・。
6時半出発、天候は晴れたり、曇ったりで、まずまず、滝を見るには丁度いい。
時間もあり、すべての滝を見ながら登る予定なので、ゆっくりと登る。

水は、途中冷たく美味しい水があるということなので、あまり持って行かない。
登山道脇には、丁度、レンゲショウマの可憐な花が、いくつか咲いていた。
最初の南精進ヶ滝に到着。直前に美味しい沢水がある。
手前の岩をよじのぼると、眼前に二段の滝が飛び込む。
かなり豪快な滝だ、右のすべすべした花崗岩の岩肌がまぶしい。
この滝下にも、無名の滝が落ちていた。
単独者とテント持ち二人のパーティーと、抜きつ抜かれつだ。
次に出てくるは、鳳凰の滝。
最初の分岐に二人、荷物を置いて登ったが、すぐ上で再度分岐があった。
ここに荷物を置いた人間は不正解、次の分岐まで登ったほうが良かった。
鳳凰の滝までは、沢方向への水平道で5分ほど。

滝が見えるところまで出るが、左片方しか見えない。
両方、向かい会っているようなところの姿を見るには、沢を渡り、右岸に行く必要がある。
少し、茨とアザミのトゲトゲを避けながら、沢を少し登り、対岸の大石の上に出る。
二つの滝が見えた、鳳凰の滝とは、うまくつけたものである。
しばらく写真を撮ってから戻る。また単独者と二人にすれ違う。
だんだん登りもきつくなり、手を使って登るようなところもある。
幸、冷たい水が途中にあり、一息つける。
次に出てくるは、白糸の滝。
登山道近くに展望するところがあり、それ以上近づくのは、ちょっと難しい。
かなり豪快な滝で、白糸とはどうしてつけられたのだろうか。
さて、またまた急な登りを詰めると、五色の滝の案内が出てくる。

ここの分岐は無視し、さらに登り詰めると、上の分岐にでる。
木の間から落差のある滝が見える。
少し下ると、滝直下の広場のような場所に出られる。
途中、10Mくらい上の草むらに、二頭のカモシカがいるのを発見。
ゆっくり、草を食み、落ち着いている、逃げようとしない、一時しばしお見合い。少し、写真を撮り、滝下へ降りる。
ここで、昼食休憩、周りの湧き水は非常に冷たくて美味しい。
本流の水は、上流に鳳凰小屋があるので、けっして飲んではいけない。
12時出発、また単独者とすれ違う。
少し登ると、ドンドコ沢源流の白砂がある、ゆるやかな地帯に出る。

沢沿いをしばらく歩くと、鳳凰小屋に着いた。
少し休憩してから、受付をすませる。
持ってきたビールを源流の冷たい水に浸し、酒盛りの準備を始める。
沢の水に30分もつけておけば、十分に冷えてくれる。
二時間ほど、テラスで飲んでいたら、次々と宿泊者が登ってきた。
ビール(600円)が飛ぶように売れる、多少は我慢して持ってきた方がいいのにと思うがね。
今日の宿泊者は、30人程度、わりあいにゆったりだ。
夜5時半、朝5時半という飯の時間には、まだまだ時間あり。
周りに散歩するようなところもなく、夕飯まで一眠りする。夕食は名物カレーだ。
徒歩5分で富士山が見られるらしいが今日はパス、夕食後、早めに床につく。
消灯が7時15分、そのまま眠りについた。
早めに目が覚めたが、夜明けまで待った。

5時10分前、起床、富士山と日の出を見に行く。
御座石温泉側へ5分ほど歩くと、谷間に富士が浮かんでいた。
朝焼けの空に、丹精な姿の富士山が大きく見える。
丁度朝日も昇るところだ。日の出と富士を拝み、小屋に戻る。
少しすると、朝食の声がかかった。
少しおかわりをし、美味しくいただいた。
弁当組や、早出組は、朝食後すぐに出発していった。
冷たい水を500ml2本に詰め、6時、おもむろに地蔵岳目指し出発。

もう、ほとんど残っている人はいない、最後の方だ。
少し登ると、ジグザグのザレが始まる、快晴の青空の下、半袖で汗かきながらエッチラオッチラ登る。
小1時間で、賽の河原、甲斐駒ケ岳の右側に槍と穂高が見えた。
天気は抜群、展望は360度よく見える。
二人、地蔵のオベリスクを偵察に行ったので、ゆっくり周りの景色を堪能する。
赤抜け沢の頭に出ると、白峰三山がガーンと大きく見えてくる。
今日の天気は最高だ、富士山も大きく綺麗に見えている。

八ヶ岳連峰、浅間山、奥秩父の山々、妙高山、北アルプス、南アルプスとぐるり360度さえぎるものがない。
風もなく、稜線を歩くと少し汗が出てくる。
景色を堪能しながら、薬師岳まで、のんびり縦走。
9時すぎ、富士山に別れを告げながら、青木鉱泉目指し、中道コースの下山にかかる。
森林地帯に入ると、ほとんど眺めはない、ひたすら下って行くのみだ。

ドンドコ沢コースよりは、平均して楽だが、かなり急登が続くとこもあり、けっして楽なコースではない。
御座石を過ぎ、たんたんと下る。
上の林道口までに、登ってきた7パーティーほどの人達とすれ違った。
最後に美人三姉妹とすれ違い、気分も上々。
快晴の土曜日なので、多い方だろう。
アサギマダラが優雅にゆっくりと舞っていた。
長い下りを終え、下の林道登り口近くまで降りた。
ここに、最初で最後の水場があった。
このコースは、途中に一切水場がないので、登る人は大変だろう。
ここで、顔を洗い、喉を潤すと、2,3分で登山道終点、林道でした。
さらに、林道を40分歩き、小武川を渡ると、青木鉱泉に到着だ。
登ったときは、数台の車しかなかったが、今日は2,30台止まっていた。
道の駅にらさきに再度寄り、反対側にある町営温泉で汗を流し、小作のほうとうをいただき、帰途についた。

青木鉱泉――鳳凰小屋―――薬師岳――青木鉱泉

6:30  13:00(6:00)  9:10  13:00

 

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