丹沢・笹子沢大滝とイデイリ沢大滝


10月9日(日)小雨。
朝方雨が降っていたので、出発を遅らせ、ゆっくり家を出る。
今日は、西丹にある笹子沢とイデイリ沢に行く予定だ。
途中、やや激しい降りもあったが、着いたころは小雨、なんとか沢に入れそうだ。 笹子沢沿いの林道に入り、橋を渡った先の路肩に車を止める。
数年前の記憶は定かではないが、前にはなかった林道が奥に延びていた。 そのまま林道を歩くと、工事中の堰堤現場に出た。
幸、今日は休日のため、休工のようで、作業員はだれもいない。 たぶん、工事中の時、ここの通過は難しいだろう(来年の3月まで)。 重機の横をすり抜け、沢に降りる。

水流や沢沿いの踏跡を辿って行くと、沢はだんだん狭くなり、滑が多く出てくる。
やがて二俣到着、釣師がいたので、少し様子を見る。 相手が気がついたところで、簡単な挨拶をかわすと、釣師はすぐに降りていった。 丁度、魚がいるのもここまでらしく、待つ時間もなくてよかった。
以前来た時は、三椏が咲き、淡い雪のある春だったと思うが、その時よりは水量がある。
右俣の大滝は直瀑で、見事な姿をしている。 公称落差よりも低く、15Mくらいか。
左俣の滝も、15M〜20M程度の落差か。 釣り人を入れた写真を撮ろうとしたが、撮っているときに気がつかれてしまって失敗、人物と滝の構図は撮れなかった。
滝前を少し掃除し、写真を撮る。 左俣の滝の涸れた左から登り、ざれた足元に注意しながら、滝上に出る。 すぐ上にある10Mの滝まで辿る。
この沢の見所はここまでなので、撮り終わったたら下りにかかる。
左俣の滝巻き道は、怖そうだったので、中間尾根を潅木伝いにロープをだしながら降りた。

二俣から出会いまでは、仕事道を拾って行くと40分ほど、あっという間だ。
イデイリ沢は、すぐ隣の沢で、車を止めるところがないだろうと思って、そのまま歩いて行く。
雨は一旦上がったようだが、再び霧雨のような雨が降ってきた。
小塚橋横のお堂脇から、沢伝いに進み、堰堤を左から巻き沢に降りる。 左岸には、舗装された林道が降りてきている。
水量は多くないが、少し上で取水されているので、まあまあか。 二股になり、水量比は1:1。
左が本流だが、右を少し辿って何かないかなあと様子を伺うと、沢は急に90度以上に左折。 狭いところに、6M幅広の滝を落としていた。
また本流に戻り、幾つか堰堤と小滝を巻いて登って行くと、F1・6Mの滑滝が出てくる。 ここは、簡単に水流沿いを登る。
F2・10Mの滝が出てくる。 ここは、一見巻けそうもない。

さーて、どうやって登ったけ、と過去の記憶をたどろうとしても、ちょっと思いだせない。
しばらく周りを眺めていたが、右側から巻けるんじゃないかと考え、ざれを登り、潅木に取り付く。 小さく巻きながら登り、滝上に出、最後はロープを出して、沢床に降りた。
大きな堰堤がでてくる、よく見ると右上に仕事道が見える。 仕事道にあがり、堰堤の上にでる。
また滑床を歩いて行くと、4M滝を伴った石積み堰堤がでてくる。 小さな沢の割に、奥まで堰堤がある沢だ。
ここは右側から登り、鹿柵沿いに進み、またロープを出して沢に降りる。
やっと沢に降りて一息ついたのも束の間、先に二条に落ちる巨大堰堤が見え、がっかり。 しかし、近づいてみると、それは堰堤ではなく、イデイリ沢の大滝だった。
前回見たときとイメージが違い、堰堤と身間違えしてしまった。
しかし、よーく考えても前回の滝の姿とは違う、たぶん前回はF2をF3とを、取り違えたんだろうとこのときは思った。
二段目はかすかに見えるが、次に続く3,4段目は、全然見えない。 公称4段・40Mとあるが、その真偽はいかに?。 滝の写真を撮り終え、ここでUターン。
沢沿いは、結構苦しい登りだったが、仕事道を辿ると楽ちん、あっという間に二股に出た。
帰りは、林道から農道を歩き、県道に出た。 雨は終始、霧雨状態が続き、ほとんどあがることがなかった。
幸、カッパを着るほどでもなく、まあまあの滝巡りが楽しめた一日でした。
家で写真を見比べて見ると、大滝は間違いではなかった。 通常は一条で真中を落ちるはずだが、落ち口に何か詰まっているのだろう、大雨が降れば、また姿が変わるかもしれない。

車――笹子沢二俣―小塚橋――イデイリ沢F3大滝――車

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