丹沢・皆瀬川系、谷戸入沢、板取沢
2月17日(日)晴れ後曇り。 遡行図
今日は先週に引き続き、皆瀬川の支流を調べに出かける。
地図を見ると人遠部落付近に比較的大きな沢が合流している、これが谷戸入沢だ。
人遠橋手前の空き地に車を止める。
沢への降り口をさがすと、橋の先から皆瀬川へ降りる道があった。上の民家が使用している道らしい。
皆瀬川を鉄棒三本束ねた橋で渡り、谷戸入沢左岸の小道を行く。
すぐに沢に降り、ゴーロの広い沢を進む。
すると正面に滝のような姿が見えてきた。
早くも滝か、と下まで行くと半分滝、半分堰堤である。
5Mの滝に5Mの堰堤を足したもの。
みてくれは滝のように見えるが、がっかり。
ここは右側から巻く。
少し行くと今度は二股、水量比は1:2、右が本流のようだ。
左俣の上の方に滝が見える、左はとりあえず後回しで右、本流を行く。
本流は4Mの滝があり、ここからゴルジュが続く。
4M滝は左を登る、狭い幅の流れのなかに1〜2Mの滝が数個連続して出てくる。
暖かくなれば気持ちよく水線沿いにじゃぶじゃぶ登れるのだが、今の季節ではなるべく水に濡れないルートを選ぶので、
巻き道に苦労する。2Mくらいの滝でもすぐ横は滑るので、巻き道は慎重に選んで歩く。
楽しいゴルジュが終わると、沢は広く開け、堰堤が出てくる、堰堤を右に上がると、仕事道が出てきた。
沢沿いに数個の堰堤を越していくと、45度5Mの滝が出てくる、ここは上を仕事道を通って行く。
植林が沢近くまで降りてきて、何かありそうな雰囲気が出てこない、
水量は徐々に少なくなり、また1:1の二股になる。
少し両方の上部を探って見たが、水量が少なくなり、もうなにもないさ、とあきらめこの付近から戻る。
結局、この沢は下の二股から、堰堤までが沢登として楽しめる唯一の場所だ。
堰堤からそのまま左岸の仕事道を行くと、先ほどまで遡行してきたゴルジュが、30Mくらい下に見える。
道はずっとこのゴルジュを高巻きするように続いている。
下に二股が見えるところからもう一度沢に降りる。
来る時見た左俣の滝は、どんな姿をしてるかなあ、と気分をハイにして左に入る。
沢はすぐ滝で始まり、3Mの滝5M2段の滝、3Mの滝と続く。
あとの3M滝は直瀑で登れないので右側から巻く。
その上にまた滝が見える6Mの滝だ。見てくれの良い綺麗な滝だ。ここは右に登り小沢を渡って巻く。
間の小尾根を登り、沢沿いに小さく巻いて行くと、また先に滝が見える。
下に降りるところを探すと、細い立ち木に古いロープが垂れている。
木は葉がなく、枯れていそう、ちょっと利用するのはあぶなっかしい。
横の葉のある木にロープを掛け、ぶらさがって降り、古いロープを引っ張って見ると、根元がぐらぐらし、簡単に折れてしまった。
かなり昔張ったロープらしい。
沢に降り、滝下から滝を眺める。上に小さな石積みの堰堤が見えるが綺麗な6M、スラブの滝だ。
上の方は明るく開けているようで、もう先はつまらないだろうと考え、戻るさんだんをする。
滝左側にも古いロープが垂れているが、安心できない。
降りた木にロープを下から投げて引っ掛け、よじ登った。
滝のある沢としては左俣のほうがよかった。
下りは沢沿いに植林帯へ逃げると巻き道らしく、丁度二股に戻れた。
降りた時間が丁度12時近かったので沢でにぎり飯を食べる。
食べている時お昼のサイレンが大きく鳴って聞こえた。
二股から沢沿いの小道にあがり、車まで戻る。
まだ時間が早いので、少し戻り、板取沢に入って見る。
板取沢は出会いから堰堤が続く。
堰堤を10個越すと、沢は狭くなる。
10個目の堰堤を左から巻き、先を見ると沢が見えない、
正面が高く崖になっていて沢は左に曲がっている、滝音が聞こえる、滝があるようだ。
どんな滝があるんだろうか、ワクワク気分で覗いて見ると、おっと、びっくり。
15Mの直瀑だ。こんな近くにすばらしい滝があるのだ、感動もの!!。
水のない今時分でも立派な姿だ。上は開けているようなのでもうないだろう。
しばし、感動を写真に撮り、また車まで戻る。
今日は気分よく、まだ時間も早い、花粉にまみれた汗もおとさにゃいかんし、そうだ、温泉に入って行こう。
中川温泉まで行き、町営ぶなの湯につかり、至福の時間を満喫した。
車――――奥の二俣―――左俣――――6M滝―――二俣――――板取沢出会―――車
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