岩水沢
平成13年7月8日岩水沢を再訪問。梅雨だというのに雨が降らない。
今年の夏は水不足になるかもしれないといういやな予測もとびかっている。
宮が瀬湖の水位も5Mくらい落ちている。
1年前に行った岩水沢の写真データは、ハードディスクが壊れたとき失ったため、
あまり水のないのを承知でF3の写真を撮りに出かけた。
神ノ川林道終点トイレ前駐車場に車を止めようと思ったところ、
道路が整備され、鍵のかかったこの字型をした鉄のガードレールになり、
車が止められなくなっていた。
7,8台は止められ、いい場所だったのに。
しかたがなく車をUターンして、100Mくらい下の舗装された駐車場に車をとめる。
この場所は正規の駐車場だが、すぐ上が崖でいつも小石がおちているようなので普段
あまり車が止まっていない。
今日は4台も止まっており、落石を気にしながらつつもここに止める。
この下100Mくらいのところにも駐車場があるのだが。
周りをみると山小屋管理の有料(300円)駐車場の看板がやたら目につく。
道路整備にかこつけて駐車場をなくしたのもなんとなくかんぐられる。
ゲート周辺も石でがっちりガードされ、自転車さえも持ち上げて入れないとはいれない。
人間もやっとこ。どこまで制限すればよいのか。
車の通らない立派な舗装道路を1時間ばかり歩いていくと広河原に着く。
ほとんど水が見えない。
広河原に降り立ち、水のない河原を歩くとすぐに水が戻って来た。
河原が狭まり岩水沢の出会いが見えてきた。
水量はどうかな、と不安な気持ちでみるとあまり減ってはいない。ほっとした。
しばらく大きな石や少し岩壁のあるゴーロを登って行くと、F1・10Mの滝。
やはり少し水量は少なく感じるが、懐かしい滝にあったようでこころ和む。
前回初めて来たときはどんな滝があるのだろうか、どうすれば巻いていけるのだろうか、
と不安だったが、今回は前はこういったのか、と思いだしながら右を巻く。
続いてF2.5M斜瀑。
ここは簡単に右横を通過、しばらく滑と小岩が続くゴーロを周りの景色を楽しみながら
進むと、この沢メインのF3・15Mの滝である。
この辺は広葉樹が多くあるので秋の紅葉シーズンがベストであろう。
しかし、この滝前広場に牛乳パックとパンのビニールくずが2つ捨ててある。
こんなゴミ持って帰ればいいのに、腹が立つ。
釣り人はこんなところまではいらないのでは、沢屋かなと疑問に思いながら
捨てた人間を想像してしまう。
さて、ここはどういったんだっけ、たしか右の乾いた岩壁を登ったなと思い出しながら
とりつく。
以外と緊張しながら、一歩一歩足元を確認しつつ登り切る。
この上からゴルジュ状になり滝が続く。
F4の滝5Mを左脇から越え、小滝をいくつか越えていくと沢は開け、明るいゴーロとなる。
前回はもうこれ以上滝はないなと思い、下へ降りたが、
今回はもう少し上を探ってみようと思いゴーロを登る。
しばらく行くと二股になり、本流はどっちだ、と目を皿のようにして眺めて見るがよくわからない。
水は左のほうが多いが、右のほうが幅があり本流のような気がする。
よし偵察もかねて右に行ってみよう。
しかし水はますます細り、最後は周り全体大きなガレで早めに終わる。
しょうがないもう滝がないのか、あきらめの境地で持ってきた缶ビールを飲み干した。
少し休み、先ほどの左俣も気になっていたため、すこし間の尾根を回りながら水音のする左俣の沢に降りる。
進むにつれ、以外と水が増えてくる。
しばらく進むと正面に5mくらいの滑滝が見え、その上にも連続して滑滝が見える。
これはひょっとしてなにかあるかな、と内心期待しながら登ったがここまでだった。
しかし、登った上を見ると大きな岩の下数カ所から、水がほとばり出ている。
以外な光景だ。
これが岩水沢という名のおこりかと思えるような水のしたたりだ。
ここの水は本当の岩清水でミネラルたっぷり、無味無臭で冷たく本当に美味しい。
沢はまだ滑滝と少ない水を落として上に続くが、これ以上行っても意味がないのでここから
引き返す。
登って来た滝横下りは、怖くて降りて行けないので、滝はすべて大きく巻きながら降りて行く。
出会いに戻ると明るい陽光が差し、昼寝をしたいような気分だ。
大岩の上で少し日向ぼっこ。今日は日曜日のため、なるべく明日に疲労を残さないように。
林道は気持ちよく下る、登ってくる人に一人会う、今日はあと会った人なし。
最後に孫右衛門の滝近くの清水を飲んで駐車場に着く。
駐車場―――広河原―――岩水出会―――岩水吹出―――広河原―――駐車場
8:05 9:00 9:10 11:30 13:30 14.50
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