奥多摩・大常木谷支流御岳沢


6月24日(金)晴れ。
久しぶりの丹沢、丹沢湖の水位が大きく下がっている。
東沢の大滝とカラ棚を見に行こうと出かけたが、行く気が無くなってしまった。
どこか、いいとこないかなあ、と考えて見たが、もともと水量の少ない丹沢では、水不足は致命的。
滝壷が見えそうな、滝壷沢の滝を見に行く。 湖面は橋の下までで、滝が完全に見えていた。 下に降り、写真を撮る。
今日は非常に蒸し暑く、もうどこへも行く気がしなかったのでそのまま帰る。 今年は近年にない水量不足、あまり水量のない沢はしばらく考えた方がいい。
6月24日(土)晴れ。
昨日の鉄を踏まないよう、奥多摩・大常木谷支流の御岳沢に行く。
地形図にある滝記号を確かめるためだ。
行き方は二通りあり、二之瀬から大常木林道を辿り、会所小屋跡先から御岳沢に入る方法。 もう一つは、余慶橋から大常木林道を辿り、岩岳から御岳沢に入る方法。
どちらも、非常に時間がかかり、道も不明朗。 二之瀬から、会所小屋跡までは歩いたことがあるので、後者の道から入渓することにした。
時間がかかるだろうと思い、早朝出発。 奥多摩湖の水位も、10Mくらい下がっている。 6時過ぎ、余慶橋到着。
例によって時間短縮のため、小常木谷出会いから歩く。 靴を履き替えるのはめんどうなため、なるべく濡らさないようにして歩いていく。
二俣の木橋から、登山道に上がり、小常木谷を巻くように登って行く。 だらだらの登りが続き非常に苦しい、沢を歩いている方が楽で、尾根歩きはつらい。

蒸し暑いので、汗がベターとまとわりつくように出てくる。 最初ジグザグ、尾根を巻くように登るダラダラ道、ようやく尾根に出る。
右に左にピークを巻きながら歩いて行くと、以前、小常木谷から藪をこぎ、飛び出したとこに出た。 上から見ると信じられないような、急なところである。
しばらく巻き道を歩いて行くと、林班界標識に”ようこそハシカキノタルへ”と書かれたところに出る。
ここから斜めに下っている道が、まぼろしの大常木林道だ。 さあ、気を引き締めて、行けるところまでいこう。
すぐに、最初に道が途切れるガレ場。 10M下に赤布があるので、下に続く道がわかった。

しばらく下ると、また沢のところで赤布、その先の道がはっきりしない。 踏み後もなくなり、先に続くだろうと思っていた道が見つからない。
この辺であまり時間をロスすると、たどり着けないおそれがあるので、道を探すのはあきらめ、ガレ沢を思い切って下る。
磁石で方角を確認すると、沢は北西に向かっている、御岳沢方面に行くには、ほぼ北方向に行かなければと思うのだが?。
最悪、大常木谷の悪場にさえ出なければいいや、と思いながら、比較的楽なガレ沢を降りていく。
幾つかの分岐は、振り返りながら頭に叩き込んでおく。 さあ、どこにでるんでしょう、皆目見当がつかない。
少し水が出てくると、下の方から大きな流れの音がしてきた。 下ってきた沢は、最後、滝になっているので、右岸の高台に逃げた。
大きな滝がありそうだ、おや、なんか見たことのある景色だなあと思いながら、近くに行くと、そうだ”不動滝じゃないか”!!。
ここは、大常木谷の不動滝だ、下ってきた沢はモミジ窪だったわけだ。
これはいいエスケープルートである、危険なところもなく、ロープも必要なし、最後は赤布が迎えてくれる。
さあ、靴を履き替え、大常木谷を辿ろう。 簡単な滑滝を二つ越し、ゴーロを少し歩くと、御岳沢分岐。
2:1くらいの水量比で、まあまあの水が流れている。 御岳沢に入ってもゴーロが続く。
横切る大常木林道があるはずで、左右を見逃さないように歩く。
10分ほど歩くと、例の林班界標識があり、しっかりと横切る大常木林道があった。 会所小屋跡方面ははっきりしているが、反対側の道はか細い。
そろそろ地形図上の滝が出てきてもよさそうだが?。 一向にゴルジュや滝はなく、ゴーロがえんえんと続く。
そろそろタイムリミットも近づき、12時半をめどに、滝を探すのはあきらめた。 たぶん無いのかもしれない。
昼食休憩をして、1時少し前、下りにかかる。 何もなかったこともあり、足取りが重い。
時間を考え、確実に帰れる道として、モミジ窪を登ることにした。
大常木谷で、遡行してくるおばさんにあった。 一人じゃないなと見て、少し下ると、今度はおじさんだ。 まだ下にいるようだ。
滑滝で、丁度岩魚を釣り上げた若者と娘二人に会う、親子で沢登りだろうか楽しそうだ、今日は小屋跡泊まりだろうな。
ゴルジュに向かい、沢下りの人間に会うとは、不思議に思ったことだろう、驚かせてごめんなさい。
不動滝の上で靴を履き替え、モミジ窪をチンタラ登る。 頭にインプットしていたおかげで間違えることはなかった。
上に赤布が見えた、さあ、左の道を行けば、尾根だ。 おや、道が下っている、来るとき見なかった新しい橋があるぞ?。 ひょっとしたら、見失った大常木林道の下り道か?。
もう一度赤布まで戻り、状況を良く確認してみると、道はくの字に曲がり、上に伸びている。
なあーんだ、こんなところで間違うとは、前しか見ていなくて、後ろを全然見ていなかったのだった。 これで、大常木林道の全体イメージが、ほぼつかめた。
尾根の登山道に上がり、帰りの時間の目処が立った。 一日歩いているため、下りもつらい、二俣までが非常に長く感じた。
疲れているため、ゆっくり出会いめざし歩く。 水に入らないようにしていたが、滑ってズボズボ水の中に落ちる。
ようやく、車に辿りついた。

車―――ハシカキノタル――大常木谷――御岳沢折り返し点―――ハシカキノタル――車

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