サガミジョウロウホトトギスを求めて


9月4日(土)くもり。
”丹沢の貴婦人”と呼ばれる、サガミジョウロウホトトギスを求めて、表丹沢に行く。
レッドデータブックに乗りそうなくらい希少な固有種らしい。
丹沢を何年も歩いて来たわりに、あまり気にしなかったので、その存在は前から知っていたが、見たことはなかった。
そろそろ見ておかなくてはならないなと思い、水無川本谷を遡行してみる。 久しぶりの本谷、今日は水も多い。
遡行が目的でないので、ゆっくり周りを見ながら歩く。 F1の右の流れが少ない。
右はセドノ沢の水の流れのはずだが、上で詰まっているんだろう。 鎖を利用して登り、滝上の掃除をして、少し右側に落とすようにした。

次のF2も鎖を利用し登る。 雨で濡れた、鎖は滑るので慎重につかんで登る。
しばらくして、F3、ここで単独行の人に追いつく。 自分はゆっくり歩いているつもりだが、この人はストックをついて沢登りをしているので、さらに遅いようだ。 自分より年が上のような感じの人だった。
先に鎖を使って登る。 F1からF5までは、鎖があるので助かる。 それでもF5は、外傾しているのと鎖が太いので、しっかり登らないと危ない。
書索新道に出る、ここまでサガミジョウロウホトトギスのかけらも見つからなかった。
F6まで登り、水のない沖の源次郎を眺め、書索新道に戻る。

セドノ沢の沢筋にあると聞いたことがあるので、書索新道を登る。 霧が舞い、あまり遠くが見えない。
登っていくのでセドノ沢までが遠く感じる。 書索さんの話しによると、以外と登山道近くにも咲いているらしい。
白竜の滝も、まあまあの水量で落ちている。 たしか、マシラさんのHPに洞窟があったというのを思い出し、滝の上を登ってみる。
4Mくらいの滝を二つ越して行くと、突然目の前は垂直の高い涸れ滝になる。
水はその下の数カ所から湧き出し、白糸の滝のようになって落ちていた。

目玉のような洞窟があり、その中からも落ちている。 洞窟探検をしてみると、二つの洞窟は中で繋がっていた。
昔、マンガンを掘ったあとらしい。
ここまでしっかりと整備された道がある、水源として管理しているのかもしれない。
滝まで戻ると、高年三人組に会った。 枝沢6Mの幅広滝を見てから、書索新道を下る。
本谷まで戻ると、沢登りをしてきた人達らしいグループ二組に会う。

さすが、だメジャーな本谷、いろんなスタイルの人が登ってくる。 自分もはたから見れば、変なかっこうして登るおじさんなんだろうな。
ここでビールを出し、美味しくいただく。 天気はいまいち良くないが、沢も登山道も、人に会い、気軽に楽しめるコースには、かなり人が入っているようだ。
肝心の、サガミジョウロウホトトギスの黄色い花には、お目にかかれなかった。
蕾のような感じだったので、来週あたりが見頃かもしれない。
戸沢の駐車場に戻ると、二台しかなかった車が、満車になっていた。 朝、雨だったが、なんとか曇り空で持ったため、散歩気分の一日でした。
9月13日(月)再チャレンジ。 写真はホトトギスだったため、入れ替えました。

車――本谷F1――F6―――白竜の滝―――車

6:55  7:30  8:45   9:50   12:50

 

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