サガミジョウロウホトトギスを求めてその2


9月13日(月)くもり。
先週、姿が見えなかったサガミジョウロウホトトギスを探しに再チャレンジ。
表丹沢の某沢を辿る。 歩き始めて30分、岩壁の上の方に、なにやらそれらしき黄色い花が見えた。
こんなに簡単にすぐにお目にかかるとは、非常に感激だ。 よく見ると、3株くらい咲いている。
やっとお目にかかれて光栄だ。 高身にあるので、いい写真が撮れないのは残念だが、デジタルズームもまじえ幾つか撮る。

さあ、これからは、どんどんでてくるかと、期待しながら、キョロキョロ岩壁を覗いていくのだが、しばらくは出てこない。
正面に滝が出てきた。 滝の落ち口の岩壁に10株ほど咲いているのが見える。
ちょっと写真に撮れるような雰囲気ではない。 上に出れば少しは近づいて撮れるかもしれないと思い、巻きにかかる。
急斜面を巻いて登っていたら、目の前に一輪、鮮やかな黄色い花が飛び込んだ。 踏まれてもおかしくないようなところに、可憐に咲いているのだ。
この株は、いつかは沢登りの愛好家に踏まれ、人知れず消えていくだろう。
滝の上に降り、少しでも近くから撮影と、命綱をつけて岩壁に咲いている花に近づく。 三脚は使えず、すべて手持ちのため、ぶれないように気をつけて撮ろうとするのだが、手が震えて、なかなか鮮鋭な写真が撮れない。

ここまで、巻き道にあった一輪を除き、手の届くような場所に咲いているのは皆無だ。 こんな咲き方をしているため、盗掘しても、育てることは、とても出来ないと思う。
咲いている場所や、イメージがつかめると、探しだすのが簡単になった。 また、しばらく途絶える。
やがて、クライマックスと思えるような、場所に出会った。 お花畑のように、まとまって咲いている。
今まで、目の前で撮れるような株は無かったが、ここには、かなり自由なアングルで撮れる株が沢山あった。
今が盛りのようだ。
名もわからない他の花との饗宴、イワシャジン、先週、見間違ったホトトギスの花も咲いていた。
花の少ない丹沢にとって、天国の楽園のようなところだ。
しかし、これらを見るには、沢登りをする一部の人間だけが見ることができる特権だ。
今日は沢登りがメインでないため、どういうふうに登ってきたか、あまり覚えていない。
これだけの黄色い花が見られたということで、疲れもあまり感じられない。
幾つかは見られるだろうと、期待をしていたが、これほどまとまって咲いている場所に出会うとは!!。
今日は滝の写真は一つもなく、サガミジョウロウホトトギスのてんこ盛りなのだ。 まだまだ丹沢も、いろんな見方から楽しめる登山があることを、しみじみ感じた一日でした。

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