丹沢・イワシャジン


9月18日(日)快晴。
連休の日曜日、天気もよさそうなので、丹沢へイワシャジンを見に行った。
イワシャジンの花期は、サガミジョウロウより遅く、9月上旬から9月下旬頃までだ。
うまく咲いていれば、ツーショットも可能なのだが・・・。
善波トンネルを抜けると、雪のない富士山がドンと迎えてくれる。
富士山も、まだ夏山だ。もう少しすれば、初雪を迎えるだろう。
雪のない富士山はイマイチ、雪がないと絵になってこない。

林道はかなり荒れている。腹をこすらないように、ゆっくり徐行しながら、走路を選び、ハンドルを切っていく。
対向車がこないことを祈りながら、やっとこさ、出会いに着いた。
それでも、連休とあって、すでに10台ほどの車がきていた。
ここまで来れば、少しは気温も下がってくるが、それでも、まだまだ、真夏の登山だ。
今日は、花が目当てなので、登山道からアタックする。
目指す沢までは、1時間半ほど、この道もだんだん荒れてきた。
前方に単独の登山者がいる。たぶん、目的はサガミジョウロウホトトギスだろう。
目的の沢までつき、ここで沢靴に履き替える。
この沢の上部へ行こうと思っていたが、先行者が先に登っていったので、行くのはやめ、まずは定番の場所へ見に行く。
滝下に着くと、まだ、かなりのサガミジョウロウホトトギスが咲いていた。

岸壁の岩がはがれ落ちてしまうと、その部分の花は同様に落ちてなくなる。
以前のような、華やかさは無くなったが、周りを見回すと、かなりの株が残っていた。
滝とのツーショットが撮れる株は見当たらなかった。
大分、しわしわになった株もあるが、まだまだ見られる。
先週あたりが、ベストだったのかもしれない。
しばらく写真を撮ったあと、再び、登山道に出る。
6Mの滝が見える、上部を探ってみよう。
以前、この滝下では、感じのいい、イワシャジンがあったのだが・・・。
滝の右壁には、黄色い花が垂れ下がっていた。
しかし、以前の場所には、イワシャジンはなかった。
沢は、大雨が降れば、かなり姿が変わる、沢近くにある花などは、もっとも影響を受けてしまう。

小川谷も変わったそうだ。
紀伊半島の大雨では、かなりの滝が影響を受けたであろう。
那智の陰陽の滝は無くなったようだし、新潟の米子沢は半分埋まってしまったそうだ。
丹沢だって、かなりの雨が降る、滝の姿さえ変えてしまうのだ。
滝下をようく探して見ると、幾つか、イワシャジンが見られ、倒木に絡んだ感じのいい株も見つけた。
これらも、やがて無くなり、また、別の場所に出てくるのか。
6M滝を右のルンゼから巻き、上部へ行って見る。
上部はすぐに湧水帯になり、半分の水が消える。
流れはさらに二股になり、急なガレや小滝となって、上へ延びている。
上部には、黄色い花も、紫の花も、ほとんど見られなかった。
美味しい湧き水で喉を潤す、冷たくてうまい。
滝上部の様子も大体分かったので、今日の目的は終了、下りにかかる。
滝下で写真を撮っていたら、ひらひらと、アサギマダラが舞い降りてきた。
動きを眺めていたら、丁度黄色い花の上にも止まった。
残念ながら、シャッターが切れず、絶妙なアングルを逃してしまった。
降りる途中、登山道に二人の女性の姿が見えた。
多分、彼女らも目的は同じだろう、後姿だけを見送り、登山道に降りる。
靴を履き替え、ゆっくり下山した。

車――――A沢――車

8:05  9:30  14:00

 

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