丹沢・入道滝と雷沢


7月1日(土)曇り。
世附川周辺を歩くのは、久しぶりだなあ。
今日は、土沢にある入道滝と雷沢に行く予定だ。
天候は曇り、雨は降りそうもなく、まずまずの一日だ。
釣り日よりのわりには、浅瀬に止まっている車の数は少ない。
ゲート横を通り、監視所ハウスを通過すると、中から「こんちわ」と挨拶しながら、チェックのおじさんが顔を出す。 いつもながら、あまりいい気持ちはしない。

世附川の水量は少なく、透き通ったブルーグリーンの水がとても綺麗だ。
本流に魚影は見当たらず、この辺で釣りをする人の気が知れない。
最近雨が少ないため、本流に流れがあまりないが、実際のところは、ほとんどの川の上流で取水されているための影響が大きい。
夕滝は、まあまあの水が落ち、手前の木がかなり伐採され、見通しが良くなった。 縁台も設置され、いいことなのか、よくわからん。
”世附川取水口入口”、と書かれた下降点に、約1時間ほどで着く。

吊り橋の上から眺める土沢の流れは、チョロチョロだ。 これも、取水されちゃってるためで、実際のところは、取水口まで行って見ないとわからない。
最後の吊り橋を渡り、取水口の上に降りると、豊富な水量で流れる、本来の土沢の姿が現れる。 ここで靴を履き替え、遡行モードに入る。
土沢は危険なところや、滝はなく、右に左にと、自由に歩ける。
雷沢出会いまで30分ほど、本流には、2M弱の滝があり、感じのいいところだ。
まずは、雷沢に入り、三滝がある、三俣を目指す。

小滝を越え、F1・5M二条滝を右から越えると、沢は比較的明るくなる。
三俣に到着、順番に滝を眺めていく。
最初に、右又にある簾状の滝を見る。 落差は10Mほど、幅広で綺麗な滝だ。
次は、左又の滝を見る。 横の尾根に登り、上部から眺めて見る。
2段・8Mくらいの滝で、沢は涌き水でおしまいのようだ。
その次、本流にある15M・直瀑を、しみじみ眺める。
この滝は、落差もあり、すっきりしてていい。
最後は、この上にある滝を眺めておしまいだ。
右岸のザレを登り、上の滝の滝下に立つ。 この滝も感じのいい2段の滝で、落差は13Mほど。
こんなに、集中的に滝が見られるところは、丹沢では数少なく、貴重な場所だ。
さあ、これで雷沢滝鑑賞会はおしまい。 写真を撮り終わったところで、下りにつく。
出会いまで戻り、今度は土沢上流にある、入道滝を目指し、本流を遡行していく。
途中、左岸には、少ない水量ながらも、綺麗な枝沢の滝が見られる。
この土沢流域は、熊が出るテリトリーなので、時折周りをチェックしながら歩く。 幸、何も出ることなく、入道滝に着いた。

この滝は、本流が90度曲がったところにあり、ものすごい水量で飛び出している。 落差は2段・10Mほど、迫力がある。
さて、帰りだが、どうする。 入道滝を越え、右の枝沢を登れば、林道に出るが、かなり遠回りになってしまう。
このまま、下った方が早そうなので、Uターンし、取水口まで戻った。
入道滝から取水口まで1時間ほど、こちらの方が早いだろう。
最後に、沢を離れる前に、ちょっとビールを一杯、うーん美味しい。
アルコールが足にきて、ヨタヨタしながら、林道へあがる。
雨もなく、蒸し暑い一日だったが、惰性で下りながら、林道を歩いて行く。
途中、枝沢の探索をしたり、夕滝の写真を撮ったりと、寄り道しながら浅瀬に戻った。

車――土沢取水口――雷沢出会―――三俣―――入道滝―――車 

8:05  9:20   10:10    10:50   12:50  16:20

 
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