志賀高原・潤満滝


7月31日(月)霧のち晴れ。
日曜日に法事があったため、前から行って見たかった潤満滝へ足を伸ばしてみた。
早朝出発し、霧雨の草津を通過、視界は50Mくらいか、ちょっと来たことに後悔する。 草津白根山まで来ても、霧の中。
こりゃだめかなあ、と思いながら走ると、突然霧のトンネルを抜け、青空が広がってきた。
渋峠付近は、快晴の夏空が浮かんでいる。 群馬県側は雲海の下、長野県側は快晴の青空だ。
少し車を止め、雲海に浮かぶ白根山や周りの景色を撮影、なかなか見られない景色で思わず感動する。
げんきんなことに、この景色を見たら、やはり、来てよかったなあなんて、思っちゃったり、心は180度変わる。
しばらく写真を撮ったりしながら、快晴の青空の下、高原道路を丸池まで下った。
丸池からカーブ二つばかり下ると、トイレがある潤満滝駐車場に着く。
ここからだと、滝展望台まで400Mくらい歩くので、もう一つ下った駐車場まで下る。
ここからは、ほんの2,3分で潤満滝展望台まで行ける。
とりあえずは、滝の姿を眺めにカメラだけを持って、展望台に行く。
早朝のため、以外と大きく、はっきり見えた。 太陽は、まだ滝の左奥で、滝にあたっていない。
位置関係から見ると、午前中は逆光になり、午後遅くなると正面にまわりそうだ。 直線距離で約600M、それをも感じさせない大瀑だ。
どこから滝下まで行けそうなのか、周辺を少し探って見ると、少し炭焼き小屋方向に戻ったところに、なんとなく怪しい獣道がある。
おそらく、そこからだろうと思い、少し写真を撮ってから、一旦車に戻る。
準備をしてから、獣道に入って見る。 なんとなく歩いたような跡が続いている。
滝方向へ、少しずつ高度を下げながら、岩の下を巻いたり、急斜面のザレを3度ほどトラバースぎみに降りて行くと、草やシダが生い茂った ゴーロの涸れ沢のところに出た、滝まで半分以上の距離まで来たと思う。
それまでは、沢に降りられそうなところは無かったが、ここを降りて行けば、沢床まで行けそうな感じだ。

急な感じもするが、なんとかロープなしで降りて行ける。 音がする、沢に近づいてきた。
沢まであと10Mというところで、なかなか降りる道が見つからない。
最近崩れたところからが、唯一降りられそうだったので、立ち木にロープをかけて降りて見る。
一瞬滑り、2M滑落、ロープで空中ブランコしてしまった。 幸、すぐに足が岩の上にかかったので、なんとかなったが、ちょっとヒヤヒヤもの。
沢に降り、周りを見回すと、両岸とも結構荒れている、沢床へ降りるところは、ここくらいしかなかった。
潤満滝はまだ見えないので、あとどのくらいか分からない。 ここで靴を履き替え、遡行モードに入る。
大岩を巻くと、滝の音が聞えてくる。 しかし、手前には、水量豊かな滝が三つ(2段4M・2M・両門の滝6M)続く。
手前二つは、左から巻き、両門の滝は右から大きく巻いた。 この巻きは以外と厳しく、気が抜けない。

ようやく正面に、落差107Mを誇る、潤満滝の姿が大きく見えた。 下まで降りるのに、ロープを出す。
さあ、思いのほか時間は掛かったが、滝下に着きました。 太陽が間もなく落ち口上に廻ってくる、少しいそがなくっちゃ。
近くまで来ると飛沫がすごい、レンズにすぐ水滴が着いてしまう。 撮影できる位置を探しながら、左、右、正面と数ヶ所から撮影する。
水量が多いのと落差があるのとで、見ごたえ十分。
この滝には、滝壷がない。 下部のゴツゴツした岩の塊の上に、ものすごい水量の水が直接落ち込んでいるのだ。
左岸の壁は、滝の落差の3倍くらいありそうだ。 なかなか、この現場の雰囲気をうまく伝えられない。
日が廻り、一通り写真も撮ったので、なごりおしいが、潤満滝をあとにする。
帰りも気が抜けないので、気合を入れながら、降り立ったところまで下る。
沢から登るのも一苦労、あとは滑落に気をつけながら、しっかり登っていけば大丈夫。
撮影時間も含め、3時間ほどかかった。 展望台まで戻ると、汗が吹きでてくる。
なんとか潤満滝の滝下まで到達という目標がクリヤされて良かった。 以外と厳しい道で、ロープがなければ、降りるのが難しい。
ここで亡くなった方もいるそうだ。 一般の方は、展望台から眺めるしかないだろう。
さあ、ゆっくり景色でも眺めながら、一気に自宅まで戻ろう。
またサーバー容量をオーバーしたため、写真の整理をしないと更新が出来ない。 気がついた事だが、ソフトによって同じピクセル数に落としても、写真の容量が違うのだ。 沢山の写真がHPにある人は、考える必要があるかもしれない。

駐車場―――潤満滝――――駐車場

8:30    9:50     11:30 

 

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