奥秩父・石楠花沢と冠岩沢


10月23日(土)くもり。
朝起きてみると6時、やばい、1時間の遅刻。
秩父へ行く予定なので、なるべく早く出ようと思ったんだが、寝坊してしまった。 すぐに仕度をし、出かける。
目的は石楠花沢右俣大滝と冠岩沢の大滝だ。 天気は晴れ、まあまあの天気だ。
今週も、台風24号の影響で大分水が多い、水量の多い滝の姿が眺められるだろう。
石楠花沢と冠岩沢に行く予定だが、紅葉時なので、帰りの道が込むかもしれない。 秩父市内が込むことを考え、先に石楠花沢へいくことにした。
とりあえず、朝食だけをセブンで買い、食べながら走る。
大滝村に入り、大血川釣り場の看板を確認し、国道から左折する。 走りやすい舗装道路が続き、管理釣り場を過ぎる。

川から離れるところにヘヤピンカーブがあったので、そこに車を止め、仕度をし、沢沿いの道に入っていく。 ゲートはなかったが、すぐに鉄製の橋があり、それを渡る。
沢はすぐに二股になり、どっちかなあーと遡行図を確認するが、遡行図にはないのでどちらかよくわからない。 山の地図を車に忘れたので、沢名の特定ができない。 確か、遡行図には鉄製の橋を右、左と渡っていくはずだが。
石楠花沢は西沢の先なので、たぶん左は東沢、右が西沢だろうと思い、右の沢の沢沿いの道を歩いてみる。 しかし、道はすぐになくなり、先がわからなくなった。
どうもおかしい、次の橋がありそうもないし、まだ沢沿いに道路が見えている。 どうやら、勘違いしているらしい、一旦車まで戻る。
地図を見ると、左の沢は鉄砲沢とあり、入渓点は、次のヘヤピンカーブのところのようだ。 20分もロスしてしまった、時間がないのであせる。

次のヘヤピンカーブのところには、しっかりと鎖のゲートがあった。
路肩に止め、林道を歩くが、帰りに鎖をよく見ると、簡単に緩められ、車を乗り入れることができたようだ。
あせっていたので、よく確かめず、林道を急いで歩く。 林道が終わると、鉄製の橋があり、右に渡る。
本流には幅広の滝が堂々と落ちている。 さらに枝沢に、2段簾状の見事な滝が、いい水量で落ちている。
今日、これらの滝は、歩きながら眺めるだけでさっさと通りすぎる。 次に鉄製の橋を左、そしてまた右に渡る。
これらの橋は、取水パイプと一緒についていて、コンクリートの取水施設まで整備されたものだ。
今日は水量のあるタカノス沢が右から出会う。 次にでてくる堰堤は、トラロープを引っ張り登る。
ここでしっかりした道はおしまい、あとは沢を辿る。
水量の多いワレイワ谷(本流)が右から出会う。
左のガレ場を過ぎ、少し辿ると二俣になった。 左俣には3段・15Mの滝が水量豊かに落ちていた。
右俣の方が水量は多いようだ。 この辺は、右俣も左俣も滝場になっている。
水が少なければ、水流沿いに歩けそうだが、今日は水が多く、巻きかたを考えてしまう。
右側の岩場から巻けそうだったので、木を頼りに急登、一連の滝を巻いてしまった。
岩場から、紅葉したもみじ越しに、大滝が望めた、いい感じだ。
岩から木を利用して降りると、大滝の前にでた。
華麗なる多段滝の姿はないが、水量多く綺麗な姿で落ちていた。 苔や周りの岩の雰囲気がとてもいい。
ここまで、少し太陽の光もあったが、ほとんど雲に覆われるようになると、かなり暗い雰囲気になってきた。 なんとか、早めに来れたので、しばらく写真を撮る。
下りは、安全に右岸を巻いて降り、二俣の下に出た。 さあ、次の冠岩沢があるので、さっさと車まで急ぐ。
食欲があまりわかなかったので、昼飯は買わず、車を飛ばす。 浦山ダムの案内を見て、右折、ダム目指し走る。
ダムの手前で、北側に両神山の特異な姿が望めた、帰りに夕景でも撮って行こうかなと思いながら、車は止めず、ひた走る。
途中、川俣では、屋台が道に立ち、大日堂が縁日のようだった。
冠岩橋を目指して走っているんだが、舗装された林道はどんどん登っていく。
これはおかしい、道路地図をよく見てみると、間違い、すでに通りすぎたようだ。
橋の名前を確認しながら戻ると、ありました冠橋が。 時間はすでに1時近い、冠岩林道には、通行止めバリケードがある。
間が通れるのでかまわず入っていくと、すぐに、土砂が道路に積もり、通行不能。 しかたない、車を止め歩き出す。
林道はすぐに舗装からダートになり、鉄製の橋手前でおしまい。 山道に入り、沢沿いに歩く。
集落跡に登るところから、真っ直ぐ沢に降り、遡行していく。
2Mほどの滝を二つ巻いて、沢を登って行くと、木橋が出てきた。
多分、集落から降りてくる道だろう、本当は時間かせぎに、こちらからきたかったのだが、あせると、何もみえないね。 折り返しのタイムリミットを3時と設定し、左の山道を行く。

岩の下から、かなりの水が出ている”水穴”と呼ばれるところが下に見えてきた。 不思議な感じだ、地下鍾乳洞があるのだろうか。
その上から沢に入る。 しばらく歩くと、15M滝がヒョングッテ落ちている。
水量が多いから見ごたえがある。 ここは左の残置を利用し高巻く、高度感があり、少し注意が必要だ。
登り終わると左から枝沢を合わせ、2段の11M滝が出てくる。 枝沢にもいい滝が見える。
ここは小さく、左から巻く。 右に山葵田跡を見、滑滝を登って行くと、前方に大滝が見えてきた。
以外と早く着けた、少し時間に余裕がある。 大滝は水量多く、簾状に落ちている。 このぐらい水があると、見ごたえがあり、きれいだ。
下りは、右岸にあるかすかな道を確認しながら降りた。 トラロープがあったり、しっかりした道だったようだが、もうほとんど獣道化しており、まっすぐ辿るのが難しい。
一連の滝場を大きく巻いて降りると、最初の水穴の上の道に戻ることができた。
川俣を過ぎ、走っていると、湖手前の左岸に、滝が見えてきた。 車を止め、眺めて見ると横に鉄製の梯子が見える。
上にはさらに滝のような姿が見える。 時間が遅いので、車道から写真のみ撮る。 あとで調べたら、バラモ沢・不動滝のようだ。
なんとか目標の二つの滝が見られて、満足の一日でした。

車――石楠花沢右俣大滝――車――冠橋先――冠岩大滝――車

9:50  10:55    12:00  13:00  14:25  15:45

 

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