丹沢・勘七ノ沢上部


7月13日(土)くもり。
今日はまだ歩いていない勘七ノ沢上部を遡行してみる。
狭い西山林道を走る。久しぶりに走る林道は、なんとか二俣まで行くことが出来たが、少し荒れた所もあり、 時間があれば、あまり入りたくない道だ。
無数の水切りゴムが横切り、そのつど徐行、車に当たる音がして、なんとなく気分が良くない。
舗装道路が延びる、県民の森駐車場が、一般的には無難だ。
先行車が1台だけ止まっている。以前より駐車スペースも狭くなっているかんじ。
さて、支度をして歩こうとしたら、登山届け前で考えていた人が道を聞いてきた。
「堀山の家までの道は何処から入るのか」という質問だったので、おおー自分も登る道じゃないか。
久しぶりの二俣だったので、どこからだったけかーと少し探し、沢沿いに行くとすぐに堰堤。
こっちじゃない、植林の中だ、すぐに登山道にでる。
「この道を尾根沿いに登れば、堀山の家ですよ」と指差し、自分も登って行く。

小草平の沢F1の前で一休み、F1の写真を撮っていく。もっと明るいイメージだったが、実際は暗かった。
休んでいる間、聞いたおじさんは先にいったようだ。
自分の地図は頭の中だが、スタートから歩く登山道の地図くらい持っていなかったのか、不思議ですな。
大滝下の堰堤から入渓する予定なので、以前の記憶を思い出しながら、登山道を登る。
勘七へ最初に降りる踏み跡が出てくるが、ここはパス、さらに上へ登る。
急登から一旦平になってくると、また勘七への踏み跡が出てくる。
たぶんここだったような気がして、登山道から植林地へ伸びる踏み跡へ入っていく。
下に堰堤が見えてきた。ほぼ水平のこの道は、次に続く堰堤の上に降り立つことが出来た。
なんとなく、思いだした、この道で正解でした。
登山道を歩いていたときは、汗がしたたり落ちてくる。
水を持ってくるのを忘れたので、早く喉を潤したい。
最初の堰堤を右から巻き、次の堰堤の右下に細い湧き水が流れていた。
飲んで大丈夫かと確認がてら、堰堤を右から巻き、水が飲めそうな場所で一息つく。
右を歩きながら降りる場所を探すと以外にない。
失敗したなあ、堰堤は左から巻くんだったあ。
それでも、なんとかロープを出せば下降できる場所が一箇所見つかり、そこから沢に降りた。

沢から左岸沿いを眺めて見ると、降りられる場所は唯一そこしかなかった。
少し歩くとF5の大滝が見えてきた。
滝の前は2Mくらい埋まったように見える、落差は12Mくらいか。
大滝の写真を撮ってから、巻き道を登る。
さぁー、今日の目的はここから上だ、ゆっくり確認しながら登ろう。
まずは、2段5Mの滝、水流沿いに登る。
次は多段のゴルジュ帯、一番面白そうなところだ。ここまでは以前きたことがある。
ここは、水を浴びながら、楽しく登れ、適度な緊張感もあり、面白い。
当初、水が無くなった所で降りてこようと思ったが、意外に下降は難しい、登り詰めることにした。
ゴルジュに巻き道は無く、支点となる立ち木も無いからだ。
最後の3M滝は簡単に登れる。しばらくはゴーロで滝らしいのはない。
少し歩くと堰堤下の6M滝、ここを簡単に登ると、すぐ上でほとんどの水がゴーロ下へ消えていく。
右に枝沢が見え、滝のようなものが見える。枝沢に入り近づいてみた。
8Mくらいの立派な滝でした。上を見ると階段状に滝が続いていた、惜しむらくは水量が少ない。
本流に戻り、伏流のゴーロを辿るとやがて三俣、真ん中を登ると最後のF9が出てくる。
水はチョロチョロ、最早、滝としての姿はない。階段状の溝を直登出来る。
これで滝らしいのはお終い、2本目のガレ沢出会いまで登る。
水流はチョロチョロでも、ここまで続いていた、最後の水補給をする。

靴を履き替え、長袖シャツは脱ぎ、帽子に水を入れてかぶる。
右側には少し立った岩があり、テープの目印が垂れていた。
最後の詰めだ、ガレ沢を登って行く。
上が明るく見え出した、ガレ沢から右の潅木帯へ逃げる。
そのままジグザグに登って行くと、登山者の声が聞こえてきた。
花立山荘の建物が見えてきた、草付を登ると、大勢の登山者が休憩する場所に飛び出す。
あーあー疲れた、金はないし、昼飯も持ってこなかったしね。
すぐにシャッター押しを頼まれた。”おいおい、おじさんは疲れているんだよ、きずかってよ”、と思いながら快く引き受ける。
若い男女のVサイン、丹沢はいいね!!。
かき氷が食べたかったなー。汗を拭く程度の休憩ですぐに下山する。
まだまだ、沢山の人々が登ってくる。ここの下りは嫌いだ、階段が多く、足に合わない。
膝を痛めないようゆっくり降りる、早い人はトントン下って行く。
幸、日差しがないので、それほど暑さは感じない。
堀山の家から、二俣方向への標識が無くなっていた。
尾根道の踏み跡が複数あるのと、沢へ間違って降りるケースがあったため、堀山の家ではずした、といっていた。
先行で二俣へ降りる3人組が注意されていたが、自分がそのあとを下る。
3人組は初めてらしい、ここは尾根を忠実に辿れば、1本道で難しくないんだけど。
途中で追いつき、先の道を聞かれたが、「踏み跡を辿り、1本道で下れば大丈夫ですよ」といいつつ、先に下る。
小草平の沢で、休憩、顔や手を洗う。
3人組みが降りてきて、沢沿いに勘七方向へ行こうとした。
「そっちじゃないですよ」と注意し、先の道を示す。
もう、間違えることはないでしょう、単純な道でも、なれていないと間違えてしまうようですね。
車まで戻り、着替えている間も、鍋割から降りてきた登山者がくる。
連休の丹沢は、かなりの人が入っているようでした。しかし沢では誰にも会わなかった。
蛭の姿は皆無でした。3ツの滝を新滝として登録しました

車―――花立山荘――車

8:20  12:30  14:20

 

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