丹沢・物見沢、小唐沢


8月1日(金)くもり時々晴れ。
蛭が多く、あまり盛夏には行きたくなかった沢の一つ、唐沢川流域の沢を訪ねた。
水量はあるのだが、流域の沢には、目だった滝があまりない、ということもあり、これまで、あまり入渓していなかったこともある。
暑いときに、沢歩きが一番いいのは、わかっているのだが。
また、唐沢林道が車で入れないため、コース取りを考えてしまう。

地図を見て、行く沢と歩くルートを決める。
札掛の少し手前からある登山道を利用すると、林道をショートカットして唐沢川に入れることが分かった。
今日は、県道に車を置き、一の沢峠を越えて、唐沢川に入り、黒岩から川沿いを歩き、物見沢、小唐沢へ行くことにした。
県道は広いので楽に止められる。
ここは、丹沢山方向の上ノ丸と物見峠方向への登山道があり、丁度県道を挟んで、十字路になっているところだ。
くもっていて、気温もそんなに高くないので、歩き安い。
布川の橋まで下り、川沿いを巻くように歩く。
すぐに、水量のない枝沢沿いの道になる。
ここから、一の沢峠へは、枝沢沿いの登り道になる。
登山道はしっかり整備されていて、歩きやすい。

県道から40分ほどで、一の沢峠に到着。
ここには、ベンチがあり、大山へのバリエーションルートとして利用されているらしい。
ここから10分ほど下ると、舗装された唐沢林道に出る。
道を横切り、一の沢沿いに、唐沢川まで下る。
唐沢川を横切った右岸の場所が黒岩。分岐を示す道標だけで、岩や石など何も無い。
少し登山道を辿り、堰堤の上に降りる。
ここで、一回目の蛭チェック。数匹くっついていたので、念入りに除去する。
これからは、蛭にくっつかれないよう、水流を歩く。
もう一つ堰堤を越すと、物見沢出会いだ。出会いは砂地で、緩やかに合流している。
登山道も、物見沢沿いに続いている。
水量は以外にあり、山女がチョロチョロするゴーロを辿る。
小滝と深い釜が連続して出てきた。水に浸かると気持ちがいい。
右岸に小滝(2M)を落とした枝沢が流入する場所に出た。この辺は非常に雰囲気がいい所だ
枝沢を辿って見ると、小滝が続き、堰堤前の3M滝まで、なかなかいい感じでした。
物見沢には、この沢唯一の滝らしい5Mの滝が、ゴルジュの先に見える。手前は深く、泳いでいく。
この滝を直登し、次の3M滝を巻いて上がると、丸淵だ。
8M×8Mくらいの深く丸みを帯びた釜があり、滝そのものは1Mくらいでたいしたことはない。
せっかく来たのだからと、釜で泳ぎ、記念撮影。背が立たない、2M以上ありそうだ。
水から上がれば寒くはないが、とても冷たかった。
ここから、また出会いまで下る。一旦、対岸の林道に上がり、小唐沢橋まで歩く。
右岸から唐沢川に降り、上流へ向かう。
すぐに、雰囲気のいい、滑滝が続く場所になる。
ここを巻いて上がると、右岸に小唐沢が滑滝で流入していた。
小唐沢に入り、しばらくすると、岩たばこが付いた石と2Mの岩間滝が落ちる、感じのいい場所に着く。
この先、5ツの大石がある所を過ぎ、三又風な所になると、水は涸れる。
真ん中の本流らしき涸れ沢をしばらく辿ると、苔の滝があったが、ここにも水はない。
最早、先は望みがないので、ここでUターン、ゆっくり出会いまで戻った。
唐沢川の淵が綺麗だったので、軽く飛び込み、ヘツリの練習をして、また水に浸かる。
丁度、スミナガシが舞っていたので、パチリ。
小唐沢橋から林道へ上がったところで、また、蛭チェック、2,3匹くっついていた。
林道を歩き、また一の沢峠経由で車まで戻った。
着替える前に、もう一度入念に蛭チェック、沢足袋と靴下の間に、左右2匹づつ残っていた。
靴下の上から、2箇所、若干やられたが、たいしたことはなかった。
トータル、十数匹程度くっつかれてしまった。
水の中を歩いている時は、比較的安全だが、湿った枯葉の画所を歩く時は要注意だ。
滝といえる滝はなかったが、紅葉時などは、落ち着いた雰囲気をかもし出し、意外といいかもしれない沢でした。

車―――丸淵――小唐沢折り返し――車

7:00  9:30   11:30    14:45

 

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