奥多摩・カロー谷


4月12日(土)曇り時々晴。
雨がかなり降ったので、カロー大滝を見に出かけてみた。
この滝は、奥多摩の沢に入る最初の頃に見た滝で、その時は水量が少なかった。 上流にある滝で、普段はあまり水量がない。
気温も上昇し、今年初の沢遊びとしては、丁度いい。
日原鍾乳洞を過ぎ、ゲート前まで入ったが、ゲート前の駐車スペースは、すでに一杯。 少し戻った所に駐車する。
釣り竿を持った人を見かけたので、朝早い釣り人達の車だろう。
小川谷の水は、水量は多いものの、あまり濁っていない。
ゲート前に合流するカロー谷の水も多そうだった。
ゲートには、南京鍵がかかっており、これ以上、車が進入する事は出来ない。
着替えをしてても、そう寒くはないので、水に浸かるのは問題ないだろう。
水道施設の先から、カロー谷に降りる。
最初の一歩は、少し冷たく感じたが、歩き始めれば、むしろ気持ち良く感じてくる。
最初の4M滝は、水量が多く水線近くを登ることが出来ない。 右から巻き、ロープを出して沢に戻る。
小滝と深い釜が多く、夏なら、ジャブジャブ行けるのだが、巻いて登るのが結構しんどい。
ゴルジュになっているので、あまり高巻くことも出来ない。
カメラの水没を避けることもあり、絶対ドボンすることはゆるされないのだ。
こんなに大変だったかなあと思いながら進むと、また5M滝。
右に残置があるが、上部の残置まで少し距離があり、1Mほど滑りそうな岩を登らないと手が届かない。
へっぴり腰で、ゆっくり登り、指がかかった瞬間、足が滑った。 なんとか、2本の指でささえ、滑落を止めた。
ここが唯一、苦しかった所で、その後のゴルジュは、浅い個所を選びながら、クリアしていく。
沢が少し開けると、杓子窪の滝が見えてきた。
この滝のイメージは前回と違う。水量が多いせいか、立派な滝に変身していた。
遠くから見ていると、かなり滝が続いているように見える。
2段20Mくらいの滝は、上部が直瀑になり、かなり見栄えがいい。
D40では、初めての滝撮影だ。しばらく写真を撮ってから、屈曲した本流の上流へ向かう。

この辺は以外と沢がクネクネと曲がっている。次に出てくるのが、煙窪の滝。
この滝も見事な滝に変身し、水量の少ない時は稲妻状に曲がって落ちるが、今日は直瀑気味になって落ちる。
ここでも、撮影に少し時間を要し、再び、上を目指し歩き始める。ゴルジュはお終いで、歩くのは楽になる。
やがて、仕事道が左から降りて来ると、正面に滝が出てくる。
このF2・8Mは、仕事道に上がり、左から巻いて行く。
もう、沢は面白い所がないので、歩き安い仕事道を歩いて行く。
今日歩いたような足跡が続き、大滝まで人が入っているようだ。
道はかなり荒れ、途中寸断された所があり、その都度、沢を適当に歩く。上流から2名のグループが降りて来た。
山葵田跡を過ぎ、左に上がる分岐道(登って行く先は不明)がある付近で、昼食を食べている数名の中高年グループに会う。
その先、本流沿いに道はない。あるのは、右尾根に向かう道だ。
この先、大滝までは、再び沢を歩いて行く。やがて、前方に大滝の姿が見えて来た。
大滝前に辿り着くと、また一人、滝の撮影に没頭している人がいた。
丁度12時、とりあえず、休憩も含め、昼食とする。思った通り、かなり水量があり、幅広く落ちている。
時折太陽が顔を出すも、光線のかげんか、虹が出ることはない。
昼食後、ゆっくり撮影を始める。1時間近く撮っていたが、先行者は場所を変えず、撮影中。
落石をおこさないようにして、上から、下からと撮影した。まだ,撮影中なので、私は、お先に失礼する。
帰りは、左岸に続く仕事道を歩いて見た。この道は、以外にも登って行き、だんだん沢から離れていく。
おやー、何処へ行くんだろう?、まあ、行ける所まで行って見るか、最悪なら、また沢へ降りればいい。
尾根の中腹で分岐道があり、さらに上へ続く道と下への道がある。
木の根にカロー大滝とカロー谷出会いへの古い道標が打ちつけてあった。
なんとなく、解った。おそらく、下へ続く道は、沢から見た、植林帯へ上がる道だろう。
ジグザグに下って行くと、やはり、その通り、沢から眺めた、分岐の道でした。
上へ行けば、ヨコスズ尾根に出られるのかもしれない。
途中、昼食を取っていた中高年グループは、大滝までは行けず、断念したのではないだろうか。
大滝から、沢までの道はかなり荒れ、気をつけないと、少し危ないところもある。
沢を真っ直ぐ登れば、20分くらいだが、仕事道経由だと、1時間くらいかかる。
私以外に会ったメンバーは、すべて登山靴姿でした。
登りは、4時間かかったが、下りは速い。1時間半ほどで、大滝から出会いの林道まで降りて来ることが出来た。
沢までの道は、登山道なみにしっかりしているが、その先は何ヶ所か寸断され、道標もないので、 しっかり道が読める人がいないと、大滝まで辿り着くのは難しいだろう。
今年、初の沢遊びだったが、体力の低下はいかんともしがたかった。

車―――――カロー大滝――――――車

7:55   11:55(12:55)   2:25

 

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