藤沢からのパール富士


2月16日(日)快晴。
日曜日にパール富士を見に行こうと思っていたが、今年2回目の大雪、膝まで積もってしまった。
雪は解けそうもなく、車で行くのは早々にあきらめた。
改めて場所を確認すると、なんとか電車と徒歩で行けそうだ。
時刻表を確認すると、小田急の始発、江ノ電の始発と乗り継いでいけば間に合いそう。
あとは天気予報で晴れるかどうかだが。
日曜日の予報は晴れ、行く気になった。
早朝、外に出てみると、月は出てはいるが、半分くらいが雲、特に山際の低い所は雲がべったりで快晴とはいえない天気。
空を見て、あまり乗り気はしなかったが、とりあえずは行ってみるかと重い腰を上げて出発。

外はまだ暗い、解けた雪は凍り、歩道は歩けない。
ほとんど車は走っていないので、車道を歩きながら駅まで行く。
土曜日はほとんどの電車が止まっていたが、今日は始発から大丈夫。
5時7分の始発に乗り、藤沢まで行く。
江ノ電の始発は5時36分発、丁度いい乗り継ぎ、柳小路で降りる。
江ノ電に乗るのは久しぶり、新入社員の頃、通勤に使っていたので懐かしい。
それぞれ、始発の電車なんだが、それなりに、乗車する人がいた。
新宿あたりで朝まで飲んでいたような若者たち、朝1番で出勤する人、夜勤明けで帰宅する人、 大雪後でやっと家路に着ける人、さまざまだ。
柳小路から歩き、江ノ島街道に出る。
片瀬山入り口の信号を左に曲がり、片瀬山方面へゆっくり歩く。

国道まではなんとか車で走るのは問題なさそうな感じだったが、片瀬山に入ると坂道。
わだち部分にも雪があり、チェーンなしでは滑りそうだ。
一台、道路から駐車場に入るのに苦戦していた。
新聞配達のオートバイは転ばないようにソロリソロリ走っている。
少し時間があるので、スーパー横で休憩し、準備して時間まで待つ。
6時15分、夜が明けてきた目的地まで歩く。
ここは1ヶ月前、三浦からのパール富士(敗退)の帰り、ロケハンしておいた場所。
空は快晴になり、富士山方向を眺めると、ドカンと大きく見えてきた。
やったね、来た甲斐があった、ここには誰もいない。
満月は煌煌と輝き、富士山の上にある。
5分前から撮影を始める。
日の出前なので、月と富士山の露出が難しい、色々露出を変えながら撮ってみる。
月の模様が消えない程度に露出を抑え、刻々と落ちていく月を撮る。
日の出が近くなったので、富士山の上の薄い大気が紫色になってきた。
6時25分山頂に沈み始めた。
富士山を良くみると、なんとなく稜線の形がおかしい。
どうも、白い雪の部分にベールのような雲がべったり張り付いている。
月没後、数分で日の出がやってきた。
陽の当たる富士が見えてくると薄い雲がはっきりしてきた。
ちょっと残念だったが、パール富士は撮影できたので、おおむね満足。
藤沢市街地が朝日に染まってきた。
さあ、帰ろう、まずまずの成果を胸に、早朝の柳小路駅まで歩いた。

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