スルガジョウロウホトトギス


9月10日(土)快晴。
丹沢に咲くサガミジョウロウホトトギスの亜種であるスルガジョウロウホトトギスを探しに 毛無山塊にある沢へ出かけた。
いずれも、環境省のレッドデータリスト(絶滅危惧種)に載る、貴重な植物だ。
花期は、8月下旬から9月中旬で、黄色い釣鐘状の花をつける。
丹沢にあるのは、相模、毛無山塊にあるのは駿河、と地域特定の名前をつけ、限られた岩場に咲き、なかなか目にすることは出来ない。
丹沢にある、サガミジョウロウホトトギスは何回か出かけた結果、咲く場所は特定できている。
スルガジョウロウホトトギスは、調べてもどの辺にあるか、定かではない。
水のある沢を3本くらい遡行するつもりで、出かけた。

天気は快晴、御殿場から富士山スカイラインに入り、快調にとばす。
途中の駐車場からは、やや赤みがかった富士山と宝永火口が良く見えた。
この道は信号がなく、距離計算が出来る道で快適だ。
朝霧高原に入り、毛無山登山道への道に入る。
一番奥の駐車場は有料(500円)のため、かなり手前の市営臨時駐車場に車を止める。
ここには、10台程度駐車可能で、2台止まっていた。
20分くらい余分に歩かなければならないが、登山するわけでもないので、足慣らしには、丁度いい。
奥の有料駐車場には、10台程度止まっていた。
さて、どの沢から入ってみるか。
まずは、向かって左にある、A沢に入ってみる。
出会いは、伏流だったが、途中から、かなりの水がでてくる。
途中には、岩場と岩間滝が続く、いい雰囲気のところがあったが、黄色い花は、見つからない。
少し、上まで行くと、沢幅が広がり、ゴーロとなり、ホトトギスが咲く環境にはならない。
この沢は無しだとあきらめ、途中から下る。

次にA沢の右にあるB沢の探検。
B沢に入り、右岸側が岸壁になってくる。
ふと見上げた先に、可憐に咲く、二つのスルガジョウロウホトトギスが目に入った。
やったね、こんなにも簡単に見られるとは!!。
それからは、丁寧に遡行しながら、岸壁を眺め、撮影できそうな株を探しながら登っていった。
6Mくらいの滝を巻き、見上げると、20株くらいが咲きほこる、綺麗な場所があった。
ここで、十分な撮影タイムとし、ゆっくりくつろぐ。
花的には、あと一週間くらいが見頃だろうか。満足感を胸に、出会いまで戻った。
沢を3本くらいやらないと見られないかなあ、と思っていたのが、2本目で目にすることが出来たのは、ラッキーでした。
最後に、登山道を歩き、不動の滝を見ていく。
30分くらい登ると、滝展望台につく。
沢を歩いたあとなので、この登りはかなりきつい。

展望台は、滝を正面から見る位置にあり、滝までは100Mくらいの距離だ。
丁度、上段の滝壺くらいの高さだ。
おそらく、滝、直下に行けば、上段の滝は見えないだろう。
滝全体を眺めるには、絶好の場所だ。
ここは2合目付近なので、毛無山山頂へは、まだまだ遠い。
目的の花と滝も見られたことで、十分満足、足元に気を使いながら、ゆっくり下山した。
最後に着替え中、太ももに痙攣が走る。
富士山上部は雲に隠れ、ハンググライダーが気持ちよさそうに上空を舞っている。
思っていた以上早めに帰途に着くことが出来、帰りは高速を使わず、国道469号、246とつなぎ、ゆっくり家路につくことが出来た。

車――――黄色花――車

8:00  11:30  14:10

 

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