川苔谷・火打石谷


10月4日(土)くもり時々晴れ。
今日は川苔谷にある、火打石谷に向かう。
この前、古里にある最後のセブンが休みだったので、安全をきし、一つ手前のセブンで買い物をしていく。 たぶん、もう休まないとは思うのだけど、奥多摩までいっちゃうと、開いている店がないのであーる。 信号待ちで、古里のセブンを見たが、いつもと変わらず込んでいた。この前はたまたま用事があったのかなあ。
日原街道に入り、川苔谷入り口まで走る。 車一台おける指定席は、すでに埋まっていたので、手前のやや道路が広くなった路肩に車を駐車する。入り口までは100Mほどだ。
すでに一台止まっており、私は二台目。 あとからすぐに一台きて、私の車に後ろについた。
この辺は人気のあるところなので、早く来て駐車場所を確保しないと、だんだん入り口から遠ざかってしまう。 バスが通るので、それにも配慮しとかなければならない。

ゲート横から入り、林道を歩いていく。 丁度ウォーミングアップにいい。
川苔谷の水量はそれほど多くなく、平水のようだ。 コンクリートの橋を二度ほど渡り、右岸の登山道に入る。 ここは冬以来、二度目だ。
6Mの滝を見、きれいな滑で落ちる長滝を過ぎる。
冬きたとき、左岸に見た8Mくらいの滝のところにきた。 冬はあまり水量がなく、しょぼい感じだったが、今日は立派な滝になっている。 この下も、段瀑になって川苔谷に落ちていて、感じのいいところだ。
山葵田跡のところを過ぎ、橋を渡って登山道が沢から離れて登っていくところから、川苔谷に降りる。 靴を履き替え、川苔谷を遡行していく。

火打石谷の出会いは近いはずだが、なかなか見えない。 結構、川苔谷がゴルジュぽいので、なかなか進むのに大変。
窪を見ながら遡行して行くと、出てきました火打石谷が。 F1・4Mの滝をかけ、川苔谷に直接落ちている。
この付近の本流も、岩ばかりでけっこういい感じだ。 F1を横から軽く越えて、火打石谷の入り口に立つ。
”おー”と声がでるくらい、すばらしい。 両岸は立っていて、とても奥多摩とは思えない景色だ。
簡単に巻けそうな道があるとは思えないような雰囲気だ。 ゴルジュ入り口の写真を撮り、いよいよF2・五段35Mの滝の姿を拝みに突入する。

谷は右に曲がり、段瀑の流れが見える。 上はさらに左に曲がり、上の滝は見えないので、先の様子はわからない。 ものすごい景色だ。
1段目は簡単に登れるが、2段目は水流がありすべすべしていて登りにくい。 丁度手がかりがあればいいなあ、というところに残置があり、右手を岩に、左手を残置に頼って上に登る。
ここにきて、やっと次の3段目、4段目の瀑水が見える。 谷が狭く、目の前に落ちているので迫力満点だ。
写真を撮るアングルがほとんどなく、水流を浴びそうな位置からしか撮れない。 さて、この上へは、どうやって登って行こうか、と周りを見回しても、かなりしんどい。
上にアルミの梯子が横たわって見えているが、それが利用できるのかわからない。 さらに利用できたにしても、その上は立っていて脱出できるかどうかわからない。
梯子のある場所までは、なんとか行けそうだったが、ここで無理してもしょうがない。 上はあきらめ、ここで撤退する。

下に戻り、巻けそうな道を探して見ると、右を登れそう。 歩いた跡もあり、赤テープもある。
狭い尾根状のところを登って行くと、明確な巻き道になる。 上段の滝が見える位置に出た。
覗いて見ると、やはり梯子利用は無理だった。 全体が崖で、登ってこれそうもなかった。
ここからは4段目、5段目の滝がよく見える。 このF2の全体像は、すばらしいロケーションにあることがわかる。 自然の造形美はすばらしい。
巻き道は明確で、F2の上に楽に降りられた。
この上の谷がまたすばらしい、雰囲気だ。 本当に山水画の景色である。
いままで奥多摩にはこのような景色のところはあまり無かった。 この辺はゆっくり堪能していたいところだ。
二条に分かれて3Mくらいの滝が落ちている。。
ここを過ぎると、わりあい大きな岩のあるゴーロ帯になる。 わりあい、ほっとするところである。
しばらくは、岩間をたんたんと登って行く。 やがて、谷は狭まり、第二のゴルジュ帯を迎える。
両岸は立っていて、とても上からは巻けないが、水流沿いは以外と楽だ。 小滝と少し淵があるが、倒木をうまく利用して行けばあまり濡れない。
そんなに緊張感もなく登っていける。
ここを過ぎると谷はまた開け、明るいゴーロになる。 左に簾状の滝をかける枝沢を見送り、右に細い流れの枝沢を過ぎる。
やがて、谷は明るく広いまま二股になる。 ここまでくると、水量はだいぶ少なくなってきた。
左の火打石谷には、大岩から落ちる、簾状の滝がかかっていた。 右股の横ガ谷にも大滝があるとあったので、先に右股・横ガ谷の滝を見に行く。
5分ほど登ると、立派な登山道が横切っていた。 地図を見ると、足毛岩経由川苔谷への道のようだ。
さらに5分ほど登ると大滝が出てきた。登山道あたりからもかすかにみえるだろう。 水量は少ないが、わりあい見栄えのいい滝である。
ここを見て登山道に出ると、団体さんのパーティーがやってきた。 さっさと谷を降り、二股に戻る。
すぐ上が登山道なんで、安心してビールを飲む。あーーうまい。
滝を見ながら、ビールを飲み、飯を食う、至極ご満悦。
火打石谷はここで打ち切り、また横ガ谷から登山道に出て、くだりにかかる。 すぐに分岐の表示板があるところに出る。
さらに火打石谷を渡り、下っていく。
下っていく途中、登ってくる、夫婦のパーティーと高校生風のパーティーにであった。 今からの時間だと頂上まで登って、下山するにはかなり遅くなるだろう。 高校生風のパーティーは、頂上までの時間を気にしていた。 私の方は降りるだけなので気が楽。
きつい尾根の下りを終えると、美しい百尋の滝が出迎えてくれた。
2、3のパーティーが、滝の前でのんびりとした時をすごしていた。 水量もほどほど、きれいな滝だ。
奥多摩でも1、2を争う美滝である。 冬の氷瀑しか見てないので、また美しさは格別。
さあ、帰ろう、あとはたんたんと沢沿いの道を歩いて行くのみだ。 火打石谷はモミジも多く、紅葉時期もすばらしいだろうなと思いながら歩く。
登山道からも、出会いのF1の滝は覗き見ることが出来た。 下る道もあり、簡単に降りれそうだった。
3時前、駐車場所に着く。 わりあい順調に登れ、早めに降りて来られて良かった。
頂上は、そのうちに機会があれば踏めるだろう。 いい谷に出会うと気分もさわやか、良い一日だった。

車―――長滝――出会い―F2上――二俣―――百尋の滝――車

7:45  8:40  9:30  10:35 12:05(12:50)  13:30 14:50



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