小室川谷


8月30日(土)くもり
最後に残った大物の沢、小室川谷。
この沢は流程が長く、奥多摩で唯一、一泊二日で行かなければならない沢だ。 この夏は雨が多く、水量も多かったため、行くのをためらっていたが、もうそろそろ大丈夫だろうと思い、上部にある4段の滝を目指す。
中ノ沢までは山道があるという情報があり、出会いから中ノ沢まで利用し、そこから中ノ沢を下り、小室淵上部の小室川谷に入渓する予定。
泉水林道を小室川谷出会いまで行こうと思っていたら、工事で11月まで通行止め。 しかたなく、ゲート前にやっと1台のスペースを確保し、出発する。 これで往復1時間のロスだ。
途中、枝沢に滝が見えたので見に行く。 5Mほどの滝だが、下部が倒木に埋まっている。

林道から、下を見ると、そこにも滝がかかっている。 こりゃ見ておかなきゃ行けないなと思い、ガレを泉水谷まで降りる。
滝は30Mくらいあり、上部は直瀑、下部は滑滝。 ここからまた上がるのは面倒、このまま泉水谷を遡行し、小室川谷へ行くことにした。
途中で3人の釣師に会う。 3人とも笑顔で会話し、”気をつけて行って下さい”と心配してくれた。
出会いまで20分ほどで着き、山道に上がる。 ここで30分ほど寄り道をしてしまった、これがあとに響く。
山道の最初は、尾根までジグザグの急登。 あとは小室川谷と平行して、緩やかに続いている。
非常に歩きやすい道で、たんたんと進む。
1箇所、大崩れがあり、崩れかけた木の根をつかみ、足元を一歩一歩確認しながら渡るところがある。
ここは要注意、落ちれば谷まで行ってしまう。 ここから先は、また歩き安い道。
最初の枝沢にでる。 下部は大きな滑滝があり、上部は山葵田跡。
道は一旦途切れるが、山葵田の石積みを登って行くと、左に登る道が出てくる。 ここを含め、水のある4本の沢を渡る。
4本目の沢が、一番水量があり、ここでも道がわからなくなる。 よく探すと、来た道の延長方向の対岸にほそぼそと続いている。
どうも、この先は谷から離れて行くような感じで道が続くので、今の沢が中ノ沢じゃないかと思い、戻る。 河原状のところを見まわすと、木に赤テープが巻いてあった。

たぶん、これが中ノ沢だろうと思い、靴を履き替え、沢を下る。 すぐに2段7Mの滝が出てくる。
この下に降り、以外と美しい姿を1枚パチリ。 少し下ると小室川谷に出た。
ここで飯タイム、帰りに迷わないよう、この辺の景色をよく頭にインプット。 あとは、1時間くらいで4段の滝まで着けるだろうと楽に考える。
小室川谷の流れは緩やかで、美しい小滝が続く。
深い淵は透明で底まで見える。 魚影も濃く、チョコチョコ走っている。

倒木の橋を渡ったりして楽しい。 1時間立つが、まだ雨乞いの滝が出てこない。 時計を見ると午後1時を回っている。
空も暗くなってきたので少々あせる。 2時までに着かなかったらあきらめようかな、と思っていたら、1時半になって、やっと雨乞いの滝が出てきた。 これで一安心、滑滝はすぐ上なので2時に帰れる。
雨乞いの滝は左側とあったが、右に踏跡があったのでそこを登る。 4段40Mの滑滝が見えてきた。
なるほどすばらしい景色だ。 谷に降りるのにロープを使って降りた。

写真を数枚撮り、なごりおしくも、ここまでこれたことを良しとし、足早に下る。 少し小雨が降ってきて、心持ち空も暗くなってきた。
見覚えのある、中ノ沢出会いに着く。 あとは来た道なので安心。 山道まで楽に戻れた。
雨が本降りになり、足元もくらく、傘をさして歩きたいが、大崩を通過しないと安心できないので、足早に下る。
崩れた個所は、ロープを出し、慎重に渡りきる。 あとは楽な山道なので、傘をだし、出会いまで下る。
出会い到着が5時前、夕闇もすこし出てきた。 顔を洗い、一息つく。
林道に上がるまで以外に距離がある。 林道に出ると、雨もほとんど上がり、道もそんなに濡れていなかった。
夕闇せまる、泉水谷沿いの林道をてくてく車まで歩いた。
これで下流側も日帰りでいけるめどが立った、そのうちに行って見たいと思う。

 林道ゲート前―小室川谷出会――中ノ沢――小室川谷―4段40M滑滝―中ノ沢出会―小室川谷出会―車

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