小坂志川流域の滝


11月15日(土)曇り。
小坂志川流域に入るのは、初めて。 大滝はないが、それなりの滝めぐりが楽しめた。
笹平バス停横を左折すると、すぐに南秋川を渡る。
小坂志川はすぐ下の下流で合流しており、林道は小坂志川沿いに延びている。 すぐにロープを張った簡単なゲートがあり、ここから先は自己責任として先に進む。
割合整備された林道だが、ところどころ落石の石が転がっているのでゆっくり進む。 右に湯場の沢らしき谷を見送り、もう少し行ったところの、車一台が止まれるスペースに駐車し、林道を歩き出す。
少し歩いたところ、右岸に小沢があり、奥を覗くと滝のような流れが見えた。 登って行って見ると、立派な滝だ。
下段5M、上段7Mの滝である。
水量は少ないが、幾筋かに分かれて流れ落ちる、きれいな滝だった。
また林道に戻り、本流沿いを歩いていくと、すぐに右岸から合流する沢が出てきた。 ロープが張ってあり、沢沿いに林道が延びている。
たぶん、この沢がウルシガ谷沢だろうと思い、本流から分かれ、ウルシガ谷沢沿いの林道を進む。 林道はすぐにお終いになり、水の流れは植林帯で一旦伏流になる。
流れはすぐに復活し、まあまあの水量になる。 少し、流れをたどると、沢幅が狭まり、ゴルジュになってきた。
ミニゴルジュを快適に登って行くと、左岸に落ちる右俣の滝が見えてきた。 落差はあるが、樋状に落ちている、一条の滝だ。
かなり高いところから落ちており、見えるところで15Mほど。 滝の両サイドは、切り立った岩壁だ。
よくもまあ、こんなところに水の流れがあるもんだ。
水量比は3:1程度で、あまりすごみはない。 右俣は、この滝のみとし、真っ直ぐの本流を登る。
沢が右に曲がるところで、5Mの滝が出てくる。 ここは小さく右を巻いてあがる。
この先、2M、3M、4Mと簡単な滝が出てくる。 さらに登ると、8Mのまあまあの滝が出てきた。
この沢は、ここまで登ることが、当初の目的だったので、この滝を写真におさめ、引き返す。
また出会いまで戻り、小坂志川沿いに延びる林道を上っていく。 チェーンのゲートがある橋から、小坂志川に降り、本流を遡行していく。

小坂志川は深みはなく、足首程度で辿っていける。
ゆるい、蛇行した流れを気持ちよく辿って行くと、3Mの滝がある雰囲気のいいところになった。 滝と周りの風景がマッチし、いいところだ。
ここは左から登り、少し進むと右岸から、緩い流れの沢が合流する。 さらに少し進むと左岸にキットウ谷が合流してくる。
次の目標は、キットウ谷のF2までなので、本流に別れをつげ、キットウ谷に入る。
少し歩くと、5Mの滝が出てくる。 ここでびっくりした出来事があった。
突然、”ギャーギャー”と騒がしい声がし、目の前の水に2羽の鳥が舞い降りてきた。
丁度滝の撮影をしているときで、何事かと思うと、ミミズクのような鳥が、足にむくどり程度の大きさの鳥を捕らえ、バタバタ降りてきたのだった。

それ、決定的な写真を、と思ってあわてて撮ろうとしたが、すぐに足から離れ、つかんだ鳥を離して去って行ってしまった。
おそらく、目の前に自分がいたので、鳥のほうもびっくりし、あわてたのではないか。
難を逃れた鳥は羽が青色をしている綺麗な鳥だった。
すぐには飛べないらしく、近くをうろうろ歩き回っていたが、気が落ち着いたのか、ぎこちない飛び方で去っていった。 まったく、偶然に目撃した自然界の出来事でした。
この5M滝がF1だと思い、続いてありそうなF2を求め、谷を辿っていくが、それらしき滝はでてこない。 かなり登ってみたが、出てこないのであきらめ、また谷を下る。
この谷は、谷と呼ばれるだけあって、狭く小滝が続いて面白そうだ。 また、小坂志川に戻る。

この先、滝らしい滝はなさそうなので、もときた流れを下り、林道に戻った。 車まで戻り、湯場の沢出会いにいく。 まだ時間はあるので、30分だけと決め、湯場の沢へも入ってみる。
少し辿ると感じのいい4M滝だ。 まだあるかなあと、もう少したどって見るが、小滝ばかりなので、時間を見計らって戻る。
今日は散策のような感じで歩いて見たが、それなりの収穫はあった。
この時期でも、足首程度までだったら、冷たさを感じることもなく、楽しい遡行ができた。

車―ウルシゲ谷出会―8M滝――キットウ谷出会――5M滝――湯場の沢出会――車

7:40 8:10    9:30   11:00    11:15   13:20    14:40

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