丹沢・モチノキ沢、小沢


10月4日(金)くもり。
週末の天気予報に晴れマークがない。
金曜日は雨の心配がなさそうなので、玄倉川支流のモチノキ沢と小沢へ行く。
どんよりとした曇り空だが、今日1日持ちそうだ。
丹沢も半分から上は雲に覆われ、山頂付近は霧か小雨だろう。
今日は平日だから、駐車車両はせいぜい2,3台かなあ、と想像しながら、林道ゲートに着くと、 1台だけ止まっていた。
この前、2台のオートバイが、林道奥へ侵入していたが、どうやって、入ったのか、ゲート横をよく見てみた。
人は鍵形に入るが、スリムなバイクもすりぬけられそうだった。
林道を歩いていると、イワシャジンの紫色が目立つ。こんなにも、林道近くに咲いていたっけ。丁度いい時期なんだろう。

サガミジョウロウの咲く時期は短いが、イワシャジンはかなり長い気がする。
新青崩隋道を手を広げながらよたよた歩いていたら、車の音がした。壁に付いて、車をやりすごす。
発電所には数台の車とクレーン車があり、何かの工事をしていた。
先ほどの車は、工事の関係者車両のようだ。
ダム湖の滝の水量は、今日は多い。さっそく湖面に降り、写真を撮っていく。
何となく、木々が少し色づいてきたようだ。
今年の紅葉はどうだろうか、夏が暑かったので、気温がぐっと下がれば、いい紅葉が見られるのだが。
ここでも、いいかんじで野菊とイワシャジンが咲いていた。
今日の目標は、モチノキ沢のF2までと小沢の遡行。
まずは小沢の堰堤横から板小屋沢右岸尾根に乗る。
鞍部から下り、最後はロープを出して、板小屋沢上に降り立つ。
登りは何とかロープなしで登れそうなので、ロープは回収し、モチノキ沢分岐まで歩く。

問題はモチノキ沢F1の巻きだ。左の泥つきぐずぐず斜面を注意しながら登る。
上からモチノキ沢へ下降できそうな場所を探すが切り立っていて降りられそうもない。
F1の落ち口付近を覗くと、唯一降りられそうだ。
念のため、ロープを出して、落ち口の上に降りた。
先にF2が見えるため、ロープは残置して、F2直下まで歩く。
F2は2段6Mの滝だ。この滝はどうやって巻くのか、なかなか難しそうだ。
今日はここで戻るので心配ないが、左右、いずれにしても大変である。
写真を撮り、さぁー戻ろう。
F1の下りは、登りに巻いた道より、滝横に安心して下る巻き道(ロープ使用)があった。
板小屋沢から小沢への登り下りは比較的楽に歩けた。
小沢の出会いは、涸れ沢だ。二つ目の堰堤を越えると水音がしてくる。
ここで靴を履き替える。沢は狭まり、S字状にカーブする。
三段の連続した滝が出てきた。2M、3M、5Mの滝と続く。
下2段は右から巻き、F1・5Mの下に降りる。
F1の巻きは、右側斜面をトラバースしながら、滝上に降りた。
少し沢は広がり、明るくなる、その先に綺麗なF2・12M滝があった。

右壁の苔もいいかんじだ。この滝の巻きはどっちだ、ちょっと考えさせられる。
左の涸れ沢から右岸尾根経由で巻くか、右側を大きく巻いて登るかだが、右を選択、ちょっと手前から巻きにかかる。
すぐに小窪にぶつかり、横断する。
少しトラバースぎみに進むと、また小窪が出てきた。
ここは立っていて横断できそうもない、かなり上部まで追い上げられそうだ。
対岸の右岸側を見ると、楽に降りられそうな感じがする。
左岸巻きは、あきらめ、一旦、滝下まで戻る。
右岸の涸れ沢を登り、途中から右岸尾根に登る、何となく獣道がある。
簡単に降りられそうだったルンゼを覗くと下までかなりある。
ロープを出してみたが、途中までだ。
途中の立ち木まで降り、足を踏ん張って、ロープを架け替える。
何とか滝上に降り立つことができた。
降りた場所は、12M滝に続く3M滝の上。
上から覗いて見ると、この3M滝は立っていて、脱出不能。
続く3M滑滝は、何とか登ることが出来た。
沢は名の通り小沢風になるが、滑滝が続く。
1Mくらいの滝が10連続、すべて水線沿いに登って行けるので面白いところ。
一息ついて右を見ると、山神径路から落ちたらしい、木の朽ちた桟橋が見えた。
本流には、また連瀑が見えている。
3M、3Mと続く滝は、小さく左を巻く。
これで滝は終了、堰堤が出てきた。水流もここで消える。
堰堤を左から巻き、次の真ん中が壊れた堰堤を登ると小沢の看板が出てきた、山神径路だ。
靴を履き替え、休憩。さぁー、あとは山神径路を歩き、下るだけだ。
途中、イワシャジンが群生している場所があった。
林道へ降りると車があり、何か測量をしている。
曇り空の1日、雨粒は落ちて来ず、予定通り歩けてよかった。

車―――山神径路――車

8:40  13:50  16:00

 

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