熊本、宮崎の滝巡り


25年8月4日(日)〜8月10日(土)快晴。
夏休みに熊本、宮崎の滝巡りを計画してみた。
青春18キップを利用、レンタカーを借りて周遊してみる。
まずは指定券の確保。8月5日と8月9日のムーンライトながらの指定券を取るため、一ヶ月前の横浜駅みどりの窓口へ行く。
下りの予約は事前受付(9時半まで)を知らず、10時販売まで並んだ、2番目だ。
3分前になると、カウントダウンのアナウンスが始まる。
まずは事前受付を先に打つため、7分ほど待たされた。
ちょっと心配だったが、無事取得し、とりあえず出発はOKとなる。
4日後、今度は出勤前にみどりの窓口に行き、事前受付をした、45番目である。
帰りにみどりの窓口に寄ると、これもなんなくゲット、これで、予定通り行動できる見込みになった。
自動の指定券売機でも購入できるが、券売機での販売は10時20分からとのことでした。
出発日近くになったら、指定券売機で青春18キップを購入した。
宿泊場所やレンタカーについては、確実に利用できる日にちの見込みが立ったら予約するつもりだ。

8月4日(日)の夜自宅を出発し、小田原駅まで小田急で行く。
ムーンライトながらが全指定になってから乗るのは初めてだ。
時刻表通り、ながらが入ってきた、並ぶ必要がないのは楽だ。
大垣までは、あまり寝られたという感じはなく、うつろうつろしながら着き非常に疲れた。
すぐに米原行きに乗り換え、以後、姫路、網干、相生、三原、岩国、新山口、下関と順調に乗り換え、遅れもない。
これで熊本まで今夜中に着ける見込みになったため、携帯でレンタカー会社に電話する。
当初狙っていた安いレンタカー会社はだめ、次もだめ、三番目でようやく三日間使用できる軽自動車の予約がとれた。
続いて、熊本駅前の東横インに電話をし、予約が取れた、これで一安心。
小倉でビール、駅弁でもと思っていたが、ホームには何も見当たらない(帰路確認すると、ホームの下関よりにかたまってあった)、時間がないため、そのまま乗り継ぐ。
途中、荒木行きは5分ほど遅れたが、最終熊本には予定時間通りに到着した。
約、24時間乗りっぱなしの長い長い1日が過ぎた。
あまり、退屈することもなく、乗り疲れることもなく、すべての電車は座れ、ほっとする。
改札口手前で、吉野家が目に入り、やっと夕食にありつく(22時55分)。
食べていると、11時近くに入ってきた人がいた。2分前くらいだったが、11時終了ですと、あっさり断られていた、11時というのは、かたずける時間を含めているのだろうか、。 自分は丁度寸前だったがラッキーでした。
改札横のコンビニでビールを購入、東横インの場所を聞き、ホテルへ向かう。

予約なしで11時過ぎに直接受け付けがOKであれば500円割引だったが、安全のため事前予約したため今日は適用外。
設備的には、カプセルよりかは少し高いため、十分快適に泊まることができた。
もう少し早い時間に着くことができれば、市内のカプセルホテル利用の方が安く利用でき便利だが、疲れていたため駅前でOKか。
九州は安定した日が続き、関東と較べるとかなり暑く感じる。しかし、にわか雨は毎日あるようで、路面は濡れていた。
翌朝、目が覚めると快晴、さぁー、今日から滝巡りの始まりだ。
無料の朝食を食べ、8時始まりのレンタカー会社へ行く。
なぜか判からないが、北海道の時と同様、保険証の提示も求められた。初めてだと保険証は必須らしい。
ダイハツムーブの新車、三日間で約1万5千円、保証は一切つけない。
まずは、一番難関な越早滝を目指す。
コンビニで飲み物と食料を調達、山都町方面へ走る。
鵜ノ子滝の案内板から左折し、目安になるトンネルをくぐる農道に入る。
舗装されてはいるが、田舎の軽トラがやっと走れる程度の狭い農道だ。
道路脇に駐車、沢足袋に履き替え、いよいよ、越早滝への踏み跡に入っていく。
案内は一切なし、ほとんど踏み跡もなし、窪を降りていく。
小沢を渡り少し尾根を登り、尾根をそのまま進むと崖で行き止まり。
さて、ここはどっちだ?。右下の小窪へ降りてみる。。
本流方向へ降りて行き、左の崖沿いにどんどん降りていく。緑川の川面が下に見えてきた。

ちょっときつい所があったので、ロープを出したところ、すぐ横にトラロープが垂れていた。
そのまま踏み跡を辿っていくと、大矢川との出会いに降り立つことができた。
まずは、濁流の大矢川を渡渉する。本流の緑川は大矢川ほどではないが、少し濁りがあり、水量も多い。
大矢川と白谷川出会までには、植林地帯があったので、どっちの方向からも、緑川本流に出ることは可能だと思う。
右岸沿いを進み、プールのようになったところで、左岸に渡る、腰までの渡渉だ。
前方に霧のような滝が見えてきた、鳥原の滝らしい。落差がかなりあり、60Mくらいか。
ここで再び右岸に渡る。鳥原の滝から先を見ると、もう越早滝の簾部分が見えてきた。
今日は水量があり、滝前に行くことが出来ない。一羽の川鵜が滝壺で遊んでいた。
日差しが半分当たり、あまり撮影条件は良くない。
水もあまり綺麗とはいえない、上流域は民家や田んぼが多くあり、人くささが目につく 。
かなり暑いので、水に浸かりたい気もするが、ちょっとこの川では、躊躇してしまう。
周りを眺めながら大矢川出会いまで戻った。
登りは忠実に踏み跡を辿ってみる。崖下を今度は右に行く、ちょっと小尾根に登ると、下に小沢の滝が見えてくる。
落ち口を右に見ながら、進むと、最初の沢を渡った所に出た、これで道が判かった。降りてきた道を登り車を止めた場所まで登る。
暑かったのでかなり疲れた、鵜の子の滝を見ていこうと思っていたが、今日はやめー、一路道の駅日向まで走る。

まずは、日帰り湯サンパークに寄り、汗を流す、海を眺めながら入るのは、極楽至極。
あとは、ビールだビール、コンビニで酒と夕食を買い、今宵の宿”道の駅日向”に車を止めた。
外で飲んでいたが、蚊が多く、車の中に切り替えて飲む。
さぁー、このくそ暑い中、うまく車中泊ができるか。
酔った勢いで少し眠ることが出来たが、それも2,3時間、すぐにベターとした汗をかき、暑くなって目を覚ます。
エンジンを始動し、エアコンを10分くらい入れて、また眠りにつく。
それからは、朝まで、そんな繰り返しで、うつらうつらしていた。やはり、夏の車中泊は甘くはないね。
少し寝不足ながら、第2日目の目的地、尾鈴山へ向かう。
途中の水場で、昨日の衣服を軽く洗う、水も美味しかった。
誰もいない第一駐車場に着く、今日の一つ目は、矢研の滝。
水平道を往復1時間程度だ。終点からは靴を脱ぎ、はだしで滝前まで行く。
ザックと靴を置き、滝前で撮影しようとしたところ、突然のにわか雨、急に降ってきたため、木の下で雨宿りしたが、 ザックと靴まで戻れず、カメラを守るのがせえいっぱい、ザックと靴はかなり濡らしてしまった。
20分ほど待ったところで雨は上がった。やっと撮影タイムとなる。

30分ほど余計な時間がかかってしまった。
ザックの中はたいしたものはなかったので、濡れてもあまり心配なし、駐車場まで戻る 。
次に林道を少し走り、白滝登山道入口近くの路肩に車を止める。
旧トロッコ道だった登山道を欅谷沿いに登って行く。
最初にあるのは、紅葉滝、トンネル手前でさぎり滝、ともに30Mくらいある立派な滝でした。
あと、幾つか名のある滝を見ながら登って行くと今日の最終目的地、白滝に着いた。
落差のある滝だ、70Mくらいある。日差しがあるので、雲が出るまで待つ。
白滝往復は撮影時間を含め、5時間ほどかかった。
これで、第2日目の予定は終了、今宵の宿、道の駅北川はゆまへ向かう、昨日、今日と誰にも会わない。
道の駅北川はゆまに着く、まだ日差しがあり、かなり暑い。
飯が食いたいなあと売店に聞いたら、隣のレストランでおにぎりを作ってくれるという 。
ビールも売っていたので、もう買出しもなし。
ベンチで飲んでいたら、「暑いから中のレストランでどうぞ」と、声をかけてくれた。
ちょっとした心づかいが、うれしい、丁寧にことわり、外で飲み続けた。
道の駅での車中泊条件は、簡単な食事がとれるか(時間外になると難しい)、ビール(地酒はたいていある)、 つまみになるものがほしい(みやげ物はある)、あとは雰囲気だ。

明るいうちから、ビールと焼酎を飲み、車で涼んでいたら、いつの間にか寝てしまった 。
4,5時間寝られたか、昨日ほどの暑苦しさはない。再び浅い眠りに付く。
いつものように、ラジオ深夜便を聞きながら、朝を迎えた。
さぁー、最終日だ、もう車中泊はない、気分も楽になる。
おまけに、今日はきつい滝もなく、観光的な滝ばかりだ。
今日も快晴、まずは、行縢(むかばき)の滝を目指す。
林道終点の駐車場に着くと、丁度地元の人が降りてきた、登るのを日課にしているのだろう。
沢沿いの石が多い登山道を歩くこと30分、滝前に着いた。
まるで壁のような1枚岩に水は落ちている。
水量が少なく見えて簾状に落ちているが、落差もあり、かなり分散して落ちている。
朝日が当たり、岩も少し赤みを帯びている。
しばらく、景色を楽しみながら撮影タイムとした。
車まで戻り、高千穂峡を目指す、国道218号線を熊本方向へ進むと観光地化した高千穂峡だ。
平日ながら、もう下の駐車場は一杯、その次の駐車場へ入る。
国道近くには無料の駐車場もあるが、暑くて、とてもそこから歩く気にはならない。
五ヶ瀬川沿いの遊歩道を歩き、有名な真名井ノ滝が落ちている所の写真を撮っていく。
JAのガソリンスタンドで給油したところ、国道沿いにほっともっとの店を見つけた。

丁度昼時、温かい飯が美味しかった。
さぁー、最後の滝、五老ヶ滝へ行く。途中、聖滝展望台に寄る。落差は20M程度。
五老ヶ滝駐車場に車を止め、滝壷まで降りる。水量多く、右側にも霧のような滝が落ちていた。
一人降りてきたので、聞いてみたところ、昨日かなり雨が降り、通常右の滝は落ちていないとのこと。
水も少し濁っていて、かなりの水量があった。
吊橋上からも眺めてみる、道の駅通潤橋で一休み、外は暑く、汗がしたたり落ちてくる 。
これで、全日程を終了、早目に熊本駅前まで戻ることにした。
当初、熊本に泊まり、翌日、一気に帰る予定だったが、予定を変更、今日は小倉まで行くことにした。
車を返し、海老津行き電車に乗る。海老津ってどこだ?。駅員に聞いて確認、途中、快速門司港行きに乗り換え。
九州で感じたのは、首都圏みたいな通勤ラッシュはない。ぼちぼち乗ってくるなあ、という感じでした。
小倉駅で始発の発車時刻を確認し、カプセルホテルへ電話してみる。
幸、空きがあり、泊まりOKでした。駅から歩いて200Mくらい、まずは、受付し、風呂に浸かる、大きな湯船は気持ちいい。
入浴後、駅前で生ビールを2杯飲んで、食事をする。
カプセルホテルへ戻り、すぐに寝てしまった。快適に眠り、4時前に目を覚ます。
まずは、朝風呂、新聞を読んでしばらく休憩、5時10分ホテルをチェックアウト。

5時45分の始発電車に乗り込む。小倉まできたことにより、今日の時間にゆとりが出来た。
電車を乗り継ぎ、宮島口で途中下車、宮島へ渡る。
もう、観光客がかなり動きだしている時間なので、10分おきに出る船には人が多い、外国人の団体も多い。
海上の風は気持ちがいいが、荷物を持って歩く島の中は、汗がしたたり落ちてくる。
以前、神社の拝観はしたことがあるので、眺めるだけにとどめ、おみやげを買う。
昼食として、あなご弁当を購入、コンビニでビールを買い、再び電車に乗る。
大垣の乗り換え時間には、まだ2時間ほど余裕があるが、遅れては困ると思い、乗り継ぎながら大垣を目指す。
途中新快速が13分ほど遅れたが、このくらいは想定内、順調に大垣に着いた。
さぁー、これで東京行きのムーンライトながらに乗るのみ。
大垣駅前でゆっくりと最後の夕食、ビールを飲みながら、出発時間を待つ。
今日はお盆に入る前の金曜日、早目の客がもう、かなり待っている。
定刻に電車は出発、隣の人と会話しながら、快速電車はがんがん走行する。
ながらの指定券は取るのが難しいといっていた、指定が取れなかったため、ネットオークションで購入。510円が1700円だったらしい。
最初の0時が過ぎる豊橋駅でほぼ満員、デッキには怒られるのを承知で立つ根性者もいた。
車掌は注意するが降ろすことはしないらしい、しかし指定料金の510円は取られる。
快適とはいえない浅い眠りにつきながら、電車は東京目指しひた走る。
定刻通り4時40分横浜に着いた。
3日間、連続で青春18キップを使用したのは初めて、当初2日分残しの予定だったが、残り1日分のみになった。
金券ショップに売ることも考えたが、もう1日、どこかの旅をしようと思い手元に残した。
関東の週末はものすごい猛暑、横浜駅は朝から暑かった。

トップへ戻る