丹沢・世附川系、悪沢


3月2日(土)曇り時々晴れ。遡行図
黒い帽子に白マスク、黄色いバンダナなびかせて、探険隊はそらいくぞ、まぼろしの滝めざすんだぁ・・・・・ (まぼろしの滝探偵団)、ああ、うらめしや、花粉全開の杉林行進中・・・・・
今日は世附川左岸に流入する悪沢。
いつものように、やや遅めに浅瀬に着いたところ、車がびっしり。やや、もう釣りが解禁になったのか。 手前の駐車場に車を止め、ゲートで解禁日を見ると三月からとある。去年10月の禁猟から、もう春の解禁になったのか。 釣師たちには待ち望んだ日なのだろう。沢を歩く身にとってはちょっと残念でもあるし、気を使う季節にもなった。
林道歩き40分ほどで、悪沢出会いに着いた。 出会いの堰堤を左から巻き、沢に降りる。 水量は冬場なのでかなり少ない。
地図上ではかなりフラットなので、期待は持てないが、散策する気持ちで進んでいく。 沢は蛇行しながら流れていくが、高低さがあまりないのでほとんど変化がない。飛び石伝いに右、左と進む。
しばらくすると、左岸に15Mくらいの滝で流入する枝沢が出てきた。 2条に落ちる立派な滝だが、水量が少ない。もう少し水量が多くなれば、すばらしい滝になるのだが、今後の要チェック滝だ。
また似たようなゴーロをたんたんと進む。 二俣になり、幅いっぱいの低い取水用の堰堤にでた。 右岸には、鉄梯子で道が沢まで降りてきており、どうやら取水口までの道らしい。
まず左の沢に入ってみる。 行けども行けども変化のない沢で、水量が少なくなったところで引き帰し、二俣に戻る。 右の本流の流れはほとんどないが、すぐ上でほとんどの水を取水してしまっているためなので心配ない。 取水口の上はかなりの水量で、冬場でこれだけあれば立派なもの。 石の上に濡れたあとがあり、どうやら先行者がいるようだ。
また単調な流れをしばらく行くと、右岸にかなりの水量の沢が流入する。 入ってみるとすぐ3Mの滝、これは面白そうだ。 ここは左を簡単に登る。 続いてくの字の3M滝。ここも簡単に右を登る 続いて深い釜のある、斜め3Mの滝。ここを左から巻き始め、先を見ると、先行する釣り人が見えた。 少し休んで時間をおいて、登る。
沢は左に曲がり、2Mの滝、なるほど釣り師が好みそうな渓相である。 ここを過ぎるとまた平凡な沢に戻り、遡行する方はあまり面白くない。 しばらくして、釣り師に追いついた。
一人で入っているらしく、釣果を見せてもらったが、結構良形の山女を10匹くらい釣っていた。 ここで釣り師を追い越し、先に進む。
この先は水量も知りつぼみで、変化がない、また適当なところで引き返す。 釣り師は先ほどのところで休憩していた。
先ほど通ったミニゴルジュの手前から、間の尾根を横切り、本流に戻る。 またしばらく、ゴーロを淡々と進む。
右岸に水量の少ない沢が入ってきた。 奥に滝らしき黒い壁が見えるので、そこまで行くとやはり滝だ。 しかし、いかんせん水量がない、立派な8Mの滝なのだが。 水がしたたり落ちている。ここからまた、本流に戻る。
本流はほとんど変化のない緩やかな流れ、しばらくして、同程度の水量で二俣に分かれる。 まず、左に入る。 小滝とミニゴルジュがあるが、そこを抜けるとまたなにもない。
二俣に戻り、右側を詰める。 行けども行けども、似たような変化のない沢で、いいかげん歩くのも疲れた。 帰りの時間を考え、水量が少なくなくなったところで引き返す。
あっちこっちの枝沢をみてまわったので時間もかかり、かなり足、腰に、負担がきている。 かなり疲れたので、ゆっくり転ばないように下る。
取水口からは飛び石伝いに行く気はなく、重い足を引っ張り、道に上がる。 道は少し登れば下って行くのだろうと思っていたが、これがかなりの登りだ。 もう、登りはいい、早く下りたい。 意に反し、かなり登り、尾根を巻いていく、沢から200Mくらい上がったろうか。 しっかりした柵のある道を行くと、悪沢と世附川が見える尾根にでた。 ここからは尾根上を、杉林の植林帯の急坂を降りて行く。 降りたところは廃家の後ろ、吊り橋を渡り、林道に出る。
遡行に時間がかかったわりに帰りは早かった。 今日はあまり収穫のない歩きだったことと、歩いた時間が長かったため、疲れ、林道はゆっくり歩いて帰った。

車――――悪沢出会い―――釣り師との出会い―――最終降り返し――――林道―――車

8:35  9:15   12:10      14:30   15:50 16:30

 

トップへ戻る