蛇小屋沢、板小屋沢


8月24日(土)くもり時々雨。
玄倉ダム近くにある、蛇小屋沢と板小屋沢の滝を見に行く。
天候はあまり良くないが、気温がそれほど高くないのがうれしい。
早朝は雨が降っていたので、少し出発を遅らせた。
小雨が降っているが、善波峠からは富士山が見えている。
松田町に入ると雨はやみ、道路も乾いてきた。
玄倉でもまだ富士山が見えていたため車を止め、富士山の写真を撮っていく。
丹沢湖は数Mも水位が下がり、玄倉付近では砂地になっている。
ゲート前には3台駐車していた。以外と少ないなあ、と言う感じだ。
準備中に、またにわか雨が強く降ってきたので、しばらく車の中で待つ。

小降りになってきたところで出発、久しぶりの玄倉林道を歩いていく。
新青崩隋道が完成してからは、初めて歩く、何年ぶりだろう。
景色を眺めながらゆっくり歩いていたら、後からきた単独の女性に抜かれてしまった。
新青崩隋道入口で女性が懐中電灯を出していたので、お先に隋道へ入る。
両手を広げながら真っ暗なトンネルをゆっくり歩く。
以前より、真っ暗闇の区間が少し長くなったが、路面が舗装され、トンネルの壁もきれいなので、それほど不安なく通れた。
周りの景色を確かめながら、青い水を貯めた玄倉ダムに着く。
湖面に落ちる滝の水量はわずかだが、一応滝となって落ちているので、湖まで降り、写真を撮っていく。
アッチ沢F1の水量はそれほど多くない。まずは、出会いに堰堤がある蛇小屋沢に入る。
堰堤を右から越え、靴を履き替え、登っていく。次に出てくる高い堰堤はガバホールドがあるので、簡単に越えられる。
出会いの水量は少なかったが、狭いゴルジュになってくると、それなりに水の流れが出てくる。

2条F1・5Mの滝が出てきた。良く見ると右側の水量が少ない所が登れそうだ。下ってくることを考えながら、F1を越えた。
しばらくは、抜け出すことが出来ない狭い壁が続く。
沢は左直角に曲がり、F2・4Mの滝をかけている。
ここは、真っ直ぐ登れば簡単に上の広場に出られる。さらに2M、1M、F3・6Mと滝は続いていた。
この上には顕著な滝はないらしいので、蛇小屋沢遡行はここで終了、撮影後、出会いまで戻った。
F3の巻きは、苦しそうだが、直下までは、ほとんど危険なところも無かった。
次に、少し先にF1の滝を落としている板小屋沢に行く。
林道からはどうみても、簡単に落ち口へは行けそうもない。
小沢の堰堤を右から登り、板小屋沢右岸尾根に取り付く。
尾根上を鞍部まで下ると、なんとか降りられそうな感じになった。

下部の様子を探りながら下ると、立ち木に細紐のあとがあった。
ロープを出し、板小屋沢に降り立つことができた。ここで、また、小雨が降り出してくる。
少し辿ると二俣、モチノキ沢には隠れ滝のような6Mの滝がかかっている。
本流の板小屋沢にも6Mの直瀑がかかっている。ここは、簡単に抜けられそうもない。
周りの状況を確認すると滝の直登は無理、右壁ももろそうだ。
少し右に狭いルンゼが上に抜けている。上部は良くわからないが、ここしかなさそうだ 。
登って行くと狭くなり、最後の所で丁度手がかりになる根っこがあった。
右手で根っこを掴み、左手に岩伝いの木を掴み、腹ばいになりながら、少しずつ登って行く。

その上もざれて登りにくい、15Mくらい直上すると、やっと安全な場所になった。ここの巻きが一番苦しかった。
降りられる場所を探り、やや傾斜が緩くなった所でロープを出し、滝上の沢へ降りた。
F2・6M滝の上には、2Mの直瀑が続き、下の滝を登れても簡単に脱出できない場所でした。
この上の沢は広がり倒木が多く出てくる。広場の先にはまた滝が見えてくる。
F3・6Mの滝だ。この滝は右側から簡単に直登して越えていくことが出来た。
この先は、小滝が続くだけで、それほど問題もなく歩いていく。
正面に堰堤下部から落ちる、滝が見えてきた。周囲は脆そうな崖ばかりで、脱出できるところはない。
少し戻り、傾斜の緩い左岸を登り、堰堤の高さくらいまで登る。
そのまま左岸を辿り、堰堤前の小沢を渡ると、堰堤横にでられる。
その上には、堰堤ばかり続く。堰堤を5つ越えると、山神経路に出た。

地形図は持って来なかったので、ここが、山神経路のどの付近にいるのかよくわからない。左右どちらに行こうか。
右に行けば、山神峠から隋道上に出る道がある(この道から上部まで延びている林道へ降りる手もある)。左へ行けば雨山橋だ。
とりあえずは、山神経路の状況を確かめる意味もあり、左の雨山橋へ降りる道を選択。
山神経路は10年前くらいに一時整備されたことがある、しかし今では崩壊が激しく人の手が入っていない。
3箇所くらい山抜けで、慎重に渡る所があり、廃道に向かっているようでした。
雨山橋までが、以外と遠い、もう少し簡単な山歩きと思っていたが、今日は結構歩いた 。
板小屋沢の難所はF2・6Mの巻きだろう、短い沢だが、以外とてごわかった 。
林道を下っているとビランジの花を見つけた。花ツキも丁度いいようでした 。
ゲート前に戻ると、ほぼ車は満杯、夏休み最後の週末だろうか、例の事故場所にも大勢の人が、川遊びを楽しんでいた。

車―――山神経路――車

9:00  14:00  16:00

 

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