丹沢・葛葉川本谷


19年8月4日(土)くもり。
初心に帰り、葛葉川本谷をゆっくり歩いて見た。
夏本番になると、水を浴びたくなる。
そこで、滝の姿を一つ一つ眺めつつ、改めて本谷の全体を考えながら、登って見た。
葛葉の泉駐車場に着いた時間は6時過ぎ、水汲みに来た車が3台道路に止まっているが、駐車場内はゼロだ。
超人気の沢なので意外だったが、帰りは、おそらく一杯になっているだろう。
これで、あまり人を気にせず、ゆっくり登れるので、これもいいでしょう。
仕度をし、沢を渡って、堰堤の上から入渓。

早朝雨が降ったこともあるが、台風通過時に降った雨で、本谷の水量はかなり多い。
増水ぎみの方が、この沢は楽しい。少し藪がうるさい箇所を過ぎると小滝が出てくる。
F1の滝、横向きの滝と気持ちよく登る。水量が多いせいか、いたるところで、涌き水が溢れ、冷たく美味しい水にはことかかない。
右岸に水量の多い枝沢があったので、横道にそれ少し探索。3Mの滝に続き、6Mの滝らしい滝があった。
その上には堰堤が見えたので、ここで引き返す。
本谷を辿り、5M簾状のを越え、6M板立の滝がでてくる。
いつもは二条だが、今日は幅広く落ちていた。右から小さく巻いて登る。
林道下曲り滝は、下段を登り、上段は右から巻く。
幾つか滝を越えて行くと、5Mチョックストーンの滝に着く。この辺は雰囲気のいいところだ。

湧き水も多く、枝沢の滝もあり、美しい景色、絶好の写真ポイントだ。
あまり水量の少ない時期は、見栄えがしないが、今日はいい。湧き水は冷たく美味しい。
ここを登り、しばらくゴーロを進むと富士形の滝前に出る。
水量も多く、今日は立派に見える。空も明るくなり、とても気持ちいいところだ。
この先は登った事がないので、今日の楽しみ。
滑滝が続き、三段10Mの大滝がでてくる。上段の下に降りて見ると、緑色した岩肌がとても綺麗だ。
左を登り、6Mスラブ滝を巻いて登る。この辺で水も切れるらしいが、今日はずっと上まで沢音がしている。
本流にはまだまだ水の流れがあるが、左の涸れた沢に入る。

左尾根に上がる踏み跡があるところで、靴を履き換える。
下の方から、子供のような甲高い声が聞こえてきた。やっとニ番手が追いついてきたらしい。
はっきりとしたきつい尾根道を登ると、植林帯にでる。
道は緩い傾斜になり、歩きやすくなる。三の塔尾根登山道に出ると、階段の道が続く。
しばらく、だらだら登って行くと、三の塔直下の表尾根分岐にぶつかった。
三の塔頂上は霧で、何も見えない。こんな天候でも、10人くらいの登山者で頂上は一杯だった。
霧のわりには寒くなく、とりあえず完登祝いで、美味しくビールで喉を潤す。
少し休憩後、ニの塔への下りにかかる。ニの塔からは、直接菩提へ降りるニの塔尾根を下る。
菩提峠へ下る日本武尊の足跡分岐を分け、周囲を眺めつつ降りて行く。
赤土剥き出しのところは、雨後のため、かなり滑り、下りはゆっくり降りるにこしたことはない。
途中登り2パーティーに会い、わらじ姿の遡行者には追い抜かれた。
林道を横断し、さらに尾根を下ると下の林道に降りた。登山口は、葛葉の泉の100M上でした。
冷たく美味しい水で顔を洗い、手足を拭き、ごくごく飲む、有終の美で最高ですね。
なお、駐車場は予想通り10台くらいの車で満杯でした。

車――富士形の滝――三ノ塔――――車

6:25  8:55  10:20(10:45)  12:20

 

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