丹沢・孫右衛門の滝、小洞F1の滝


10月7日(土)、9日(月)晴れ。
前日の雨で増水しているだろうと思い、裏丹沢でいつも水量の乏しい、孫右衛門の滝、小洞F1の滝を見に行った。
神ノ川はかなりの濁流で、キャンプ場は閉鎖状態、エビラ沢の滝も瀑水状態、とても写真を撮りたいという気持ちにならない。
ゲート前までの道は、特に問題もなく、スムーズに入ることが出来た。
もうすでに数台の車が止まっている。
まずは、孫右衛門の滝まで歩く。 この滝は、東向きかと思っていたら、北に向いているようだ、日が当たっていない。
思っていた以上の水量で、普段水量のない右側にも、小さな滝が落ちてW状態になっていた。
あまりに多い水量のため、写真写りは悪く、通常とはかなり違和感がある。
今度は、本流の流れや周りを眺めながら、小洞F1の滝に向かう。
神ノ川が渡渉出来なければ、見ることが出来ない。 上から見たときは、何とか行けそうだと思ったが、川に降りて見ると、かなりの流れ。
どこか、渡れそうな所を探して見たが、どうやっても無理、今日はあきらめるしかない。
また、林道に上がり、周囲の滝がありそうな所を眺めながら下ると、丁度、孫右衛門の滝の向かいの対岸に、一筋の滝が落ちているのが目に入った。
この滝は、孫右衛門の滝の前からだと、木がじゃましていて見えない。 50Mばかり下ると、木々の合間に見えてくる滝だ。
たぶん、通常はあまり水量もなく目立たないが、ある程度雨が降ったときには現れるのだろう。
この滝も対岸にあるため、神ノ川が渡渉出来なければ、見ることが出来ない。
下に降り、対岸から眺めて見ると、上は直瀑、下は簾状、でかなりいい滝のようだ。 滝前の木がじゃまして、あまり良く見えない。
なんとか、滝下に行く道はないかなあと、周囲を探って見ると、200M下流に、登山道である橋がある。
そこを、対岸に渡り、滝まで辿り着けないかと、右岸を探って見た。
間に堰堤が一つあるため、その上まで巻いて入らないと、滝まで行けない。
橋先から入って見たが、小沢に追い上げられ、巻きは不可能、ならば、本流に降り、堰堤横を登れるか偵察しようと思った。
川に降りようとして、木にロープを掛けている作業中、突然”ブーン”という羽音と共に、数匹のスズメバチが来襲。
地獄の黙示録にあった、ヘリの攻撃のような感じで、襲われてしまった。 すぐ近くに倒れた木があり、その根元に巣があったらしい。
足場が悪いと共に、ロープも掛けていたため、すぐに離れることができず、1,2分帽子で払いながら格闘。

少しずつ後ずさりをし、数M離れたところで、ようやくハチから開放された。 川に落ちなくて良かった、ほー。
この間、背中を服の上からグサリ、ロープを持っていた左手の甲をもろにグサリと、2箇所刺されてしまった。
おおー、これはアシナガバチの比じゃないなー、ずきずきする。 子供の頃刺された記憶があるような、ないような、しかし、痛えなー。
しばらく痛みだけだったが、だんだん左手全体が腫れ、グローブのような手になってしまった。 これでこの後は意気消沈、片手運転で帰途につく。
とりあえずは、医者に行ったが、手の腫れを見て、「ああ、今気持ちが悪いとかなければ、だんだん引いていくので大丈夫ですね」 と、ただ眺めただけ、5日間の薬だしときます、とあっけない、このー。

痛みは一晩でほぼ収まったが、この腫れが三日間続いた。
翌翌日、未練があったので、再度出かけた。
天候は晴れ、本流は、水量が多いものの清流になっていた。 釣り場も賑わっている。
孫右衛門の滝は、イイ感じになっていた。
渡渉もぎりぎり出来、水量の多い小洞の滝も見られた。
孫右衛門の滝から対岸に見えた滝は、少し水量がおちている。 手前のガレから本流に降り、滝下まで向かう。
渡渉もOKで、ぬた場のような感じの滝下に着いた。
20Mを越える落差があり、上部は10M以上ある直瀑、下部10Mは、黒光りした岩を簾状になって落ちている、なかなかイイ滝でした。
これでカタログに一つプラス、午前中で帰る。

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