奥多摩・孫惣谷その2


6月11日(土)くもり時々雨。
先々週行った孫惣谷に水の流れがある谷があったので、その偵察に行く。
天気予報は直前になってめまぐるしく変わる。 本当は日曜日に行こうと考えていたけど、雨になるらしいので土曜日に変更。
途中で聞いた天気予報では、”またまた変わりました、日曜日は晴れの行楽日よりです”とのたまう。 まあ、しょうがないか、今日もまずまずの天気で、午前中は持ちそうだ。
時折薄日が差す孫惣谷林道を歩いていく。 まずは、奥多摩工業の事務所の先にある、焼小屋窪とおぼしき谷。

以外と水量があるので、上はどうなっているんだろうと覗いて見る。
しかし、水は以外にも100Mくらいで岩下に消えてしまう。 本流に出会う手前に小滝があるのみの谷でした。
地下に鍾乳洞があり、地底湖でもあればすばらしいのだが?。
次に、燕岩手前右岸のタカタキ窪に入る。 名前からして滝がありそうな谷だが、はたして?。
本流はここから伏流になり、水の流れはタカタキ窪から落ちる水流のみだ。
地図で見ると、燕岩の淵を回るように流れ、天祖山に突き上げている急峻な谷だ。 ここで雨が降り出してきた、予報よりずっと早い。
やや濁りのある谷を登って行くと、先に巨大なコンクリートの壁。 あれは何だ?。
どーも、砕石場端の擁壁のような感じがする。
水はコンクリートの中のトンネルに消えていた。
上空に取水パイプがあったので、その先を追って見る。 尾根を回り込みながら、沢を追って見ると、滝らしき流れが見える。
よしよし、いいぞと思いながら、滝を眺めて見ると、どーも落ち口が不自然だ。 上に登って見ると、コンクリートのU字溝。 さらにその先には人口物が見える。
もう、この姿で先はあきらめ、下りにかかる。 誰もいないので、ロックフィルダムのような中を歩かしてもらった。
出会いに戻ったが、小雨が降り続いている。 もう、今日の獲物はあきらめ、この前歩いた、水松谷を見に行く。

霧がかかり、これ幸と、ゲートから足早に構内の道を歩く。 水の流れの前で一休み。
ヒメレンゲの黄色い可憐な花が、流れの横に美しく咲いていた。
どーもこの場所が、本谷と水松谷の分岐のようだ。 この前見そびれた、水松谷の巨樹とやらを見に行く。
水松谷は、細い流れで、途中、一旦伏流になる。 直径が2.5Mくらいの樹が沢横にあったが、はたしてこれが問題の巨樹だろうか、滝などは無い?。
どうも良くわからないが、ここまでとし、出会いに戻る。 色んな記事をみても、どーもこの辺の地理は、いまひとつ理解出来ない。
砕石場の作業始めを見計らって、素早くゲートまで降りた。 雨は上がり、明るくなった林道をぶらぶらのんびり下っていく。
林道脇に山フキが少しあったので、隣のうちへの手土産(我が家は山菜がキライで誰も食べない)として、しばし山菜とりをしていく。
途中、捕虫網を持った若者が登ってきたので、「何のチョウが捕れるんですか」と聞いたら、「チョウじゃなくて、カミキリムシなんですよ」。 カミキリムシを捕って何するんだろう、と思ったが、まあ、世の中には色々な人がいるんだろうと、それ以上聞かなかった。
砕石場の車が下ってきた。横に止まり「乗って行きますか?」、と誘ってくれたが、車まではそう遠くないので、丁重に断る。 孫惣谷出会いの水穴が覗けるかなあと、様子を見たが、やはり手前が深いのであきらめた。
着替えを終え、さあ帰ろうとしたら、パトカーのような車がライトを付け、足早に日原林道奥に入っていった。
グリーンの四駆で、脇に”警視庁青梅山岳警備隊”と書かれていた。 すわ、山岳救助隊、紫門一鬼の登場かぁー!!。 何か奥で事故でもあったのかなあと思っていたら、次にパトカーとすれ違う。
次々とサイレンを鳴らした消防署の車、救急車、梯子車とすれ違い、一体何が起きたのだろうか?。 翌日のニュースか新聞に載ればわかるだろう。
自分もあんな感じでお世話にならなきゃいいな、とおもいつつ、日原をあとにした。

車――焼小屋窪――タカタキ窪――水松谷巨樹――車

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