丹沢・丸尾沢、朝日の洒水2ノ滝


11月9日(土)晴れ時々曇り。
朝日の当たる洒水2の滝を見に行くため、3時半に起きる。 外に出て、夜空を見上げると満天の星空が広がっているので安心した。
4時に出発、林道手前の車を止めるところへ5時10分に着いた。
確か、20分ほどで行けると思ったので、しばらく車の中で休憩し、5時40分に滝に向かう。 まだ薄暗いので、ヘッドランプをつけて山道を登る。 ヘッドランプをつけて歩くのは久しぶりだ、風もないのでそんなに寒くない。
20分で滝壷まで行けると思っていたのが、意外と時間がかかり、滝上に着いたのが6時。 日の出まであと10分しかない。
今回は長めのロープを持ってきたので、それを利用し、焦って滝壷まで降りた。 前回、下見にきてなければ、とても降りられなかっただろう。
滝壷に着いてから1,2分後に、滝の左壁が赤く点々となってきたので、太陽の出るのがわかった。 あわてて、カメラをセットし、夢中でシャッターを切る。
時間とともに赤みからオレンジに変化し、だんだん壁全体と滝にも、木漏れ日のように、朝日が当たってきた。 日の出直後の壁の色は本当に赤に近い。
最初から一発でこんなすばらしい滝が見られるなんてラッキーだ。 まだ木の葉が落ちてないので、シルエットのように日が指す。 自分の姿も滝横の壁に影絵として映っている。
しばらく、写真を撮ってから、おもむろに上に上がる。 満足感にひたりながら、車まで戻った。

次の予定は世附・丸尾沢。
釣り人のいなくなった浅瀬に車を止め、林道を歩き出す。
洒水2ノ滝のときは汗をかいたが、浅瀬からの林道歩きはかなり寒く感じる。 紅葉は丁度この付近まで降りてきて、見ごろになってきた。
土沢おりくちを過ぎてから、地図と現地を見比べながら世附川に降りる道はどこだろうと探る。 少し歩いたら、東電のサイフォン入り口というのがあったので、降りてみる。
導水管がサイフォンになって川を渡っており、その横に、籠のついた鉄の梯子が、垂直に沢まで降りている。 ちょっと利用させてもらい、簡単に本流に降りる事ができた。
さて、出会いはどっちだ?。 上流へ200Mほど歩いたが、それらしきは見つからず、元に戻り、下流を探してみる。
上に吊り橋が二つ見えてきたので、先の橋は土沢へ行く橋と判断、また上流へUターン。
最初に行ったところからさらに上流に歩いて行くと、本流に大きな取水堰がでてきた。 堰ノ上では何か工事をしていて、監督らしき人が見える。
良く見ると、その下の右岸に沢が合流している。 たぶんこれが目指す丸尾沢だろう。
それにしても、本流も合流する沢も水が少ない。 あまり流れのない澄んだ水の中に、ヤマメが泳いでいるのがわかる。
丸尾沢に入るとこちらにも取水堰。 ほとんどの水が堰で取られてしまっているので、本流も丸尾沢の水も少ないわけだ。
堰の上流からは、かなり水量のある沢になってきた、こうでなければいけないね。 しかし、丹沢の沢はいたるところで取水しているので、 本当の流れがわかんなくなってしまう。
少し歩いて行くと二俣になる。 水量比は1:1だ。
さて、どちらが本流だろう、地図にはこんな分岐はないのに。 さてこまった、左右とも先が見えないのでよけいにわかりにくい。
左に滝が見えるので、とりあえず左俣に進んでみる。 沢には5Mほどの滝があり、その先は左に曲がっていて見えない。
F1を右から越えると、大きな滝が見えてきた。 幅広く流れるF2・10Mくらいの滝だ。
滝の正面にかぶさるように岩があり、正面からは全体が見えない。 なかなかいいアングルでの写真が撮れない。 ここも右から越える。
この先は緩やかな流れに変わり、ゴーロが続く。 しばらく登っていくと、大きなタイヤが数本沢横に出てきた。 たぶん、上の林道から流れ落ちてきたものだろう。 先に林道があるわりには水の減らない流れが続く。
沢は相変わらずゴーロが続きやっと狭く雰囲気がでてきたなあ、とおもったら、石積み堰堤だ。
そして、20Mのコンクリート堰堤が出てくる。 もう、ここであきらめ、元来た道を戻る。
日の当たるところで、コンビニで買ってきたおにぎりをほうばる。 昼食後、F2を左岸の獣道を利用して巻き、二俣まで戻る。
右俣も、入るとすぐに左に曲がり、4Mの滝が出てくる。
入ってすぐにわかるのだが、左が本流だ。 二俣では同じ水量に見えたのだが、入ってみると右のほうが少ないし、沢幅も狭い。 続いて3M、5Mの斜瀑、そこを登るとゴーロとなり、壊れた石積み堰堤が二つ続く。 とどめは左俣と同様20Mのコンクリートの堰堤。 ここで戦意喪失、あとはゆっくりと下る。
本流にでて堰のほうを見ると、大きな音がしてまだ工事しているので、そこから登るのはあきらめ、本流を朝 入ったところまで下る。 もう一度鉄の梯子を登って、林道に出た。
行き、帰りに何度もすれちがった、大型コンクリートミキサー車は、堰のところの工事車両だったのだ。
帰り際、対岸の無名沢の音がなんとなく滝らしい音に思えたので、様子を探りに沢に降りて少し登ってみると、立派な2段・6M の滝が落ちていた。 見た目、小さな沢のようだったが、結構水が流れている。
周りはかなり脆い岩壁だ、崩れて形が変わるのもそう遠くないだろう。
また林道に上がり、浅瀬目指して歩いていると、なにか白いものが落ちてきた。 短い間だったがみぞれが降ったのだ。 空はまた晴れ上がり、冷たい風が吹いてきた。

車―――洒水2ノ滝――浅瀬F2――丸尾沢出会――Uターン点――車

5:40  6:10    8:00    10:30    12:20   15:15

 

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