マックホルツ彗星観望記


1月8日(土)〜10日(月)。
何年ぶりだろうか、久しぶりに肉眼的に見える彗星がやってきた。
去年のニート彗星ははずれだったが、今度は本物、町中でも良く見える。 物置の隅にあった望遠鏡を引っ張りだす。 冬の三連休だから、簡単に晴れて見れると思ったが、大間違いだった。
今年になって、双眼鏡で見える姿は確認していたのだが。 にわか整備のため、望遠鏡の組み立てもおぼつかない。
でもいいや、2,3分の手動ガイドで撮れればいいかな、と思って出かけた。
8日の昼間は雲ひとつない天気、しかし、この時とばかり当たる天気予報通り、夜になると曇り、一向に晴れ間が見える気配がない。
それでも、30分間ほど晴れ間が広がり、スバル近くの彗星の姿が見えた。 しかし、それもつかの間、10時頃まで待ったが、晴れず、あきらめて帰る。
続いて9日、今日も雲一つ無いいい天気。 しかし、夕方になるとまたしても雲が広がってきた。
おや、なにか白いものが。
なんと、雪が降ってきた。
冬型が強まり、標高の高い三国峠近くは、雪雲に覆われ絶望的になった。 すぐにあきらめ、ヤビツ峠近くの展望台へ移動、しかし、ここでもパラパラ雪が飛んでくる。
24時まで待ったが、晴れ間が出る空に、ついにお目にかかれなかった。 なんということだ、冬だというのに。
最後の休みの日は、休養にあてようと思っていたが、そうも行かなくなったきた。 10日(月)、なんとしても今日は晴れてくれなければ。
朝から雲一つない天気、今日は大丈夫だろう。 昼間、時間があるので、前回に引き続き、孫右衛門の滝を確認すべく、神之川林道に入る。
幸、くれの雪はほとんどなく、わりあい楽に林道終点まで入れた。 ゲートを越え、滝まで歩く。

今一つ、水量が少なかったため、”まごえの滝”なのか同定できなかったが、滝壷に降り、少し凍った孫右衛門の滝の写真を撮った。
ついでに、寺入沢のF1を見ていこうと思い、青野原の信号近くに車を止め、国道にかかる橋から、寺入沢を眺めてみる。
いまどきだと、眼下にF1の滝がよく見え、降りるルートを目でおってみた。 旧道から適当に降り、最後はロープをつかって沢に降りた。
幅広F1・5Mの滝の前で、いざ写真を撮ろうとしたら、またまた、デジカメの電源が入らなくなってしまった。 くれから、まいどまいどこの現象である。
だめだと、うんともすーとも、いうことをきかないのだ。 しょうない、写真はあきらめ、道路に戻る。
宮が瀬湖の鳥居原園地のトイレで、持参した電源アダプター直結で直ると思っていたが、ついにランプさえも付かなくなってしまった。
夕方からは本当の冬晴れ、星がよく見えるようになった。 デジカメはあきらめ、カビだらけのアナログ一眼レフを取り出し、写真を撮り始める。
夢中で1時間半ほど写真を撮り、ようやく三日間追いかけたマックホルツ彗星観望会は終了した。
35年前、明け方の空に、他の星が消えても、長く尾を引いて輝いていた”ウエスト彗星”級の彗星を、もう一度見て見たいものだ。
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