丹沢・皆瀬川左岸の沢


10月20日(土)晴。
皆瀬川左岸の沢に行く。皆瀬川を地形図上で見ると、短いながら、左右に何本か枝沢がある。
そのうち右岸の沢は、ほとんど歩いたが、左岸の沢はあまり歩いたことがない。
尾根の標高は低いので、あまり期待は持てないが・・・。
今回、県道終点の八丁近くにある四つの沢を歩いた。車は最終ゲート前に止める。
下流から、セリ沢、ワリ沢、トンキン沢、クラミ沢と名が付いている。

まず、民家の対岸にあるセリ沢に入る。出会いの水量はあまりない。右岸に仕事道がある。
少し歩いて見たが、堰堤上から水量も少なくなり、早々に出会いまで戻る。
次のワリ沢は、養殖民家の対岸なので入りにくい沢だ。手前の堰堤上から本流に入り、上流へ歩く。
養殖場対岸に出会いがあった。水量はセリ沢の倍くらいあり、まあまあだ。
少し歩くと二股・1:2の水量だ。右の本流をそのまま歩く。
しばらく歩くと、100Mくらいの滑床が続き、奥の二股となる、水量比1:1。
左4M、右3Mの滑滝がかかっている。両俣とも、上流に滝らしきは見当たらず、水量も減ってきたのでここまでとした。
ここから、最初の二股まで戻り、左俣に入る。4Mの斜瀑を超えると、5Mの滝が出てくる。

やっと滝らしい滝のお目見えだ。この滝は簡単に直登出来る。
上は開け、最早水量も乏しくなってくる。すぐ上の壊れた石積堰堤横から右岸に上がり、地形図上の455M先の鞍部を目指し尾根を登る。
ぴったし、鞍部に出ると、反対側にあるトンキン沢の沢音が聞こえてくる。そのまま乗越し、トンキン沢に降りる。
トンキン沢は、ワリ沢より、さらに水量があり、渓相は大きい。
堰堤左に張ってあるトラロープを利用して、微妙に越えて行く。
少し歩くとゴルジュ状になり、左岸から簾状の滝が落ちて来た。
あれー、この滝は見たことがあるなあ、もし前歩いた事がある沢なら、この先に6Mくらいの滝が出てくるはずだが・・・。
はたして、ゴルジュを登って行くと目の前に6Mの滝が現れた。
この滝を見て、はっきり思い出した。微妙に越えた堰堤からこの滝までが、この沢のハイライトなのを。6M滝を簡単に撮影し、ここから戻る。
あとで調べたところ、ワリ沢と書かれた記録がそうで、実際はトンキン沢の間違いでした。
途中、見事に口が割れたアケビがあったので、二三、収穫し、戦利品とした。

また、出会いまで戻り、本流を少し辿る。100Mほどで、トンキン沢と同じくらいの水量を吐き出す、クラミ沢出会いに着く。
クラミ沢は、幅が狭く、すぐに4Mの斜瀑が出てくる。左尾根から巻き、滝の上に出る。
しばらく、平凡な流れが続くが、やがて小滝が連続して出てくる渓相になる。
水流沿いをたんたんと登って行くと、右に連続する滑滝を伴った枝沢が合わさる。
本流先には2Mの滝、その上に深い釜を持った6Mの滝がかかっている。この6M滝は割合簡単に水流沿いを登れた。

この滝の上は開け、平流になり、送電線の鉄塔も近くに見えて来た。結局、滝場はここまで、もう一度滝下に戻る。
滝になっている左岸枝沢を登ると、最後に8M直瀑になっていた。ここの写真を撮ってから、クラミ沢を下る。
4つの沢の内、三つの沢に魚影は見なかったが、一つだけ山女のいる沢があった。
目の前の小さな釜に、25CM級が三匹いたので、しばらく棒で突っつき、浅瀬に追い出しながら遊ぶ。一度腹を掴んだが、一瞬暴れられ、取り逃がす。
山女もさるもの、何回か遊ぶと同じ轍を踏まず、浅瀬をニ度三度体を反転しながら、下流の釜へ落ちて行った。それもニ匹が同一行動だからおそれいる。
結局、遊んだだけで、山女に振られた。
滝の成果はあまりなかったが、山女と遊び、鳥に食われていないアケビを収穫し、今日の沢遊びは終了しました。
名前の分からない、キノコも結構ありました。

車――ワリ沢奥二俣―トンキン沢6M滝―クラミ沢6M滝――車

8:30 10:00   11:20     13:10  14:20

 
 
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