丹沢・蓑毛付近の沢


8月16日(木)晴。
金目川支流の左岸に出会う諏訪入沢に先週一つ滝があったので、今週は右岸の支流を探ってみた。
地形図を見ると2,3本、水の流れがありそうな沢がある。
蓑毛バス停を過ぎ、県道からヤビツ登山道までに至る林道が水平道として横切っている。
この林道は六本松林道と書いてあった。
簡易なゲートに鍵はなく、持ち上げると簡単に開いた。車で行けるところまで行ってみる。
とは行っても、500Mも走れば、ダートの道で荒れてくる。
最初の小沢の所に車を止める。軽トラックがすれ違える程度の場所だ。
林道を歩いて行くと、間伐作業をしているのだろうか、チェーンソーの音が聞こえ、軽トラックが止まっていた。
さらに歩いて行くと、水流がある沢を横切る。
地形図を見ると、一番何かありそうな沢で、出会い堰堤の奥は薄暗い。
まずは出会いの堰堤を巻いて沢に降りてみる。両岸岩が立ち、沢は右に曲がる。
この辺に滝があれば、立派な滝がありそうな感じだったが、何も出てこない。

水の流れは、そこそこあるのだが、登ってもたいした所はない。
1M程度の小滝は出てくるが、倒木や間伐材、崩れた岩石等、蜘蛛の巣もうっとうしい。
3Mの滑滝があっただけでした。水流が細くなった所で出会いまで戻る。
林道上でヒルチェック、小さなヒルが2,3匹取り付いていた。
また、林道を少し歩くと、先ほどの沢と同程度の水が流れる沢に出る。
ここも入ってみる。3Mくらいの滑滝が一つだけで、すぐに水は消えた。
ここでも、林道でヒルチェック、一箇所、食われてしまった。
また、林道を歩いていく。下に家が見えている。春岳沢近くだろうか。
水音がする支流に出た、ここが今までで一番水量がある沢だ。
出会いから、覗いて見ると、奥に滝が見えるので、期待しながら入ってみた。
滝は連瀑になっていて、最初の滝は2段6Mの滝、岩壁もしっかりしていて、見栄えのする滝だ。
水量はあるが、樋状なので、若ければ、突っ張りで登れるだろう。
滝前に立ち、巻き道を探る。左を見ると、トラロープが見えた。
ここはロープがないときつい場所だ、早速利用できるか、観察しながら様子を見る。
なんとか大丈夫そうだ、あまり負荷を掛けずに利用しながら登った。
支点の木の結びめを見ると、かなり木に食い込んでいた。おそらく設置されてから2,30年くらいたっているのではないか。
中段のロープは切れていて、上段の滝を巻くように、さらにトラロープは上に続いていた。

上段の滝前に降り、滝を眺める。これも6Mの直瀑で綺麗だ。
滝はF1・6M、F2・6Mとして分けてみていいだろう。
F2も突っ張れば登れそうだ。F2の巻きは右から巻いて登る。
落ち口から下を覗いてから上流を目指す。
三本とも小沢で蜘蛛の巣がうるさい、巣を小枝で払いながら登る。
感じのいい樋状の小滝が続く小ゴルジュが出てきた。
100Mくらい続き、その中に2MくらいのCS滝が2箇所ある。
両サイドの立木は、はるか上で、直登していくしかない。
ここを越えると、小さな分岐、左は涸れ沢だ。
さらに上を見上げると石積堰堤が見える。
水は堰堤手前の右岸岸壁数箇所から落ち、堰堤前でもう涸れ沢状態でした。
堰堤前で二俣、左は深く切れたガレ沢が続いていた。
遡行はここで終了、上に逃げるには、手前の涸れ沢がいいだろう。
湧き水を飲み、美味しくいただく。
樋状のゴルジュは右岸に巻き道が付いていた。
最後に、F1を巻いて降りないと出会いに立てない。
ここは自分のロープを出して下った。
林道では入念にヒルチェック、人里近い沢なので、かなりヒルに取り付かれる、左足、2箇所やられてしまった。
さて、この水量のある沢は、地形図上どこにあたるのか、確認しなければならない。
林道を100Mも歩くと終点、ヤビツに向かう登山道に出た。
これで三つの沢の位置同定が出来たが、沢名はわからない。
三つの支流を歩いて見た感想ですが、何とか遊びの遡行として耐えられるのが、最後に歩いた滝のある沢でした。
この沢は、登山道に近く、うまく詰めれば、ダイレクトでヤビツ峠に出られそうです。
春岳沢とセットにしてもいいだろう。新滝も二つあり、軽い歩きとしては、まあまあでした。
他の記録を見ると、2番目の沢林道下部に滝があるようです。

車――三本の枝沢遡行――車

8:30        13:30

 

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