奥多摩・入川支流(三沢川)


7月9日(土)くもり。
入川支流の三沢川にいってみる。 赤杭山に突き上げる沢で、地形図上では、水の流れがあるみたいだが、はたしてどうか。
採石場の横を流れているので、入渓するのが大変だ。 林道に車を止め、採石場越しに眺めてみると、水の流れはあるみたいだ。 出会いのすぐ上では、堰堤の新設工事もしている。
場内を通れば10分くらいで入れそうだが、植林帯を巻きながら入渓するしかない。
採石場上100Mくらいのところをトラバースぎみに慎重に巻きながら歩く。 下には作業員がいるので、落石を起こさないよう、ゆっくり歩く。 入渓までに小1時間かかった。
あちらこちらに、立ち入り禁止のロープや看板がしばらく続く。
やっと、採石場の喧騒が遠のくころ、3段7Mの滝が現れる。 そのすぐ上には、5Mの滝が続く。
ここを過ぎると明るくなり、山葵田あとが続く。 おそらく山葵田の最盛期は、昭和30、40年代だろう。

山葵の姿はなく、かなり昔に山葵作りをやめ、採石場に権利を譲ったと思われる。
ここのところの雨でやっと、沢の水も平常よりプラス方向になってきた。
期待もしないが、何かないかなあと、登って行くが、山葵田跡とそれなりの沢が続き、下流域にあった2ツの滝以外は、滝らしい滝はなかった。
朽ちた木橋、山の神等が昔の姿を忍ばせていた。 最後1:2の分岐を過ぎ、水が山葵田と共に、消えていく。
なぜか、霧とともに水も消え、淡い夢も消えた。 さあ、戻ろう。
途中の獣道のような道から、右尾根を巻くように上がる。 ほとんど仕事道らしき道もない。
途中、カーンカーンと人間が作業をしているような音がしてきた。 伐採された急傾斜の尾根に山葵田に行くようなモノレールが伸びている。 その軌道近くで作業をしているようだ。
その下を通過し、このまま降りると採石場に降りてしまうと思い、巻きながら下る。
顕著な尾根に出た。ここを下れば、登った近くに出ると思って下ったが、崖で行き詰まる。
下に入川の沢音が聞こえるので、このまま降りられれば林道に出るはずだと、懸垂下降で下ってみたのだが、 ここが最大のピンチだった。30Mくらいを数回にわたって懸垂下降し、やっと林道におりた。
見上げてみれば、かなりの崖、よくまあ、あんなところを降りたもんだ。
林道のその前後は、さらに垂直の壁が続く。 結局、予定より200Mくらい、林道奥に出てしまったのだ。
予定より、大幅に時間を食い、1時すぎに車に到着。 もう、一箇所、鋸山林道手前の大沢あたりを少し歩いて見たが、疲れたので早々に切り上げる。

車―――折り返し点――――車

8:15  11:30  13:00

 
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