奥多摩・御岳沢



5月14日(土)くもり時々晴。
後山川の支流、御岳沢に行く。 とりたてて大きな滝はなさそうだが、2,3の滝がありそうだ。
朝起きて見ると、寒気の影響でまだまだ寒い、しかし、くもり空という絶好の天気なので、行かないというてはない。
朝日が差しそうでささない、べた曇りの中、丹波山村を目指し、走る。 途中の気温は6度の表示、寒そうだなあ。
後山林道に入り、出会いを探しながらゆっくり走る。

とりあえず、右岸に同じような3本の沢を確認してから、林道終点の駐車スペースに車を止めた。
この天候のせいか、雲取山登山の人はあまりいないらしい。 途中、車が数台止まっていたが、たぶん釣り師の車だろう、会わなければいいが。
林道を戻りながら、御岳沢を確認するが、下2本の沢にも滝らしき流れが林道から見えたので、最初のアセモ沢から確認のため入渓する。
丁度、アセモ沢へ行くための仕事道があり、本流から様子見のためアセモ沢を少し登る。
最初に林道から見えた、二段5Mの滝があり、それを乗り越えて行くと、れいによって、はかない山葵田跡で終わる。 ここは早々に下る。
本流に戻り、ゆっくり景色を楽しみながら、遡行する。
前方に二人の釣り師の姿が見えた。 静かに後方から近ずき、釣果を聞いてみると、全然だめだという。

丁度右岸に、次の沢(ツタ窪)があり、見事な滝が見えた。 ゆっくり写真を撮っていれば、釣り師が先行して滝くらいまで行くだろうし、トラブルもないなと思いながら撮影していたら、 釣り師たちは、本流は釣れないため、この沢に入っていってしまった。
じゃあまたゆっくり景色を楽しみながらいこうと、本流を遠慮なく歩いていく。
沢が狭まり、S字状のゴルジュになると、奥に滝のしぶきが見える。 笛ヶ滝だろう、しかし姿が見えない。
見るためには、腰まで使って滝前に出ないと見れそうもない。 さて、どうやって滝の姿を拝もうか?。

右上に小さなテラスがあり、そこに登れば見られそうだ。 落ち葉をどかしながら、手がかりを探し、なんとか3Mくらい登った。
人一人が横になれるくらいのスペースがある。 この場所が、滝を眺められる唯一のポイントであった。
本流の滝であるため堂々と落ちている。 深い釜と両岸は絶壁で人を寄せ付けない。
さーて巻きだがどうするー?。 左右ともほぼ絶望だが、少し戻って見回すと、左から大きく巻けそう。
岩壁を避け、大きく巻いて行こうとチャレンジしたが、以外と上が立っていてあきらめ、滝に近づくように戻る。
すると、左壁の間に、上に抜けられるような隙間があるのを見つけた。 斜めに巻きながら登ると、かすかな踏み跡もでてくる。 なるほど、これが巻き道かー。

以外と滝近くを巻いて上がれた。 滝を越えると、すぐ先には、御岳沢に行く吊り橋が見える。
本流にはロープを使って降りる。 吊り橋の下をくぐり抜けるとすぐに御岳沢が出会う、やっと最初の目的の沢に到着した。
御岳沢に入り、最初に小滝を越えると、明るい沢になる。 しばらくすると、小さな滝場があるが、それを越えると、また、明るい沢が続く。
ようやく滝らしい二段・5Mの滝が出てきた。 滝の前は、苔に覆われていて美しい。
苔を踏むのが、おそれおおいようで、注意しながら、滝横を登る。
あまり、滝らしい滝は出てこないが、ときおり、小滝や滑が出てくる。 時々、日差しが現れ、ぽかぽかしてきた。
この沢は、大きな滝や困難な滝も出てこないが、苔が多く、流れと苔のマッチングがすばらしい。
仕事道を二度くぐり、三度目の登山道手前に、この沢の大滝らしい7Mの滝が出てくる。 左枝沢の奥には、山葵田が見られ、木橋を望むことができる。
この滝も、左右、きれいな苔が光っている。 巻きは、左右どちらからも簡単に巻ける。
少し歩いて行くと、すぐに登山道に出た。 ここで遡行終了、靴を履き替え、三条の湯方面に下る。
ほとんど、緩い下りだが、権現谷のところで、多少登りがある。 権現谷は、かなりの水量があり、本流を二分するような流れの沢だ。 ここも興味がある谷ではある。
権現谷を渡ると、次に山葵田があるカンバ谷が出てくる。 もう三条の湯は近い。
湯を沸かす煙が、煙突からたなびいている建物の脇を下り、三条沢沿いを下っていくと、登ってくる三組のパーティーに出会った。 おそらく、今宵の宿として三条の湯を目指しているのだろう。
車に戻ると、さすが雲取山に最も近い登山道、一台しかなかった車もあふれ、あちこちの路肩に車が止まっていた。
晴れ間もあり、以外と暖かかった沢登りでした。

車――御岳沢出会い――終了点(登山道)――三条の湯――車

8:25  10:20    13:40       14:30  15:00

 

トップへ戻る