ミツバ岳、石砂山


3月22日(土)〜23日(日)快晴。
ミツマタで有名になったミツバ岳とギフチョウで有名な石砂山に行ってきた。
両方とも1週間早く、見頃は、今週末になりそうだ。
快晴の土曜日だが、以外と車が少ない。ひょっとすると、まだ早いかもと、気にしながら登る。
登山道は大分整備され、上部の歩きにくい尾根は、ジグザグになり、かなり登りやすくなってきた。
富士山はばっちり、しかし、ミツマタはまだ少し早く、咲き始めたところでした。
山頂はあまり咲いていなかったので、東側の日当たりのいい株を探しながら、権現山へ向かう。
ようやく、満開の一株があり、青空をバックに写真を撮る。
少し下った鞍部のミツマタは、ほとんど蕾み。
それでも、朝日に当たる白いミツマタがキラキラ光り、黄金のようでした。
和紙でお札にも使われたため、札束に見えるのは考えすぎか。
木々はいまだ芽吹き前、登山者一人とすれ違い、権現山到着。
富士山を望める所は一箇所しかないが、先日の雪が麓まである姿が、ようく見える。
この辺に雪はないが、塔ノ岳から蛭ヶ岳へ向かう稜線には、かなり雪が降ったようで、白い山頂が光っている。
浅瀬方面と二本杉峠方面への分岐点を、ようくチェックしてみた。
通常、頂上にある祠から、権現山山頂と書いてある杭へ進むと、そのまま浅瀬方面へ下ってしまう。
祠から左に、ベンチが二つある、ここから左へ行く道が二本杉峠方面への登山道になっている。

つまりベンチが分岐点だ、ここで間違うと、違う尾根に乗ってしまう。
今日は地蔵平へ下るため、二本杉峠方面へ下る尾根道を行く。
一旦鞍部まで下り、小山を登り下るすると二本杉峠。ここはようく見ると五差路になっている。
手前権現山、右上ノ原方面、正面の尾根直登は屏風岩山だと思う。左と斜め左は、どちらかが、千鳥橋際に降りる道だ。
道標は上ノ原方面と屏風岩山方面しかなく、地蔵平方面へはない。
地蔵平方面への道は、崩壊して危険なため廃道寸前のようだ。
急に下る左の道は選ばず、斜め左の道へ入ってみた。尾根を巻くように、水平歩道は続く。
一旦、正面の尾根から来た道と合流する、峠のようなところに出る。この道も屏風岩山へ行く道の一部でした。
ここには小さく、”ここは二本杉峠ではありません、峠は少し先です”、と書いてある。
地蔵平は斜め左の道を示している、下る道は間違っていなかった。
巻くようにして歩くと崩壊箇所、なんとか通過、次にまた崩壊箇所。
もう真っ直ぐ進めそうもないので、ロープを使い涸れ沢に降りる。
少し沢を下り、急になったところで、右岸の尾根に上がる。尾根を少し下ったが、崖で行き詰まる。
小尾根を登り返し、右にある次の涸れ沢上部を巻き、小広い尾根を下る。
この尾根は下まで降りられそうなので、どんどん下る。
右に少し水がある小沢を眺めながら降りると、大又沢の水音が聞こえてきた。
小沢を横切り、丘状の大地に上がると捨てられた車が目に入った。すぐ下が林道、小屋と橋が見えた。
おやー、この橋はどこだと思いながら、林道に降り、橋の名前を見ると、なあーんと千鳥橋だった。横には、危険二本杉峠への道と書いてある。
途中で沢に降りてしまったが、最後は丁度千鳥橋へ降りてきたのだった。
林道を地蔵平に向かって歩く。二、三人の釣り人とすれ違いながら、地蔵平に着く。
地蔵の手前に林班の地図があり、ここから二本杉峠への道があり、二本杉峠歩道と書いてあった。

かつて人が住んでいた頃、かなりの山道が発達していたのだろう。
さらに林道を真っ直ぐ歩き、セギノ沢に入る。
橋から沢に降り、堰堤を一つ越すとザックが置いてあった。
ひょっとすると釣り人?、と思って、ゆっくり歩いていくと、いました前方に。
滝のあるところまで、2,300Mなので、ゆっくり待つつもりで、おにぎり休憩。
食べおわって、前方を見るもなかなか進んでいない。
これでは時間のむだ、気づかれないような場所で、一気に追い抜き、先に行く。
滝は6Mほどで、すぐ上に石積堰堤がある。
写真を撮り終わっても釣り人は現れず、下る途中ですれ違う。
あとは、林道を浅瀬めざしひたすら歩くだけ。
地蔵平近くで2台の無人ワゴンタクシーが入ってきた、ここへタクシーが入ってきたのを見るのは初めてだ。
むむ、こんな所にタクシーが入るのか?、誰が乗ってくるんだろう。
途中、登山者らしいグループが乗ったタクシーが下った、なぜか疑問が残る。
今日は、以外と長時間歩いたため、かなり膝にきてしまった。
翌日曜日、午前中の天気が良かったので、石砂山へギフチョウの様子を見に行った。
南側の尾根から、石砂山山頂へ登って見た。山頂までの間では、ギフチョウの目撃0。
山頂には、2名の方が、ギフチョウ目あてに来ていたが、やはり収穫なしだという。
すみれの花は、まだほとんど見かけられない。野イチゴの花やツツジもほとんど蕾、まだ少し早いようだ。
山頂は早々とあきらめ、牧馬峠方向へ下る。いつも飛んでる尾根等を確認しながら歩いて見たが、ギフチョウの姿は見えない。
今日はだめだろうとあきらめ、さっさと下ろうとしたら、ようやく1頭が活発に飛んでいる姿が目に入った。
2,3分待つとまたやってきた。しかし、止まることをしないので、カメラに収めることは出来なかった。
収穫0だと思っていたところが、1頭でも見られたことで良しとしよう。
いつもなら、かなりの登山者、カメラマン、監視パトロール隊等がいるのだが、その姿も見えず、やはり、まだ早いのだろうか。
今年のさくらは、以外と早まったが、2月の寒さの影響で、お山の春は少し遅まっているようでした。

車――ミツバ岳――権現山――千鳥橋――車

7:15 8:20   10:30   12:10  17:30

 

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