水無川本谷

水無川本谷を初めて登ったのはいつだったのだろう?。たしか20代前半だった。
そのときは塔ノ岳へ登る一つのルートの意識であまり記憶はなく、ただ鎖があり、体 も軽かったのでスイスイと楽しく登った記憶がある。最近は滝を見るための部分部分 しか行ってないので、もう一度全部の滝を確認しながら登ろうと思い遡行した。

林道終点の戸沢出会いの駐車場に車を置き歩き始める。
天気は晴れ時々曇りとわりあいいい天気。
F1の滝まで20分ほど、いつものように歩きはじめはだるく、あまり調子はよくない。 水量は少し少な目。
F1の滝まではセドノ沢の訪問で何回もきているので、家の玄関の前にたったようだ。 本谷の滝は鎖が多いので登る前に少し休み、呼吸を整え、重い体で登るのでとりついたら 一気に登る。 鎖は太いので安心感がある。

続くF2。5Mと小さいが滝らしい滝でここも鎖で登る。
しばらく行くとF3。ここも鎖があり、登って鎖をにぎりながらのトラバースがあるので 下を見ると少し怖い。足元をしっかり確認しながら、鎖をきちんともって登る。 F4の滝は周りがくずれてパットしない。水流を登る。

少ししてF5、13M。 ここは鎖が斜めでスタンスと鎖のバランスを考えて行かないとふられる。一度冬、書策新道 からF5の下まで鎖で降りようとしたとき、足下がすべりあわてて鎖にぶら下がったが 鎖の支点間隔が長いためぶらぶらふられたことがある。
このあとまた新道にあがったときかなり手足に力が入ったことと、寒さで足の太腿が少しけいれん した、やな思いでがある。
今日は天気も良く快適に鎖を登る。 書策新道を越えしばらくいくと正面に木ノ又大日沢が見え、本谷は左だ。沖の源次郎沢は水 がないので無視。

急で大きな石のゴーロを進むとF6。7M。 ここはチョックストーンの滝で鎖はない。
チョックストーンの右を見るとシュリンゲがぶら下がっており、それを利用して何とか行けそう。 少し力入れてぶらさがるがなんとか登る。
F7・6Mを登ると右岸から金冷シ沢が入る。
金冷シ沢F1まで50Mくらいなのでちょっといって見てくる、12Mほどのりっぱな滝だ。 本谷に戻りF8・20M、本谷最大の滝だ。水は少ないがみごたえのある直瀑である。太陽の光 できれいな虹をつくっているが、デジカメの写真としてはコントラストがありすぎて太陽はじゃまだ。 雲も出てこないのであきらめ、右のガレを登り小さく巻いて滝落ち口に出る。
しばらく登ると右から水のある沢を一つ過ぎ、50Mほど行くと正面はガレ沢、本谷は右に曲がり奥にF9が見える。 ここまでくると水量はほとんどない。F9を右から巻き、上に出ると小堰堤があり、水はこの下でおしまい。 ここから急なガレが続く。

ガレを途中まで登り左の尾根灌木地帯に逃げると踏み跡がある。 しばらく行くと上から声が聞こえてきて、登山道にとびだす。 ここから塔ノ岳の頂上までほんの5分ほど。

さすがに頂上はにぎやかだ。 ビールとコンビニで買ったおにぎりを食べ休憩、富士山はかすんで頂上が少し見えるだけ。 帰りは大倉尾根を花立から戸沢出会いへ下山する。

大倉尾根は階段が多く恐怖だ。
3年前ここを二股まで降りた時、ひざを痛め、下まで木の杖をついて降り、やっとのおもいで二股までついたが ほとんどひざを曲げられないくらい痛かった。
友人と二人できていたため助かったが、車に乗るのもやっと、運転する友人が踏むブレーキのたびに ひざが痛み、家に帰って階段をあがれなかった。次の日は会社を休んでしまったくらいだ。
それ以来、下りはゆっくりと休みながら降りることにしている。
幸、今日は天気がよく、上空にはハンググライダーが飛んでおり、それらを見ながらのんびり降りた。 花立ではかき氷が良く売れている。
いくらするのだろう、高いだろうなとちょっとひがみながら戸沢出会いへ降りた。

駐車場―――塔の岳―――塔の岳――――花立―――駐車場

8:00 11:30  12:10  13:00  14:20

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