丹沢・虫沢


冬の低山歩きとして、シダンゴ山(震旦郷)に登ってみた。
寄のバス停前の駐車場に車を止め、歩き始める。 朝遅いのだが、登山を目的に止まっているような感じの車は他にない。 冬だからあまり登らないのかな。
中津川の橋を渡り、シダンゴへの案内を見ながら、集落の中の舗装された農道を歩く。 道の登りがきつくなり、茶畑になってきたところで道路は終わり、猪止めの扉をあけて 登山道に入る。
登りやすい、広い登山道が続き、頂上に1時間ほどで着く。 頂上は、広いカヤトの野原になっていて、360度の見晴らしだ。 低い山のわりには、登ってきた充実感があじわえる。 今日は薄いもやがかかっているため、海はみえないが、丹沢の塔ノ岳から蛭ヶ岳、富士山 も見える。 ここで鍋でもやれば最高だろう。
最初は一人だったが、ぞくぞくと中高年探偵団がやってきて、歓声を上げている。 ゆっくりビールを飲みながら、周りの景色と人間ウオッチングを楽しむ。 頂上の広さは、100M四方くらいあるだろう。 大休憩のあと、反対方向の宮地山方面へ降りる。
こちらも広い歩きやすい登山道で、気軽に降りていける。 秦野峠への道を分け、宮地山に進む。
途中右に宮地林道をみて、左尾根筋を宮地山に登って行く。 軽い登りで宮地山についた。ここは展望がない。 道を5分ほど戻り、寄管理センター方向に下る。
ほどなく猪止めの扉があり、そこを抜けると農道となる。 しばらくして、民家の前の舗装された道路に出た。
集落から橋を渡り、駐車場につく。
駐車場には、来たときとちがって、かなりの車が止まっており、以外と山に登っている人も多いようだ。 まだ時間もあるので、この付近の沢の探索として目星をつけていた虫沢をめざす。
虫沢沿いの林道に入ると、ゲートがあるが、開いていたのでかまわず入った。 しばらく舗装された走りやすい道が続き、大きな堰堤(大畑ダム)についた。
道はまだ上に行っているが、ここに簡単なお手製のシダンゴ山への案内があったので、 ここに車を止め、ちょっとそこまでというつもりで、カメラだけを持ち、堰堤横の登山道らしき道を登る。 入ってみると、以外としっかりとした道が沢沿いに続いている。 ちょっとそこまでのつもりが、この先なにかあるんじゃないかと思って、期待しながらどんどん奥へ進んだ。
しばらく行くと二俣になり、水流は1対1で分かれている。 左はすこし狭くなったゴルジュ状、登山道は右に続いている。 沢支度をしてこなかったので、左はまた後日として、右に入る。
しばらくゴーロを進み、先がだんだん狭くなってきたところで、登山道は沢と分かれ、左尾根方向になる。 ここで登山道と分かれ、道のない沢を行けるところまでいってみようという気持ちで先に進む。 程なく小滝が出てきた。 低地の沢で、あまり期待していなかったが、どうしてどうして、何かありそうな雰囲気になってきた。
ここからは小さなゴルジュが続き、2Mから4Mくらいの滝が連続してでてくる。 以外と面白い。ちょっと登りにくいところは、とらロープがある。 滝の上を覗いて、渓相的にもうないかな、と思ったところで引き返し、いずれまた水量があるとき に本格的に歩いてみようと思いながら戻った。
二俣まで戻り、右俣が以外とよかったので、左もちょっとそこまで、と思う気持ちで入ってみる。 踏み跡をたどって小さく巻いて沢に出ると、立派な鉄の小さな階段があった。 以外、昔からひとが入っているのだ。
入り口は期待させたが、しばらくゴーロでなにもない。 しかし、しばらく行くと、10M45度二段の滝が出てきた。 簡単に登れそうなので先に進む。
少し先の上のほうに滝らしい白い落ち口が見える。 これは以外といい滝かも、姿大きさはどうかな、と期待しながらそこまで行くと、立派立派!!。 すばらしい10Mの直瀑が落ちていた。 そこは二俣になっていて、左の沢も小さな滝で出会っている。 写真になる景色である。こんな近くに、こんなすばらしい滝があるなんて感激だ。 この滝は、右側を木の根を利用すれば巻いていけそうだが、今日はここまで、上は次の機会と決め 沢を下った。
ちょっとそこまでのつもりが、以外と面白そうなので奥まではいったが、また来て見ようと思わせる 沢だった。まだ未知の上が楽しみだ。以外と充実した一日だった。

 車―――――シダンゴ山―――車―――虫沢(大畑ダム)―――車

 9:25  10:30  11:30  12:00   14:30


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