鍋割沢
玄倉林道ゲート前駐車場から2時間半、やっと広い水無しの鍋割沢出会いについた。
ここから塔ノ岳への案内板がある。大きな鍋割堰堤を右から巻きに入ったら小さなケルンがありこんなところ
にケルンとは、と思ってよく見ると遭難の碑である。1966年5月5日鍋割沢F2で遭難死した田島さん
を偲んだ碑だ。私の無事も思って合掌。
堰堤を越えるとF1・6Mが堂々と落ちている。水量も多く立派な滝
である。巻き道は右からだがかなりきつい。
F1の上からゴルジュが続く。F2の滝も見事。この滝も右から
巻くのだが、急なガレを登り、とりつくところと見ると無い。一本の木に赤テープが見えるが私の技量では
そこまでのルートが見つからない。
少し上まで登り木と草をたよりにぎりぎり何とかテープの木のところへたどりついた。
そこから滝落ち口へ降りるのもかなりハードである。F4の滝、F5の滝も同様に右から巻いた。
この沢はほとんど人が入っておらず、踏み後もなく、非常に巻きに気を使う難しい沢であった。
F5の滝の上で左から小沢が8Mほどの直瀑できれいに落ちている。疲れて、神経を使ったのでここで昼食、
コンビニで買ったおにぎり2個と沢の水でのどを潤す。
休憩後ゴルジュをさらに進むとF6の滝が上から降って
くるように落ちている、見事な直瀑で美しい。滝の上を見ると霧がかかってきており、これ以上は天候と時間
を考え下山することにする。
さて帰るルートはと考え、怖いおもいをしてきた沢を直接下るのは無理とおもい、
右の尾根に上がる。霧がさらに巻いてきてもう沢の下が見えない。尾根道も踏跡がなく、なんども枝尾根に入り、
また戻りとしながらF1が見える位置までもどった、これでひと安心。河原に出ると雨が本降りになってきた。
以外と時間もかかったので疲れたが、あとは林道をくだるだけ、しかし駐車場までが遠い。
帰ってから丹沢の渓110ルートの遡行図と記事を見ながら、Fナンバーと高さを照合 したが記憶とどうもあわない。この沢の滝の高さはもう少し高い気がする。写真のF2はF6の間違いで、 上にはもう石がない。いつ見てもおもうのだがこの本の写真からは現地の滝のイメージが難しい (広角で撮っているのと白黒のせいかもしれない)。いままで歩いた沢では一番困難な沢でした。
駐車場―――沢入り口―――F6の滝――――沢入り口―――駐車場
7:35 10:20 13:10 15:15 17:35
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