丹沢・小川谷ー中ノ沢乗越ー同角ノ頭ー東沢ー小川谷


8月29日(金)くもり時々晴。
今日はだめだろうな、と思いながら、あきらめぎみに外へ出てみたら、西の空が晴れている、おやおや。
沢以外なら大丈夫だろうと、おもいきって出かけて見ることにした。
丹沢にも100mm以上の雨が降ったらしい。
途中、一時快晴の空になったのも束の間、また曇り空に変わる。
小川谷林道入り口近くの道路脇に車を止め歩き始めた。空は明るい曇り空、今日一日持てばいいが。
橋手前のゲートを開け林道に入る。この林道歩きに45分かかる、県民の森まで入れた時と比べ、往復1.5時間余分にかかる計算だ。
中ノ沢経路は、少し歩きにくい部分もあるが、そう前とあまり変わってはいない。
崩れたガレ斜面をロープを頼りに登ると、もう少しで、東沢出会い分岐だ。
最近は少し手前から入るのだろうか、はっきりしたテープのマーキングと、しっかりした踏み跡が小川谷に向かい降りている。
分岐はそのまま直進すると、大石の上にケルンのように詰まれた、旧東沢分岐になる。
今日は、そのまま直進し、ガレ沢を横断して、小川谷・本谷へ入った。
水は濁って水量は多いが、運動靴で辿っていくにはなんら問題ない。
しばらく、右岸のかすかな踏み跡を辿りながら進み、はっきりしなくなったところで、河原を歩く。
大きな分岐は、右、右と進み、最後の分岐は左へ入る。
最終の分岐場所には、真ん中の木に小さく”乗越”と書かれた看板がぶらさがっていた。
いつ、水が途切れるのかと思いながら辿ると、最後の分岐から、ほんの100Mほど歩いたところで、忽然と石の下に消えた。
左の岩壁からも、少し湧いている。
上を見ると、もう、中ノ沢乗越にある道標が見えていた。
水がなくなってから、そのまま、緩斜面のような窪を100Mほど登り詰めたところが、丁度”中ノ沢乗越”でした。

経角沢側も似たような、斜面で、経角沢の音が聞こえてくる。
先週のリベンジもあるので、経角沢側へ降りてみた。
高度差30M、こっちも、ほんの100Mほどで、流量のある経角沢へ出ることが出来た。
対岸の土手からは、冷たく美味しい水が、豊富に湧き出ていた。
丁度いい、美味しい水をいただきながら、お昼休憩とする。
おにぎりを食べながら、この分岐の詳細を観察する。
本流にある細い立ち木に赤テープがあるが、これを見て、ここが分岐とかんじとれる感じはしない。
真ん中の土手の上の木にしっかりしたマーキングテープがあったが、これを発見出来れば、中ノ沢乗越への分岐とわかるかもしれない。
しかし、霧や、下を向きながら、遡行していると、なんとなく、見逃してしまいそうだ。
右岸上には、すぐ枝わかれした、直径が1Mを越えた、ブナの大木があり、これも目印になろう。
左岸の湧き水も、いい目標にはなる。
分岐の沢は、涸沢なんで、沢らしくないのが要注意だろう。
これで、小川谷側、経角沢側と、しっかり目に焼き付けることができた。
また、水の補給も、両サイド、ほんの5分も下れば、得られることも判り、今後の山行に役立つだろうと思う。
帰路は、同角ノ頭に向かう。30分ほどで、同角ノ頭直下に来た。
頂上から西へ直進する尾根(以前登った小川谷からの尾根)を感慨深く眺め、看板のある頂上に出る。

この静かな山頂は、ブナに覆われ、良い環境を保っている。
一息いれてから、キレット経由、東沢分岐まで、ゆっくりと下った。
登山者が入らなくなった山道は、やたらくもの巣が多い。小枝を手に持ちながら、下った。
45分ほどで、東沢分岐に到着、松田警察署の警告看板があるところだ。
これで、やっと、ユーシンから桧洞丸までの登山道が点から、一つの線に繋がった。
一般登山道は、あまり通しでは歩かないので、数歩いても、部分的なことが多く、なかなか繋がらないことが多い。
同角沢への下り尾根は、比較的良く踏まれ、テープ類も多いので、それほど迷うことはない。
尾根から同角沢へ降りるところが、少し小広く、テープを見失なっても、それほど心配はない。沢に向かって降りるだけだ。
ピタリ、対岸に東沢乗越へ向かう、ザレ道のところに出た。
同角沢の水量は多い。水量の多い遺言棚を見たかったが、時間の都合で割愛、滝の音を聞きながら東沢乗越に立つ。
ザレを下り、東沢に降りたところで、靴を履き替えた。
美味しい源流の湧き水を、ペットボトルに詰め替え、沢を下る。
今日、初めての水中歩きは、とても気持ちいい。
左俣の水量が多かったので、少し入って見たら、三段・8Mの斜瀑があった。
ちょこちょこ写真撮影しながら降りると、いい時間になる。
小川谷・東沢出会い16時、少し林の中は、薄暗くなってきた。また靴を履き替え、中ノ沢経路をどんどん下る。
林道に出て、上空を見上げると青空が見えている。雨も降らず思った以上にいい天気の一日でした。
今日も、1時間早く出ていれば、遺言棚に寄れたのになー、と思いつつ、林道を下る。

車―――小川谷――中ノ沢乗越―――同角ノ頭―東沢分岐――東沢乗越――小川谷――車

7:45  10:10 11:50(12:30)  13:00   13:45   14:30   16:00  18:00

 

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