湯河原・新崎川
8月24日(土)曇り時々晴。遡行図
先日、七沢の県自然環境保全センタで、神奈川県の滝写真展(8月31日まで)をやっていたので見に行った。
幾つか新しい名前の滝を発見したので、メモしてきた。
今日は、湯河原の新崎川上流を訪ねてみたいと思う。
小田原厚木道路、箱根新道を利用、大観山を通り、県道の椿ラインに入る。
しとど窟の入り口に入る。
すぐにゲートがあるが、カギがかかってないので入らせてもらう。
この白銀林道は、下まで続いているらしいが、どこまで普通車で行けるか不安だ。
ゆっくりと底をすらないように注意しながら進み、もうこの辺で限界と思われる、集積場前の道が広くなったところに車を止める。
白銀橋まで行きたかったけど、この先は車高の高い車でないと無理。
林道を歩いて行くと、大杉の茂りという、ハイキングコース案内板がある。
清水滝は書いてあるが、目指す中尾沢方面には何のしるしもない。
ハイキングコース登山道は草に埋もれ、夏場はとても無理のようだ。
少し下ると、新崎川にかかる白銀橋に着く。
沢はこの上で1:1に分かれている。
中尾沢は左、本流方面にあるとあったので、右岸から降り、本流をたどる。
水量も豊富で大石が多い。
すぐに、20Mくらいの水量の少ない滝が、右岸から落ちている。
この先は、プールのような深い釜があり、飛び込みたくなるようなところだ。
右側からへつるように小さく巻く。
しばらくは、ゴーロの沢を歩いていく。
右側から合流する沢を注意しながら進む。
木が覆い被さるように茂っているので、周りの景色がよく見えない、見逃さないようにたどる。
水量の少ない沢が右から入ってきたが、こんなもんじゃないだろうと思い、先に進む。
少し行くと、砂岩質の岩が堤防のように立ちはだかり、4Mの滝を落としている。
ここは右側を登る。
またゴーロの沢をしばらく進む。
やがて、本流が5Mほどの滑滝になっているところで、右側から水量のある沢が合流してきた。
水量比は2:1、たぶんこれがめざす中尾沢だろう。
ゴーロの中尾沢に入る。
周りは植林地帯で、この先滝があるような雰囲気はない。
しばらくは、半信半疑であまり傾斜のない沢を登って行く。
植林の両サイドを結ぶような仕事道を横切る。
やがて、植林から一般の雑木にかわるようになると、先に白い筋が見えてきた。
滝だ、やはり、うろ覚えで来たが、間違いなかった。
これが目指す中尾沢と確信した。
F1は15Mくらいあり、立派な滝だ、はたしてこれが先日見た中尾沢F2なのか、よくおぼえていないのでわからない。
この場所は、三方から滝が落ちていて、他に水量の少ない20Mくらいの滝が2本落ちている。
ようく上を見ると、もう一つ滝があり、頭だけ見える。
F1の滝は左の窪を登ると、巻き道があり、滝の上に下りられる。
すぐにF2の滝があり、この滝が写真展で見た滝だとすぐに思い出した。
特徴のある柱状摂理で、堂々と落ちているすばらしい滝だ。
妙義の仏沢大滝に似た滝で、神奈川県には今までこのような姿の滝はない。
ちょっとF1の滝が立派だったので、あやうく見逃すところだった。
F2も15Mはあるすばらしい滝だ。
しばらく写真を撮ってすごす。
一応目的をはたしたので、ここから登ってきた道を下る。
仕事道を利用し、清水滝へ行こうとしたが、すぐに草の生い茂った道になり、あきらめる。
沢に戻り、本流まで下る。
本流には、滑と先に滝らしいのが見えるので、少し上流に行って見る。
5Mくらいの斜瀑と滑が続き、気持ちのいい遡行が出来る。
少し行って、適当なところでまた戻る。
本流を橋の上まで戻り、清水滝目指し、右の沢に入る。
最初は、2段10Mの滝のような流れを、中段を横切って登る。
ここも水量の多い沢だ。
ゴーロの沢を淡々と登って行く。
左岸に人工物が見え、すぐ上に登山道があるらしい、帰りに使ってみよう。
しばらくは、うっとうしい蜘蛛の巣や雑木をよけながら進んで行く。
右に小沢を分け、しばらく行くと、右の沢沿いに堰堤のような石積みが幾つか出てきた。
よく見ると、昔の山葵田のようだ。
右からは、岩の間のあちこちから水が出ている、山葵を作るにはいい場所だったのだろう。
山葵が少し残っていたが、大きいのは無かった。
この先を見ると、天から落ちてくるような滝が出てきた。
これが清水滝だろう、高さは42Mあるという。
全景が見えそうなところを探したがなさそうだ。
下には、古いジュースとビールの缶が落ちていた。
滝の上から落ちてきたような感じだ。
見上げるような写真しか撮れず、満足ではなかったがしょうがない。
滝下に幾つか山葵があり、5CMくらいのを3本ほどいただいた。
帰りは、登山道を帰ろうと、山葵田の横から尾根を登ったが、見つけられず、また沢に戻る。
そのまま沢を下り、登山道が沢近くなったところで沢から上がる。
道は沢沿いに下っているが、最近人が通ったような気配がない。
草やつるが生い茂り、中腰で抜けるようなところが多い。
失敗した、沢を降りるんだと何度も思ったが、強引に道らしきところを降りる。
下に橋が見えてきたが、横に下りるようなかんじがない。
かなり橋より先の林道にでた。
入り口にハイキングの道標があるが、道は草で見えず、とても夏には入りたくない道だ。
林道を歩いていると道路に新しいタイヤ痕があった、どうやらオートバイが通ったようだ。
天気予報では曇り、朝夕は雨が降ると、あまりいい予想では無かったが、日も差し、まあまあの1日だった。
車―――白銀橋――中尾沢出会――中尾沢F2――白銀橋上――清水滝――白銀橋――車
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