丹沢、中津川の滝


12月18日(土)快晴。
周辺図
思わぬデジカメの不調と、滝の位置が合わなかった事があり、再確認しようと、先週に引き続き寄にある中津川に行く。
車を止めたところは、先週と同じゴルフ場分岐より100Mくらい寄よりのところ。
明確な道が本流まであるというので、下って行ったが、今回も間違え、先週は右へ降り、今週は左へ降りてしまった。 最後は行き詰まり、10Mのロープ下降だ。
降りた中津川を50Mくらい辿ると、左岸に送電線の鉄塔があり、対岸に水量のある枝沢が合わさっている。
つい、せっかちで左に降りてしまったが、仕事道は尾根を真っ直ぐ送電線めがけて降りてくれば良さそうだった。
たぶん、この沢がもらった写真がある沢だろう、さっそく入渓してみる。 狭く、藪っぽい沢だが、以外と水量がある沢だ、どこまで続いているんだろうか。

本流から50Mくらい登ったところに、二段・二条・8Mの滝が出てくる。 この滝が写真の滝と一致し、先週と合わせ、この周辺のイメージがわかってきた。
ここは左から巻いて登ると、獣道にでる。 非常に藪っぽい沢で、夏場は不向き、今時でないとちょっと上にあまり行きたくない沢だ。 なぜかしらゴミも多い。
8M滝の上に2Mの滝が二つ続く。 これらの滝の上に出ると、沢は広く、藪っぽさはなくなる。
少しゴーロを歩いて行くと、突然正面は屹立した壁、沢は右に曲がり、見事な滝が出現した。 見えるだけで、3段20Mくらいある。
前面に倒木が多いのが残念でアングルを損なう、おまけにタイヤが一本落ちていた。

倒木に立派なシイタケがはえているので、帰りに採っていこうとチエックしておく。
対岸に登り、まだ残る紅葉を一緒に入れた写真を撮ろうとしたところ、足が滑り、下半身が水没、少しザックに水が入った。 このことが、あとで影響したのかもしれない。
写真を撮っていて気がついたのだが、さらに上の方に続く滝の上部が見える。 これはすごいぞ、全体像を見極めなければ。
さーて、どういうルートで登ろうか?。 左は岩壁で完全に無理、右の急ザレ斜面を登るしきゃない。
下段の滝の上に出て、中段とその上を覗き驚いた。
滝の落差なんてのは、下から見上げただけじゃわからねー。
10Mくらいだと思っていた中段は、しっかり15Mはあり、さらに上に続く二段滝が見える。
さて、ここからが問題、カメラを出し、かっこいい写真を撮ろうとしたのだが、電源がウンともスーとも入らない。 しばらく、色々とチェックしたが、作動せず、ついにあきらめた。
しかたない、せめてすべての滝の姿だけでも拝んで行こうと、登り始めた。 登りながら見る15M滝の上の滝は2段10Mはある。
さらにロープを使い、その上に出ると、またまた見事な10M幅広直瀑のお出ましだ。 いったいこの滝群はどこまで続くのか。
この滝は非常にいい滝で、写真を撮れないのが残念、しばしため息をつきながら眺めていた。 この滝の上に3Mの滝があり、ようやく流れが平坦になる。
右尾根に上がり、遠くを眺めると、この位置は県道より高く、ゴルフ場の芝生が見える。 右に送電線が見えたので、鉄塔目指し尾根を登って行くと、仕事道に出た。 谷間の向こうには富士山の頭も見える。
出た道は、またまた自然歩道で、鉄塔の下に道標があった。 水の流れはまだまだあり、高松地区の方へ続いていた。
沢から先の上の方に車の姿が見えたので、ゴミはその辺からくるのかもしれない。

ここまで登ってしまうと、もう戻る気にならない、シイタケが採れず、かえすがえすも残念。 あとは、のんびり自然歩道を下るだけ。
この道は非常にいい道であり、便利な道だ。 沢を登ると、すべてこの道に出るので、非常に分かりやすい。
管理釣り場の駐車場へは40分くらいで、あっという間についた。 車へは、近道しようと、管理釣り場からバス停への道を探る。
適当に壊れたバンガローの間にある道を登って行くと、ドンピシャリ”休養村ます釣り場”のバス停に出た。
昔は歩かれたようだが、今ではほとんど人の歩いたあとがない山道だ。 鍵のないドアを開け、県道に出る。
歩きながら、対岸の滝が見えるようなところがないかと注意すると、かすかに30M滝の上部が木の間に見えた。 たぶん、滝を直接見たことのない人で、確認することは、非常に難しいと思う。

車に戻り、もう一度鉄塔までの道を確認しに降りてみる。 なんてことはなかった、真っ直ぐ降りれば、明確な巡視路が鉄塔まで続いていた。 ここから8M滝の上部が見えるが、連瀑帯は藪に覆われ、滝があることすら確認できない。
また車に戻り、連瀑帯が見えるところがないかなあと、ゴルフ場分岐の所に車を止め、対岸を見てみたがここからも望めない。 どうも道路からは見えないらしい、しかし、思わぬ副産物が・・・。
すぐ下に、かなり落差のある滝が、陽の光を浴びながら、垂直に落ちているではないか。 この沢は萱沢地区から流れてくる水流だ。
下へはロープを使えば降りられそうだったが、カメラがだめなのであきらめ、次の目的地へ向かう。
唐沢に確認したいところがあるので、ヤビツ峠へ向かう。 峠を越え、唐沢キャンプ場近くに車を止める。
唐沢キャンプ場から唐沢川沿いに黒岩まで歩き、滝があるか確認してみたが、堰堤しかなかった。 この道ものんびり歩くには気持ちの良い道だった。
しかしながら、幻の大滝(2,10,15,10,10,3)がこんな近くにあり、眺められたことだけでも、非常に充実した一日でした。
帰ってもカメラは動かず、ひょっとしたら、水に濡れたのかもしれない。 感動の写真を提供できないのは残念だが、まあ、滝は逃げるわけでもなし、また近いうちにいってみよう。

再度、23日に行き、中段と上段の滝写真を追加しました。

車――出会い――大滝――鉄塔下――釣場駐車場――車

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