丹沢・松田滝、中ノ沢


4月27日(土)晴れ。
古い本で滝をあさっていたら、いくつか目新しい滝が出てきたので、さっそく出かけてみる。 まず、横浜市戸塚区にあるという、紅葉滝。 記事が20年前なのであるかどうか。
早朝でかけ、上倉田の明治学院大学がある付近まできたが、まわりは住宅だらけでぜんぜんわからない。 近くにコンビニがあったので、戸塚区の地図をみたが、そこにも乗ってないので検討がつかない。 店員の若いお姉さんに尋ねると、「知っていますよ、すぐそこの階段を下ったところにあります」 と教えてくれた。
勇んでいってみると、家と家の間にかつてを偲んで作られた、人工の滝があった。 昔の写真が案内文の横に掲げてあり、横浜一の高さの滝(10M)の姿が見られない のは残念だ。 写真は撮る気持ちも無く、早々と次の目的地、松田滝に向かう。
ここも20年前の話の中にあり、そのころでもほとんど訪れる人もなくなり、 滝への道は、カマやなたで木を切り払いながら滝に着いたとある。
国道246から、松田山入り口のある信号を右折する。 最明寺跡への農道兼林道を車で登る。 狭い道なので注意しながら進み、右手の天神沢をチェックしながら進むが、 いつのまにか最明寺跡地に着いてしまった。 そのまま右に行き、上からそれらしきところがないかと見ながら一周するように下る。 また東名の側道にでてしまった。
もう一度下から慎重に進み、沢に降りる道が有りそうな、竹藪のあるところに車を止める。 ここは、2,3台止められ、ごみ不法投棄禁止の看板があるところ。
沢の方向に農道があり、農作業の小屋が数件ある。 奥の資材調整室とかかれた家の脇から、かすかな踏み跡が沢に向かって落ちており、 下から水音が聞こえてくる。 道はほとんど獣道で、沢近くは潅木の下をくぐって降りる。 降りたところは小滝の前。 ここで渓流シューズに履き替え沢を登る。
以外と水があり、3Mの滝を二つ、水流沿いに登り、100M くらい進むと、正面の岩に右手から落ちている、松田滝が現れた。
以外と立派なのだが、上の落ち口を見ると、人工の木の樋で、導かれてある。 本来の落ち口は2Mくらい下の左側だ。 昔からこうなのか、それとも観光的に高くて、見栄えの良い様にしたのかわからない。 滝の下には左岸の植林地からの道がある。 本来の落ち口からの滝でも、立派な滝の姿だと思うが。 昔の本には、将来、松田町が滝への道を整備するだろう、と書かれてあったが、 今現在も、はっきりした道や案内はない。
降りてきた道は、大体正解だったが、多分昔は、直接滝近くに降りる道があったのだろう。 滝の横には小さな不動様があった、昔は僧が水行に通ってきたともいう。
滝の左側から強引に潅木の中を登ると、まともに前に進めない、10Mくらい ほふく前進、やっと降りて来た獣道に出た。 上から滝方向を眺めると、上の方全体に藤の花がかかっていて綺麗だった。 降りる道さえ整備すれば、5分ほどで行けるのではないか、今回は往復30分ほどかかった。
次の目的地は、寄にある中ノ沢(現地中澤)。
タクシーが5台行くうしろを寄大橋までいく。 タクシーの客も登山客だろう、橋手前でぞろぞろ降りていた。 どこへ行くのか、鍋割か檜岳方面だろう、20人くらいはいそうだ。 車は寄大橋先のゲート前に駐車する。
20分ほど歩くと中澤橋、手前から沢に降りる。 堰堤を5つほど越えると、沢は狭くなり、正面に滝が見える。 左岸に合流する、小沢にも滝がかかっている。 小沢の水量は少ないが、15Mくらいの立派な滝。
F1は、2段・5Mの滝で右側を小さく巻く。 この上の沢は広くなり、かなりの区間、広いゴーロが続く。 いいかげんいやになってきて、もう滝はないのか、とりあえず、沢が狭くなるところまで 行ってみようと思いながら、先に進む。
途中、二俣になり、右俣を探ってみるが、いいところになって、水が岩壁に消える。 二俣に戻り、本流の左俣を進み、やっと狭くなっきたところで、滑状の滝がでてきた。 丁度昼頃なので休憩、ザックをおろし、丁度座りやすそうな石があったので、よっこらしょと腰掛けると、 石が下に滑り落ち、身体はあっという間に、背中から沢の中に半回転して落ちてしまった。 全身ずぶ濡れ、深さは50cmほどだったので、すぐに起き上がることが出来たが、 身につけていたものも全部濡れてしまった。 幸、財布くらいで、カメラ等はザックの中だったので無事であり、不幸中の幸だった。 ケガもなく少し尻と腰を打っただけ。 頭からびっしょりなので、すぐに服を脱ぎ、水を絞る。 下着はそのまま着て、上にはウィンドブレーカーを着た。 おにぎりでも食べて休もうとしたのだが、歩かないと寒いし、下着も乾かない。 しょうがないので、濡れた衣服はカッパでくるみ、ザックに入れ、上に進む。
すぐ上に、2段・9Mくらいのこれまたすばらしい滝が出てきた。 下は2条に分かれている。 両サイドを見ると、巻くのは大変そう、落ち口の上を見ると明るく開けていそうで、滝は あまり続いていない感じ。 いい滝があったのでここで満足、濡れていることもあるし、ここから戻ろう。
下りは沢沿いのかすかな道をたどる。 晴れているので、歩いていると寒さを感じない。 林道にでて、少し下り、入り口が気になる、手白沢に入る。
沢に降りるのに鉄の階段、小滝の横にも鉄の階段がある。 この階段はなんの意味があるのだろうか。 登る道が厳しく、ここしかないから階段をつけたのか、それとも奥になにか見るものでも あるんだろうか、と気にしながら登ってみたが、なんの変哲のない沢だった。 植林の中を下り、林道に戻る。 駐車場には、結構、あとからきた車も止まっており、家族連れが寄沢で遊んでいた。

 車―――――中の沢出会い――――F2―――手白沢出会い――車

 10:30  10:50  12:10  13:30  14:50

トップへ戻る