奥多摩・七ツ石山
1月4日(金)快晴。
奥多摩の七ツ石山は、以外と眺めがいい山だよ、と聞いていたので、今年の足慣らしとして登って見た。
暮れに買った、新しい靴に慣れるためもある。
富士山と南アルプスがいいよ、と聞かされていたので、天候の安定した4日に出かける。
南向きの登山道なので、残雪の心配がないのもいい。
朝は寒いので、ゆっくりめに出、コンビニおにぎりを買い、奥多摩湖岸を走る。
鴨沢から、小袖へ行く道に入り、尾根になったところに、2,3十台止まれる空き地がある。
すでに数台止まっていた。
登山口は、道路を100Mくらい歩いた先にあった。
たしか、片倉谷の大滝を見に、一回歩いたことがある道だ。
堂所までは、緩い斜面を巻くようにして、なだらかな登山道を歩いて行く。
堂所からは、尾根道だが、尾根を右に巻いたり、左に巻いたりと、これまた緩やかな道だ。
冬場なので、谷が良く見え、大滝もちらっと見えた。
滝が下に見えたところで、道は右に90度曲がり、若干登りもきつくなる。
真っ直ぐ谷沿いに進む踏み跡もあるが、そこには通行止の標識があった。
おそらく、この道は、大滝上の山葵を手入れするように作られた道ではないか、と思う。
途中、何組かの下山グループとすれ違う、宿泊組か。
先行していた、おじいさんを追い越し、七ツ石小屋とぶな坂との分岐につく。
ここは小屋方面に曲がり、ジグザグに登る。ほどなくして、七ツ石小屋に着いた。
ここにも、中高年グループがいて、休憩していた。振り返ると、富士山が綺麗に見える。
この辺から、両足のかかと上に豆ができ始め、擦れて痛い。歩幅を狭めながら、ちんたら登る。
やはり、新しい靴は無理か、なじまないとしょうがないが、がまんがまん。
水場には、エンビ管から、少量の水がたれていた。
ここは、おそらく、片倉谷の源頭だろう、忠実に詰めれば、ここまでくると思う。
ここも、雲取山方面との分岐だ。右に曲がり、尾根を登る。ほどなくして、鷹ノ巣山方面との分岐。
左に曲がり、少し登ると、石尾根に出る、ここも分岐道。
今まで、雪はなかったが、尾根道には、暮に降った雪が所々残っていた。
神社を過ぎ、少し登ると七ツ石山の頂上に出た。
小屋から山頂まで、誰にも会わなかったので、山頂にもいないと思っていたら、一人、中年の女性が食事をしていた。
軽い挨拶をして、周囲の景色を堪能する。なるほど、眺めがいい山だ。
富士山もいいが、特に南アルプス方面の景色が抜群にいい。
丁度、大菩薩連嶺と乾徳山とに囲まれた、窪地のような山並みの上に、南アルプスの3000M級の主峰が浮かんで見える。
右から、甲斐駒、仙丈、白峰三山、赤石、三角の聖まで、綺麗に並んで見える。雲取からでも、こうは見えない。
残念なのは、富士山は太陽の真下、アルプス方面も少し逆光ぎみで、だんだん見えにくくなりつつある。
ここからの眺めは早朝がベストな感じだ(小屋に泊まって見れが最高)。
石尾根の西に、雲取山も見えるが、ここだけを目的に来ても価値ある山だ。
ほとんどの人は巻き道を使って、雲取山を目指す登山者ばかりで、あまり七ツ石山頂を踏む人は少ないようだ。
彼女も雲取山方面へ下っていった。さすがに、冬の山頂の風は冷たい。
少し雲取方面に下り、石の陰で風を避け、風景を眺めながら、食事休憩。
カラ松とアルプスの景色が良く似合う。
風を避けていれば、暖かい、山頂に残る雪も踏みこめるので滑らず気持ちがいい。
ひとしきり、写真と休憩を取っていたが、その間にも登って来る人はいなかった。
下る前に靴を脱ぎ、豆が出来たところにカットバンを張り、下る準備をした。
やっと夫婦者らしい二人が、雲取方面から登ってきた。
気持ちいい雪の斜面を、雲取方面に下ると、尾根の十字路。
右、唐松谷、直、雲取山、左鴨沢だ。
十分景色を堪能し、今日の目的、展望の山・七ツ石山頂を踏んだので、鴨沢方面の下りに入る。
足の豆は、かかと上なので、下りにはほとんど影響はない、気持ち良く降りる。
巻き道に少し雪が残り、凍っているところもあったが、アイゼンが必要なところは、ほとんどなかった。
自分自身、アイゼンは持ってないし、履いたこともないが。
下る途中でも、何組か登って来るグループに会う、最終は2時頃に、登ってくる人達とすれ違った。
上に山小屋があることもあるが、以外とこのコースから雲取山へ登る人達が多いこともわかった。
途中、小袖へ下る道も気になったので、注意して見たが、部落が下に見えるまでわからなかった。
祠の近くから、部落へ降りられそうな踏み跡があったので、降りてみる。
ジグザグに下り、神社の横に出た、金網のゲートには、雲取山登山口と書いてあった。
車道に出るには、民家の庭を断って通過、車道から来ると、わかりにくく、躊躇するだろう。
車道をテクテク歩き、駐車場まで戻る。
丁度いい時間だ、夏場であれば、雲取山往復も楽しいだろうな。
車―――堂所――ぶな坂分岐――七ツ石山頂――車
8:45 10:15 10:50 11:30(12:20) 14:50