奈良・三重、大滝めぐり

4月29日(木)〜5月3日(月)すべて晴。
今年も連休を利用して、奈良・三重の大滝めぐりをして来ました。
今回行った滝は、三重県・夫婦滝、蛇の目滝、奈良県・宮の滝、迷い滝、ナル谷大滝、千尋滝、隠れ滝、雄滝、大栃谷大滝、昇竜の滝。
高速千円も終了しそうだし、体力的にも限界に近づいている、長距離の遠征は、これが最後になるかもしれない。
山中に入ると、コンビニやスーパーが無いため食料を三日分積みこむ。
28日の夜出発、渋滞もなく順調に三重県の松阪市飯高にある道の駅に着いた。
ここは前回も泊まったことがあるので、気が楽だ。缶ビールを1本飲んで、寝袋にもぐりこむ。
今回は、快適に車中泊を楽しむため、エアーベッドを買い込んだ。
背中に少しでも当たるところがあると、眠りが浅くなるため、連泊がつらくなる。
おかげで、最後まで、快適に眠ることが出来た。

  1日目、4月29日(木)。
早朝、車の屋根をたたく、激しい雨音で目が覚める。
少し、出発を遅らせ、カップメンをすすりながら時間調整。雨が小止みになったところで出発。

今日行く目的の滝は、ヌタハラ谷にある夫婦滝、ここから30分くらいで出会いに着ける予定だ。
前回行った、宮の谷への道を分け、本流沿いの道を奥へ進む。
ヌタハラ林道に入り、行けるところまで行ってみる。
ヘアピンカーブを過ぎると、水抜きの段差がきつく、車の底を摺るようになる。
道も落石が多くなり、走りにくくなる。だんだん危険になったため、適当なところで車を止めた。
まだ、雨が降っているため、少し待機、20分ほどで雨がやんだ。
いざ、出発。谷を見下ろして見ると、植林帯が降りられそうだったので、一部ロープを利用しながら、沢床に降りた。
水量の多い谷を遡行していく。ミニゴルジュは、仕事道を利用して、巻いて登る。
あまり危険な所も無く夫婦滝下に着いた。
もう、この頃になると太陽が顔を出し、晴れ上がって来た。
上部にある滝の姿はぜんぜん見えない。さあー、問題の巻き道だ。
小さく右を直登ぎみに登らないと、滝の姿は拝めないらしい。
取り付くと、木の根伝いに、かすかな踏みあとが続いて見える。
一部、ロープを使い、腕力を頼りに登って行く。
きつい登りが終わると、ややきつい斜面になり、植林された尾根に変わる。
滝音がする方に近づいて見ると、大きな滝が落ちていた。
でかい、すごい、すばらしい滝だ。上段の落差は80Mくらいあるだろうか。下部も含めると100M以上だ。
丁度滝を見下ろすことが出来る位置まで、かすかな踏み跡がある。
水量も多く、迸る水は直瀑で落ち、途中腰を折って滝壺に落ち込む。
昼食のパンをかじりながら、眺めにひたり、時間をすごした。
太陽が、滝の真上にあるため、写真撮影がむずかしい、贅沢な悩みだ。
この上にも50Mはあるという不動滝があるらしいが、長距離運転の疲れと明日からの行動を考え、夫婦滝から引き返すことにした。
下りはロープを出しながら降りる。谷の下降は、仕事道を使い、植林地帯を歩く。
早めに登れそうなところを探し、林道に出た。
これで1日目無事完了、明日は五条市にある迷い滝だ。高見トンネルを抜け、奈良県に入る。
観光地は遷都1300年で盛り上がっているだろうが、今回は滝のみで、お寺には行かないつもりだ。
多分、すれ違う人はわずかだろう。
今日の宿泊地、道の駅吉野路大塔、に着いた、静かな道の駅だ、たいしたものはなし。
缶ビールのみを調達、早めの5時頃、テーブルで一杯始める。暗くなり始めたころ、寝袋に入った。
寒い、満天の星空、放射冷却だ、時間を見ると0時前、足が冷えるため、寝袋をもう一枚重ね、ラジオ深夜便を聞きながら、また横になる。
朝は相当冷えた、5度以下だろう。

車――夫婦滝下――夫婦滝展望台――車

8:40  10:00   11:00  13:30


 2日目、4月30日(金)。

無風快晴、いい気持ちだ。今日は舟の川支流、日裏谷にある迷い滝。
五条市大塔支所がある所から左折し、林道に入る。
途中、一部道を間違えたが引き返し、七面山登山道と案内がある林道に入る。
峠に出ると高野辻ビューポイントという場所があり、眺めが良かったが、どの山波がどこなのか全然わからない。
ぼうーと見て、さーと下る。下った道路脇に、宮の滝40Mが落ちている。三段の滝で、二段目はヒョングっていた。
これもすばらしい滝だ、道路から簡単に見られるのもいい。
篠原集落の下の道路に出て、舟の川左岸に続く舗装道路を走る。
ここでちょっと失敗、道路からの入り口をあまりチェックしてこなくて、うろ覚えである。
途中、橋を渡った先の二股広場に2,3台の車が止まっており、丁度釣り人が準備していた。
地形図を示して、「ここはどの辺ですかね」、と尋ねたら、「右が舟の川本流、まだ先じゃないかな」、と言ったので、さらに先へ進む(頭に本流から左分岐と思っていた)。
やがて、林道はゲートで通行止、七面山登山道と示されている。
右岸に林道ぽいのがあったので、歩いて見る、右に出会う支流の滝をみて進むと滑滝の前で終了、500mくらいしかない。
こりゃ違うな、思い直し、もう一度戻りながら、右に分岐する林道を探しながら下る。

先ほどの二股にきた。川を渡って林道が右にある。
なあーんだ、多分ここが林道入り口だ、釣り人は日裏谷を知らなかったのだろうかな。
車をここに止、歩きだす。右岸まで車で行けば、靴を濡らすことはないが、増水すると困るので、二股広場に車を止めた。
支流を渡り、林道を歩く。林道はどんどん高度を上げ、支流右岸高見を巻いていく。
途中、数箇所ザレた所があり、この横断が核心でした。
右奥に三ツー谷にかかる滑滝が見えてくる。すぐに、雄滝らしい滝も眼下樹間越しに見えてくる。
カーブを曲がると、突然、岸壁を割る、迷い滝がお目見えした。
先行者2名が写真を撮っている。迷い滝の絶景ビューポイントでした。
ちょっと挨拶し、2,3枚撮影、すぐに先へ進む。
林道はすぐに終点、沢床に降りる。飛び石で左岸に渡り、疎林の斜面を登っていく。
篠笹の中に踏み跡があったので、登って見た。
迷い滝が左下から見える、絶好のポイントに出た。下は急な岩場だ。
快晴のため、さえぎる雲もなく、滝正面から太陽光が燦燦と当たる、虹はなし。
写真を撮っていたら、上からガサゴソ、先ほどの一人が、カメラ三脚を片手に危なっかしい格好で降りてきた。

あまりにも怖い降り方で来たので、一言。「そこは危ない、もう少し上を回り込みながら降りた方がいいですよ」、といったら、「前回も来ているし、知っているから大丈夫」 、といったので、もう、それ以上言うことなし。
さらに全体が見える、尾根正面に回り込む。相棒がいたので、一言、「あの人は怖い降り方をしてましたよ」、と話しをした。
撮影枚数は増えたが、いまいちいいアングルがない、引くにも引けないので、全体が収まらない。
落ちないことを願いながら、さっさと撮影終了、下山する。
林道、ビューポイントには、また一人、写真を撮っている人がいた。ザックをおろし、もう一度何枚か撮る。
雄滝がもう少し良く見える所がないかと、林道脇から少し降りてみた。
上半分が見えるポイントがあった。ここから迷い滝も見え、ツーショットで納まる写真も撮れた。るんるん気分で林道を下る。
明日の目的地は、池原周辺の滝、国道168号線から国道425号線に入る。
日本一広い十津川村から下北山村へ向かうのだ。
それにしても示す距離が長い、30KMもあり、国道とはいってもクネクネした山道だ。
国道425号線に入ってすぐ、対岸に大きな滝が見えてきた。
道路横に観瀑台があり、不動滝と書いてあった。これもでかい、50M以上あるだろう。
出来れば川へ降りて見たかったが、すでに着替えも済んでいたため、道路上からの写真にとどめた。
21世紀の森を過ぎると、下北山村に入る。今宵の宿はスポーツ公園の駐車場に決めた。奈良も広いな、あっというまに夕方だー。
まずは、きなりの湯に浸かる。ああー極楽極楽、温泉はいいなあ。
ここの環境はすこぶるいい、温泉あり、JAマート、ヤマザキマート、飲み屋、すべて100M以内にある。
風呂上りは、ビールで一杯、たこやきの屋台で熱い焼きたてを買ってツマミにする、幸やなあー。
昼食のパンはビールと一緒に購入しておいた。湖畔の宿は至極快適。

車――――迷い滝――――車

8:30  10:00   12:30


 3日目、5月1日(土)。

今日も快晴、今日はあまり無理をせず、池原周辺の大滝巡りをする予定だ。
まずは、県境を少し越え、行政上は三重県熊野市にある蛇の目滝へ行く。
池原から、約20KM、30分くらいの行程だ、北山川支流の西谷にある滝だ。
国道の土場トンネルを抜け、左折して、西谷林道に入る。
1,7KMくらいでゲートあり、ゲート前に車を止める。
割合程度のいい林道を歩いて登って行く。ピンクのつつじが丁度花盛り、清清しい林道歩きだ。
ゲートから約3K、50分ほどの歩きで、目標の蛇の目滝が眼下に見え出した。その上に続く枝谷大滝も見えている。
まずは上の枝谷大滝が一番良く見える場所まで歩き、林道下10Mにロープで降りる。

つつじと大滝を横位置で撮影、いい感じに撮れた。
今度は、林道を少し戻ると、丁度蛇の目滝の観瀑台のような所があった。
前景に、丁度石楠花が咲いており、とてもいい感じに撮れました。
ここは、少し位置を変えながら撮れ、滝壺も良く見える、絶好の場所でした。
沢の遡行しなくても、こんなに近くで全景が見られるのはうれしい。
今日はあと3箇所の滝へ行くので、林道を早めに下る。
次はナル谷大滝だ。池原まで戻り、国道425号線に入る。
赤い備後橋手前を右折し、備後川沿いの林道に入る。
一般車はほとんど通らないが、ダンプと何回かすれ違った。
一度、ダンプが止まり、窓を開け、「何処までいくん」、「滝まで」、と言ったら、「それならええわ」、とやりすごした。

奥備後橋脇に丁度1台止めるスペースがあったので、路駐する。
ロープが垂れている壁を3M垂直下降、全体重がかかるので、しっかり降りる。
ここからは、水量の多い備後川を下降、渡渉数回、股下まで浸かり、パンツが濡れた。
水は冷たいが、快晴の昼時のため、実に気持ちいい。
橋から300Mほど下降すると、備後川に直接落ちる、ナル谷大滝がお目見えした。
これまた、でか、壁を割って落ちてくる。太陽の光を浴び、堂々と落ちていた。
周囲を良くみれば、上の林道から降りてくるのも可能のようでした。
撮影が終了したところで、下から3人の釣り人が来るのが見えた。
丁度帰るところで良かった、さっさと、上流へ向かって遡行し、車に戻った。
林道から見た滝は、さらに上段に滝があり、2段100Mくらいある大滝でした。
次はツキ谷へ向かう。備後橋を右折し、国道をしばらく走る、湖に直接落ちる滝が見えてきた。

この谷がツキ谷で、出会いの滝も40Mくらいあるいい滝だ。
道路から下に降り、写真を撮る。再び道路に上がり、小屋の横から沢沿いに伸びる遊歩道を歩いていく。
10分ほどで、またまた、大きな滝が目の前に出てくる。一人先行者がいました。
高さ、水量、姿、申し分がない。滝前は広場のような感じなので左、正面、右と撮リまくる。
気が付くと、右奥にも滝のような姿が見えた。少し登って見ると、40Mくらいの、感じのいい滝、千尋の滝とは比べものにならないが、椿の花が咲き、なかなかの景色でした。
さあ、今日最後の滝、隠れ滝へ行こう。
国道をさらに尾鷲側へ下る、途中、またまた道路脇に、大滝がでてくる。不動滝と銚子滝だ。
人工物が見えるのが玉にキズだが、虹がかかり、とても綺麗でした。車を止め、数枚撮影した。
時間も押してきた、道路から少し見える隠れ滝に着いた。
これまた100M級の大滝だ、少し斜瀑だが、なかなか美しい、北向きのため、日差しはない。
さあー、これで、今日の予定は終了、以外と時間がかかってしまった。
今日の宿は、スポーツ公園に連泊することに決めた、公園の駐車場には5時過ぎに着く。

ここには外シンクがあるため、濡れたものの洗濯が出来、とても便利でした。
今日は温泉には入らず、食料とビールを買い、すぐに飲みだす。
明日は、今回一番のスケジュール、岩谷谷の雄滝と雌滝だ、今日が以外とハードだったので、はたして、計画通りに行けるだろうか。

 4日目、5月2日(日)。
今日も快晴、朝の気温は、だんだん暖かくなってきた。
今日の行動時間は長いため、4時起床、薄明るくなったところで出発。
登山口の水尻バス停留所までは10K、20分くらいで着くはずだ。
登り口の地図は持たず、左にあるだろうと想像される、バス停と広場を探しながら走ったが、ない、ない、上北山村近くまで来てしまった。
おかしい、また戻り右側を見つめながら走るが、ない。見つからない。
あせる、バス停の名前を確認しながら、行ったり、来たり、時間は過ぎる。
ようやく、トンネル手前の湖側にある、水尻のバス停を見つけた。
てっきり山側にあるものと思っていたバス停が反対側にあり、それも、看板が少し引っ込んだところにあった。

もっと大きな広場を想像していたが、こじんまりした所だったので、思惑が違っていたのも、見つけにくかった。
出発予定を40分過ぎている。とりあえず、おにぎりを一つかじり、すぐに出発する。
登り始めて、すぐの急登、3日間歩いた足にこたえる。
足が上がらない、こりゃ、2箇所は無理だな、どちらでもいいや、とりあえず、最低一箇所を目指し、ちんたら登って行く。
ほとんど、尾根の直登なので、5分歩いては、一休み、歩みはのろい。
1099.7Mの小峠山までは、2時間と書いてあったが、とてもそんな時間では着かない。
休憩を入れて、2時間20分かかった。ピラミダルな山が二つ見える、大峰奥駆道の山波だ、。
さてー、これからは、滝への下降点に注意しながら、尾根道を歩いて行く。
途中、ほとんど目印に気づかず進み、小峠山から1時間半ほど歩いたところで、これはおかしい、来すぎたことに気が付いた。
途中で、雄滝の姿が見えた所もあったが、かなり先に来たようだ、少し戻る。
下からの流れが聞こえ、岩屋谷へ簡単に降りられそうな所があったので下降して見た。
100Mほどの下降で谷に着く、流れは穏やかな滑だ。
上流を眺めると、同様な感じが続いている、滝は下流のようだ。

滑床脇を歩きながら下って見た。すると。雄滝の落ち口に着いた、しまった、やはり滝上だったか。
右岸には、大きな水平の穴が見える。四角い穴で、岸壁を貫通している。
3M四方、奥行は10Mくらいか、おそらく、滝横の岸壁に出るはずだ。
この穴は、人工的な穴のようだ。覗いて見たい誘惑にかられたが、滝を見る時間が無くなってしまうため、なんとか雄滝下へ降りるさんだんをする。
多分、左右相当岸壁が続いているはずだ、右岸を登りながら、岸壁の様子を探る。
滝下に続くルンゼがあるが、降りられない、尾根近くまで突き上げている。
登山道近くまで登り返し、ルンゼの右尾根に移る。
下降できそうな感じで降りると、崖にはばまれ、降りれなくなった。
ルンゼ方向を探ると、なんとかロープ使用で下降できそう、立ち木伝いに下りていく。
少し、急な滑滝ふうな所を巻き、最後はルンゼを下降した。

雄滝が見えてきた、高い、今までの一番だ、水量もある、すばらしい。太陽が当たり、燦燦と輝いている。
何とか、一滝でもと思って来たが、巨大な雄滝の姿が見られて良かった。しばらく、撮影に没頭した。
さあー、登り返しはどうする、下降してきた所はきつく、登ることは出来ない。少し下流側に登り口を求め、登りだす。
少し登ると岩で行き詰まる。左に回り込みルンゼを横断し、次の尾根に取り付く。
少し登るとまた、上部に岩場が出てきた、しかし、ようく見ると、木の根伝いに何とか登って行けそう。
尾根、上部が見えてきた、辿り着けそうだ。出た所には丁度、黄色いテープが巻いてあった。
良く見ると、50Mくらいの区間に、4箇所黄色いテープがあった。
おそらく、この辺が、雄滝、雌滝の下降地点ですよ、という印のようでした。
この手前には、少しピークを巻く道があり、それを歩いて、見逃していたようだ。
もう、時間も大分過ぎてきた、雌滝はあきらめ、下山にかかる。
チリンチリンと登山者3名が登って来た、ヘルメットにカラビナ、大きなザック、重装備だ。

大学生のようなメンバーで、多分、テント泊だろう。
途中、一箇所道をはずしたが、すぐに、尾根道に戻る。
足取りは重い、連続の山行で、大分膝にきている。下りが長い、こんなにも登ったのかなあ、と思いながら、ゆっくり降りる。
車に着いた時は5時、11時間の行動でした。
疲れた、雨は降りそうもないな、予備日を二日持っているが、連日の晴れで、スケジュールも終わりに近づいた。
明日は、簡単な所で終了しよう。さあー、今日の宿泊地は、道の駅上北山だ。
その前に買出し、前に寄った商店はすでに閉まっている、まあ、いいか、明日は、もう、午前中のみの行動だ。自販機でビールを買い、道の駅に向かう。
駐車場は込んでいた、上には入れない、浄化槽の上が1台空いていたため、とりあえず駐車し、まずは、風呂に行く。
温泉に浸かり、ゆっくり疲れを癒す。風呂から戻ってみると、ぼちぼち、上も空いてきた。
車を上の駐車場に移動してから、一杯やり始める。
だんだん、観光客と温泉客がいなくなると、駐車場も半分くらいすいてきた。
さあー、今日も、疲れでよく眠れるだろう。
毎日、ラジオ深夜便を聞いてきたが、また一ついい歌の発見があった。

坂本冬実の深夜便の歌もいいが、ゲストで歌った、植村花菜の歌が実に印象的な歌で、涙が出てきた。
トイレの神様という、変な題名の歌で、約10分もある、長い歌だが、生の弾き語りの演奏も良かった。
あとでネットを調べたら、今年、話題の曲だそうです。
また、山本コウタローの講演も良かった。
青春は心の中に、という題での講演だったが、若い時の思い出みたいな事を話すかと思っていたら、全然違っていた。
私が30年くらい前、とあるラジオ放送で感激し、2年間探した本の題名にあった、サミエル・ウルマンの詩、 青春、を紹介し、「走れコータローと岬巡りだけで40年、しかしながら、還暦を過ぎても、青春しているんですよ」、という話しでした。
そうか、コータローも、あの詩を心に思っていたのか、なかなか面白い。
ラジオ深夜便を聞くリスナーはじいちゃん、ばあちゃんが多い。
夢を追い続ければ青春真っ只中、青春は年齢にあらず、希望が無くなれば、生きた屍、私自身、滝巡りに夢を追い続けている。
3時台のなつかしの歌もいいが、4時台の講演もなかなかよろしい。
いつも、旅行中に聞く深夜便には、何か、なつかしく、また、感激することが多い、意外と若い人も聞いているらしい。

車―――小峠山―――雄滝下――――――尾根道――車

5:50  8:10   11:40(13:00)  13:50  17:00


 5日目、5月3日(月)。

さあー、連続の山行、五日目、もう、そろそろ、体力の限界だー。
今日は大栃谷の大滝と昇竜の滝を見て帰ろう。
本当は、洞門の滝やさらに奥にある、阿古滝や六字の滝まで見られたらいいな、と思っていたが、もうその元気なし。
朝食後、国道169号線を下り、川上村に入り、上多古川沿いの道を走行する。
途中、奥の林道は崖崩れのため通行止、と看板が出ていた。
とりあえず、先へ進んでみると、上谷への分岐のところでロープのゲートがあった。
見ると、簡単に外れる、ロープをはずし、車を入れ、もう一度閉めて、行ける所まで入ってみる。
行人橋の少し先で、道路上の落石が多くなったため、これ以上限界と思い、道が広くなった所に車を止める。
終点まで、あとどれくらいか解からないが、沢支度をして、林道を歩き出す。
100Mも歩くと舗装が切れ、道も荒れているので、一般車が進むには無理でした。林道終点まで500Mくらい歩く。
大栃谷は、矢納谷の少し手前で、林道から、大滝の上部が見える。先に大栃谷へ行く。
上多古川に降り、大栃谷の出会いに架かる2条の滝目指し、少し下る。
短い距離だが、出会いへ出るのに、以外とてこずる。下流から攻めたほうが楽だった。
左の滝は登れない、右の滝横から、覆い被さる大岩の下をもぐりこむようにして登る。
地震でもあったら、ペシャンコになってしまうだろう、気持ちのいい所ではない。

二条の滝の上に2段60Mの大滝の姿が見えてきた。
なかなか、険しいところだ、それにしても、左右には植林帯がある、昔の人はすごいなあ。
撮影中、下段の上にカモシカがきた。あわてて、フィルターをはずし、シャッターを切ろうとしたが、オートのピントが動かない。
カシャカシャいじってシャッターが切れるようになった時はすでに遅し、歩いて尻が少し見えるだけになってしまった。
くそー、肝心なときに動かないカメラだ、腹が立つ。
じっと、こちらを見つめていた時間は5秒くらいだっただろうか。
滝とカモシカ、いい構図だったんだけどなあー、残念でした。
大滝を撮影後、林道に戻り、今度は、矢納谷に入る。
昨日の疲れもあり、足取りは重い。ゆっくり、巻き道を登る。
巻き道ばかりでは面白くないので、途中、大石が連なる部分を登って見る。
パズルを解くように遡行して行くが、こちらの方がだんぜん面白い、足の疲れもあまり感じない。

巻き道は登りオンリーで疲ればかり先にくる。岸壁に咲く、ピンクのツツジが綺麗だ。
もう、そろそろ壊れそうな梯子を登る、その先の二本橋は怖くて、歩く気にならない。
下から巻いて登る。前方に大きな滝が見えてきた。昇竜の滝だ。
先行する4人の遡行者がいた。彼らは上を目指し、登って行った。
自分は、最終地、もうこれで終わりだと思うと気が楽になった。
滝前には、倒木が沢山ある、誰か、掃除をしてくれないかなー。
鋸を持って入れば、掃除も楽しいのに、なあんて、勝手なことを思いながら、撮影する。
太陽が、左上方にあるので、あまりいい光線状態ではないが、ツツジなどを入れながら、写真を撮る。
谷を下り、最後に矢納滝15Mを撮影し、旅行の打ち止めにした。
丁度、電池も半分になってきた、いい潮時だろう。
道の駅、杉の湯川上に寄り昼食。久しぶりの暖かいご飯、カレーライスがうまかったー。
当初、6日帰着予定だったが、すべてのミッション終了、もう行くあてもないので、帰ることに決めた。
しかし、渋滞をどう回避するか、それが問題だ。
とりあえず、道の駅針まで行き、渋滞情報を収集する。
着いた時はスムーズだったが、車の出入りで大混雑、東名阪も50Kの大渋滞、こりゃだめだ、夜中まで待とう。
みやげを買い、早めに王将で食事、あとは、寝袋にくるまって、休息を取る。
11時半、針インターを出発、亀山から先、14KMの渋滞、四日市を過ぎると渋滞も解消、東名はところどころ3KMくらいの軽い渋滞 があったものの流れている。
途中、猛烈に眠くなったので、1時間半の仮眠、早朝8時頃自宅に無事帰還、真夜中の運転はチカレタビー。
総括、今回も天候に恵まれたことと、前回と違い、水量豊富な滝の姿が見られたことで、非常に満足できた旅でした。

車――大栃谷大滝――昇竜の滝――車

6:40  7:30   10:00  11:30

 

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