北精進ヶ滝と濁沢大滝


10月11日(土)〜12日(日)快晴。
三連休の天気が良さそうなので、山梨県の北精進ヶ滝と濁沢大滝へ行ってみることにした。
北精進ヶ滝は、上から見下ろすような別角度の風景、濁沢大滝は天から降る100M級の滝らしい。。
紅葉はまだ早い気がするが、天候が一番、そう遠くはないので、ベストシーズンは、次の機会を狙えばいい。
とりあえず行って見ないことには話しにならない。
早朝出発、前線の通過で山梨県も雨が降っていたが、甲府を過ぎるころには、晴れ間も見え、気温はぐっと下がってきた。
牧原の信号を左折し、精進ヶ滝林道に入ると、通行止めの看板が出てきた。
土砂崩れで、精進ヶ滝の駐車場方面は行けない。
迂回ルートが記されていたが、なんと御座石鉱泉から入る道だ。

精進ヶ滝林道は舗装された林道だが、御座石鉱泉まではダートの道だ、おまけに回り道になり、時間もかかる。
あまりダートの道は走りたくないが、しょうがない、国道まで戻り、御座石鉱泉への道に入る。
青木鉱泉との分岐から御座石鉱泉への林道に入る。
御座石鉱泉手前から、もじり峠方面の林道に入る、ここからは舗装道路になる。
さて、今日は地蔵大橋に通じる林道を歩く予定なので、林道分岐を見逃さないように、走っていく。
精進ヶ滝林道の見返り峠から見ると、北精進ヶ滝の滝と、同じくらいの高さにある、えらく立派な橋が見えるが、あれが地蔵大橋だ。
なんのために作った橋と林道なんだか、良く知らないが、滝のすぐ近くに見える。
さて、林道の入り口探しだが、これに失敗、えらく時間がかかってしまった。
御座石林道の終点から少し下ると左に分岐する林道があった。
林道分岐らしいのは、ここしかなかったので、てっきりここだと思い、車を路肩に止め歩きだした。
最初はコンクリート舗装の道で、すぐに道が切れる。
先の尾根を少し歩いて見たが、林道が続いている感じがしない。
林道の続きをあっちこっち探して見たが、どうも見つからない。

しかたがないので、車まで戻り、ゆっくり走りながら左の林道分岐を探しながら下って行くと、北精進ヶ滝の駐車場入り口まで来てしまった。
こりゃ来すぎてしまった、Uターンしてまた戻る。
どう見ても、先ほど歩いた道しか、林道の分岐が見つからない。
もう一度、分岐林道に入り、くまなく探して見たが、やはり違うようだ。
また車に戻り、今度は御座石方面へゆっくり走りながら、右の分岐を探して行く。
するとすぐに、山道の入り口のような道があった。
丁度御座石林道終点と書いてある看板があるところだ。
奥を見ると、ゲートが見える、あったあった、これが林道入り口だ。
間違った林道から、さらに300Mくらい、御座石方面に寄ったところ。
入り口は、山道みたいな狭い道なので、簡単に見逃してしまったようだ。結局、1時間のロス。
ゲートをくぐれば、かなり立派な林道の姿になる。
手入れがされてない林道は、かなり荒れている。
おおむね水平歩きだが、落石の石がゴロゴロしている。
小橋を渡り、地蔵大橋までは概ね2K、踏み跡を選びながら歩いて行く。

この頃になると、太陽が燦燦と輝き、快晴の青空になってきた。
遠くから見た橋は立派に見えたが、真近で見る橋もすごい。
こんな立派な橋が、なんでぽつんとあるんだ、税金の無駄遣いだなあなんて思ってしまう。
昭和46年の完成だ、おそらく10年くらいしか、通行できる期間はなかったんじゃないか。
高さがあるので、下を覗くと尻がむずむずする。
山側には15Mくらいの滝が見え、谷側は大きく開け、八ヶ岳の雄大な姿が望める、すばらしいロケーションだ。
さらに10分ほど歩くと林道終点だ。
終点から北精進ヶ滝滝見台まで、少し下りぎみの踏み跡が続いている。
ずたずたに切れたトラロープがあるので、ロープを頼りにしないほうがいい。5分も下れば、滝見台だ。
二本の木の間が開け、滝を見下ろす、絶壁の上の展望台だ。
滝の落ち口から、下の砂浜まで、良く見える絶好のポジション。
少しかかる木の葉が落ちる季節になれば、もっとすっきり見えるだろう。紅葉も始まり、所々色着いている。
三脚を立てる場所が無いので、木を利用して撮影、NDフィルターを忘れてきてしまったため、おもに高速シャッターで撮る。

しばし撮影後、林道終点まで戻り、九段尾根を少し下って見る。
木々の間からは、滝はあまりよく見えず、おまけに太陽は落ち口の真上にあり、撮影条件は芳しくない。
ここで気がついたのは、カメラの電池が半分の表示になっていること。
出発前に充電をしわすれた。明日のために、とっておかなくては、ともうこれ以上の撮影はやめ、林道に戻る。
往復、2時間、撮影時間も含めれば3時間の道でした。
車に戻り、来た道を、いつもの常宿道の駅白州まで走る。
4時半丁度いい時間だ。早速酒とつまみを買出し、夕暮れに染まる甲斐駒を眺めながら一杯引っ掛ける。
気持ちよくなったところで、いつものように弁当の買出しと、明日の食料調達。
冷えて来たので、早めに寝袋にくるまり、眠りについた。
目が覚めると、いつも同様12時半、満天の星空を眺めながら、二度目の眠りにつく。
深夜便から流れる”地上の星”を聞きながら、同じように、スバルだシリウスと車から追ってみた。
12日日曜日、雲ひとつ無い快晴だ。気温は8度、かなり冷えこんだ。

さあ、今日は神宮川上流にある、濁沢大滝だ。
ゆっくり、トイレと朝食を済ませ、道の駅を出る。
サントリー白州工場横の神宮川林道に入る。
道なりに真っ直ぐ走ると橋を渡り、神宮川右岸のダート道になる。そのまま進むと、ゲートが出てくる。
ゲート前に車を止め、川沿いに続く林道を歩いていく。
林道は、大きな堰堤の前で終了、左の作業道を利用し堰堤上の河原に出る。
堰堤前には、水量の多い笹ノ沢が左岸から滝となって落ちている。
少し歩くと、また大きな堰堤、右にある立派な鉄の階段を登っていく。
堰堤前には、日向沢が右岸から滑滝となって落ちている。
堰堤の上から、濁沢上部の岸壁帯が良く見える。
距離は無さそうだが、かなり急傾斜のようだ。
右俣も左俣も高い岩の間に突き上げているように見えた。
この二つの堰堤を越えると、沢は狭まり、左に曲がったところに、F1・15M3段の滝が出てくる。
ここは、右から大きく巻いて上がる。
次のF2・20M滝も右の不安定な急な石ころ帯を登り、岩の基部を巻くようにして、滝上部に降りる。
次の10M滝を越えると、すぐに二俣、右の本流は巨大なCSを抱えた10Mの滝、ここは真っ直ぐ、左へ進む。
これからは、大きな滝は無いが、全体が緩傾斜の滑滝の連続になる。
右の草を掴みながら、スラブ端を登っていく。

奥に滝が見える小沢の分岐から沢は右に曲がって行く。
この辺から、大滝上部がちらっと見えたので、沢から少し離れ、潅木のある斜面と、急で大きな石がごろごろしているところを ゆっくりと登って行く。
振り返れば、八ヶ岳が大きく見え出した。
大滝を眺めながら、浮石に注意し、えっちらおっちら、少しずつ高度をかせいで行く。やっと、大滝下に着きました。
天気は快晴、空中へ飛び出た水流は、霧状になって落ち、すばらしい景観です。
落差は、推定80〜100Mくらいあるでしょうか。
水量は無くもないんですが、なにせ空中落下なので、霧状で向こうが透けて見える。
ここから、サントリーの工場、国道、神宮川の河原、と良く見えるので、向こうからも見えるはずだが、 1条ではないこの滝の存在を認めることは、不可能か。
滝直下に入ろうと思えば、入れないことはない。
大きなシャワーを浴びるような感じになるだろう。
1時間以上、滝を眺めながら、撮影をした。
雲が色んな形で変化し、急速に広がってきた。
丁度、レフ板のようなハーフトーンの陽光に変わり、写真写りもよくなってきた。
着いた時は、下部に陽が当たっていなかったが、今は全体に太陽の光が届いている。
虹を期待したが、霧状のため、その姿は見られなかった。向きからして、午前中がベストだろう。
滝近くに長くいると寒くなる、少し離れ、陽光を浴びるとまた暖かさを取り戻した。
十分堪能したので、白州の町と八ヶ岳を眺めながら下りにかかる。
下りは、おもに左右にある潅木帯を利用し、大きく巻きながら、安全に降りることにことがけた。
登りと結構違ったルートになったが、ルーファイしながら、ゆっくり降りれば、ロープ等は使わずに済みました。
カメラの電池消耗が激しかったので、途中の滝の写真は一切撮らず、大滝のみに集中したが、なんとか持ってくれて一安心。
空は高曇り、満足を胸に林道を下った。
さあ、あとは帰るだけ、連休の渋滞に少しはまったが、夕方には、自宅に着く。

車――――濁沢大滝――――車

7:00  9:30(11:20) 13:10

 

トップへ戻る