奥多摩・くらかけの滝と大岳山


3月12日(土)晴れのち曇り。
花粉前線真っ只中、あえて挑戦、奥多摩に行く。 今日は、くらかけの滝と綾広の滝を見に行く予定だ。
最初にくらかけの滝を確認すべく、南秋川支流の矢沢に行ってみる。
今日は暖かくなるというので、雪はかなり解けているだろうし、林道にもないだろう。 出畑地区から、矢沢林道に入る。
出会いから、100Mくらい先、林道横空き地に車を止める。 この前、探して見つからなかっただけに、林道を歩きながら、じっくり探す。
歩き始めて、200M足らずで、大きく蛇行する地点にきた。 奥は見えないので、沢沿いの崩れた旧の林道らしき道を辿って見る。

かなりのゴルジュが下に見え、くらかけの滝がこの下にあるのを確認した。 それにしても、林道沿いを、緩やかに流れる矢沢にこんなところがあったなんて驚きだ。
ゴルジュ手前から沢に降りて見ると、滝の姿は見えない。 滝は大きくカーブしたとろにあり、渡渉しないと見える場所まで近づけない。
沢を右、左と渡渉し、ひざまで水に浸かり、右の岩をへつって滝前に出た。 この時期の渡渉はつらいものでもあるが、へたをすると腰近くまで入らないと行けない。
両岸切り立ち、右壁はオーバーハングして、滝に覆い被さっている。 しっかりした2段・6Mの滝で、周りの変成岩の景観はすばらしい。
夏でも、この滝の突破はかなり、難しいだろう。 この50M区間のゴルジュで遊ぶのも面白そうだ。
滝の写真を撮るのに、三脚を水中に立てないと撮れない。 しばらく、水に浸かっていると、足がしびれてくる。

まあまあの滝と、以外な景色に満足し、ここを引き上げた。
次は、養沢上流にある、綾広の滝を見に行く。 十里木の交差点を左折し、養沢川沿いを走る。
渓流釣りが解禁になったこともあって、あちこちで釣りを楽しむ人の姿が見える。 林道には雪もなく、終点まで入ることが出来た。 ただ、終点部分は、工事中のため、100M手前、堰堤下に車を止めた。
七代の滝を見ながら登って行く。 七代の滝の写真は、以前撮ったことがあるので、今日は撮らず、ゆっくり眺めながら、階段を登る。 凍結も、そう心配なく、わりあい楽に登れた。
滝横を登り切ると、天狗岩の分岐にでる。 ここを岩石園へと、歩いていく。
しっかり整備された道で、雪もかなり残っているが、それほど心配ない。 踏み外すと、深いところでは、30CMくらい潜ってしまう。
それでも、日のあたるところは、すっかりとけ、気温も高いので問題ない。
昨日の雨で、綾広の滝にもそれなりの水が流れ落ちていた。 落差は10Mくらい、御岳山に近いためか、木の鳥居があった。
時間はまだ早い、御岳山や大岳山まで行けそうだ。 滝上の分岐点まで登る。
今日は凍結の心配がなさそうなので、予定になかった、大岳山山頂まで行ってみることにした。
周りの雪は30CMくらいあり、登山道には、踏み固められた、雪道が続く。 ここまでくると、メーンの登山道でもあるためか、かなりの登山者に出会う。 ほとんどアイゼンを使用している人はなく、山頂までほぼコースタイムで登れることが出来た。
山頂からの眺めは、春近い天気のため、霞がかかり、富士山も下半分ほどが見えただけで残念でした。
鳥おじさんがいて、人なつっこい数匹の鳥が集まり、手のひらのエサをついばんでいた。 今日はかなり暖かく、寒さを感じない。
山頂には10数人ほどが登ってきた。 ゆっくり、食事をし、のんびり過ごす。
下山は、スリップに注意しながら、ゆっくり降りた。 多分、明日は寒くなると言っていたので、アイゼンなしでは、厳しいだろう。
帰りは、綾広の滝上分岐点のところから、御岳山方向の道をとる。 軽自動車が通れそうな、水平歩道で、神社近くまで歩く。
御岳山はいずれまた、天狗の腰掛杉からの分岐で、上養沢バス停方向へ下る。
天狗岩までは、しっかりした山道、七代の滝分岐から、植林帯の登山道を下る。
終点近くで、若い高校生風のアベックに出会った。 帰る方向を迷っているらしく、バス停までとケーブルまでの時間を聞かれた。
「同じくらいだが、バス停までは林道を3KMくらい歩くし、バスがすぐあるとは限らないよ」と言ったら、 すかさず、女の子が「きまり、じゃあ戻ろう」と言って、逆に登って行った。
すぐ下の分岐のところの杉の木に、バスの時間表が張ってあり、それを見ると、次のバスまでは2時間半もある、正解だったかも。
林道を歩くのなら、バス停まで、乗せて行っても良かったんだが、さっさと戻って行ってしまったので、声をかける間もなかったが、 まあ、若いもんには歩いてもらおう。
ためしにバス停までの距離を測って見たら、3.8KMもあった。 丁度、一つ前の時間のバスが、発車間際で止まっており、乗せていれば間に合ったのだが。
若い二人だけで、誰も乗っていない、ローカルバスに乗って行く姿も、思い出があっていいのかなあ、などと思いながら、帰路についた。

車――くらかけの滝――車―  ―車――綾広の滝――大岳山―――車

7:50  8:05   8:30    9:20  10:30   11:50  14:30

 

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